あしからず。

おまえさんがた。精が出るね。初めましてか。…いや、2度目か。もっとか。10日前のファイトが懐かしいね。もしかして同じ巣の仲間か。

この不細工な、おばあの薬指に喰らいついた奴。知ってるか。長くて2年の寿命の10分間。…首がもげるんじゃないか。この踏ん張りの見事さはなにごとか。呆気にとられて、何をしに来たか、わたしは忘れたよ。じーっと見てるしかなかったよ。すごい仕事ぶりだった。鳥の羽ばたきのありかを探してるうちに、いなくなっちゃったんだけど。知り合いかな。知らないか。

知ってる？…知らないか。

いえ、どうぞ。…お続けください。

そんな。…うーん。知らんがな。おたがい尋ねる相手は、変えたほうがいいか。画期的な翻訳機か通訳かなんか、わたしらの間には挟まんとな。その緑な玉虫色、いいね。これはなんとなく雰囲気で察して。讃美しとるんよ。ま、いいけどね。あれ？なんだったっけ。

今日もよう晴れて。一枚いらんね。