晴耕雨読。でも今日は晴れ、ときどきくもり。

画像1 想像も及ばない昔々から、岩はここにある。よほどの外力がかからない限り、ずっとここにある。手で、土を掘り、掻き、穴を空け、また埋めたりしていると、見える。触れる。茶色の蛹。半透明の幼虫。ごく小さな、名前のわからない虫たちの営み。道具を使うと仕事は早いけれど、土との距離は開き、その分、生きものたちから遠くなる。ザックリまっぷたつの蚯蚓が動かなくなる。みんなこれを通ってきてるんだ。指で、爪に土がくい込むまま進めるのは、まったく効率は良くないけれど、気持ちは少し楽。お互いタイプの違う強さ弱さ。ただ共生したい。
画像2 昨日から読み始めた。民俗学全般、細く長い興味が続いている。むかしの北海道ほぼ全域が豊かな森だったなんて、それを切り拓いていって今があるなんて、しょっぱなから驚いてしまった。どう発音すれば良いのかわからないことば達。森があってこその、季節に合わせた暮らし。衣食住のふしぎ。ゆっくり読もう。
画像3 私ら人や動植物は、日々変わらないで営むことと、変わりながら続けることを、終点に向かって黙々と織り上げている。…うん、でも岩と向かい合っていると、何かを編んでるような気もする。もう、あるってだけで、超えたところでなにかしら行われてるのかもしれない。まあなんにせよ、石とか岩とか土とか、鉱物に触れるのも、好きだな。写真は、西洋シダのなんたら。去年秋から眺めている。地面を這ってたのが、雪解けから徐々に上へ上へ立ち上がって伸びている。色も黄白色から独特の青が濃くなってきた。これも好き。

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