ざぶん。 10 mei 2017年7月3日 23:48 雨粒になりそこなった、重たい湿気。生ぬるい深層の、カタツムリより遅い海流に塞がれたようで、少し息もままならない。植物や虫はいつものようで、どうってことない様子。 この連なる流線の波間に飛び込みたい。できればいますぐ。魚じゃなくて、尖った矢印の先端になって、何層もの緞帳を切り裂いて、飛び回りたい。キミがおっきくなっても、わたしがちっちゃくなっても、どっちでもいい。葉脈に多少絡まれても構わない。ほら、いますぐ。 10 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート