ざぶん。

画像1 雨粒になりそこなった、重たい湿気。生ぬるい深層の、カタツムリより遅い海流に塞がれたようで、少し息もままならない。植物や虫はいつものようで、どうってことない様子。
画像2 この連なる流線の波間に飛び込みたい。できればいますぐ。魚じゃなくて、尖った矢印の先端になって、何層もの緞帳を切り裂いて、飛び回りたい。キミがおっきくなっても、わたしがちっちゃくなっても、どっちでもいい。葉脈に多少絡まれても構わない。ほら、いますぐ。

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