鳴りやまぬ 明き雨垂れ 胸穿ち とほき大洋と ひとつ音を謳いつ

画像1 雨に打たれて、柔らかいひらひらレタスがうなだれる。とばっちりの土のこびりついたプチトマトは、力の充溢したオレンジの張り。この週末、3度の飯のたび、バルーンスカートの中で蚊と畑のブヨが雨宿り。まな板を前にして、10分は痒さに身もだえる。わたしも飯。彼奴らも飯。切実さに勝てないのか、やられっぱなし。もう両足、げてげて。それでも、野菜摘みはやめられない。美味しいんだもの。食い気は痒みに勝る。
画像2 今日初お目見え。こんな半透明で小さくて、なんなんだ。レタスの葉っぱをしゃくりながら進む。ボウルの小さな水滴一つにもまといつかれ、ままならない。挙句親切のつもりの熱風のような塊につまみ上げられ、尺取り虫にしてみれば、ただの災難。ちゃんと指より服地、服地よりボウル、ボウルより葉っぱ。ささ、安心してお帰り召され。

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