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初広島。

先日、広島に行ってきました。

出張で。

こんなに楽しんでるけど出張。
グラスの中身は広島東洋カープ応援カクテル「初鯉」だけども出張。
クソ真面目なシンポジウム聞いたり、うちでやってるプログラムについてポスターセッションブースで説明しまくったりしてきた。
(ほらまじめに仕事してる!!)

折しも「カープの優勝が決まるか!?」という日だったので、広島じゅうのテンションが真っ赤。
シンポジウムで講演した偉い人たちも
「ホールの座席が赤いから、ここはカープの応援席かと思う」
とか
「試合開始に間に合うように、時間通り終わらせます」
とか言っちゃってて、なんて素晴らしい街なんだと感動しました。本当に。


見事にその日カープが優勝したので、日曜日の街のテンションは激赤。

大学の入り口にもカープを称える看板。
朝の8:30くらいに通ったらもうこのザマ。(褒めてる)

百貨店のセールの盛り上がりを見たくて寄ってみたら、限定グッズはもう完売してた。
スポーツ品売り場のカープグッズコーナーは入場規制かかってた。
おみやげ買ったら記念の紙袋に入れてくれました。わーい。


たいへん盛り上がっていた広島でしたが、カープ以外にも楽しいことがたくさんありまして、気持ちよく過ごさせてもらいました。

まずなんと言っても、穏やか
大きい建物はたくさんあるし、人通りも多いんだけど、ゆったりしている。
九州で例えると規模は福岡なんだけど、雰囲気は長崎。みたいな感じ。(伝わるかどうかは微妙。笑。)
これはきっと大きい川が何本かあるからだと思う。風通しが良くてのんびりできて、いい街でした。

歩いてみて、「この街は人が大事にされてるなぁ」と思った。なんとなくそういう空気の街だった。


それから長崎人としては、やはり路面電車に親近感が湧く!
長崎の電車より大きいし、車掌さんみたいな人も乗ってて、ちょっとびっくり。
車両の真ん中あたりの窓から顔を出して、電停の人たちを案内する姿が好きでした。

広島駅前の電停ではお金払う機械だけを持った人たちが何人かいた。
これはぜひ長崎でもやって欲しい。駅前とか築町あたりで。


おいしいものもたくさんでしたしねー(*'▽')
最初のお好み焼きは「みっちゃん」っていうところ。大学時代を広島で過ごしたうちのボスが勧めてくれたお店です。
古いカウンター、古い店内、古いメニュー札…っていう、私のツボにどストライクなお店でした。カウンターの大きな鉄板でどんどん焼いてくれるのを眺めてるだけで幸せ。あ、私はもちそばたまごを食べました。
思っていたより量が多くて怯んだ&私にはちょっと味が濃かったけど、それでも完食しちゃいました!

あとカープ紙袋と一緒にちょっと写っているのは、クリームパンで有名な「八天堂」さんのもの。
いや、今このお店、長崎駅の駅ビルに期間限定出店してるんだけどね(笑)、やっぱ食べるなら現地がいいじゃない。
まぁ現地って言っても、広島市のお店じゃないんだけど。笑。
カスタードのクリームパンと、カープパッケージだったレモンのを食べました。
カスタードがもはやプリンみたいで…!他のも食べてみたいです。博多にも店舗があるらしい。

それから揚げもみじ食べた!

ビジュアル的にはあまりおいしそうな気はしないけど(笑)、熱々で外がサクっとしてておいしかった!
駅の新幹線口にあるおみやげ街の店舗で、マロンを食べました。
ここのお店、ドリンク類も気になるので挑戦してみたかったけど…それはまた今度。


日程的にあまり余裕はなかったのだけど、1日目の夜、ずっと行ってみたかった場所に行けました。

平和記念公園。

原爆ドームと、祈りの灯みたいな火と、モニュメントの石碑がまっすぐにならぶこの構造はすごかった。なにかぴんと張るものがあった。
本当は昼間に行きたかったんだけど、ゆっくりできなさそうだったので夜に。昼だったら資料館にも行けたんだけどな。
禎子さんの像に会いたかったのと、原爆ドームを見てみたかったんです。ずっと。


原爆ドーム、小さかった。
小さくて、孤独だった。夜に行ったせいかもしれないけど。

なんだか愕然とした。
わたしたち、こんな小さいものに『被爆の恐ろしさを語れ』と押し付けてきたのか。
こんな小さいものだけに、そんな大変な使命を背負わせてきたのか。
それってたぶん、いいことじゃない。うまく言えないけど。
こんな小さな子たったひとりに、そんなもの背負わせちゃいけない。

きっとこの子はうつくしかったんだろうなと思った。
こんな綺麗でやさしい子に、原爆の恐ろしさなんて語れるんだろうか。
少なくとも私はぜんぜん怖くなかった。私が長崎の子だからかもしれないけど。
この子に会って、「こんなにうつくしい子が一瞬で壊れてしまう」って事実をちゃんと思い出せる人、どれくらいいるんだろう。
きっと想像力がないとできなくて、時間が経つにつれて、その想像力はもっともっとたくさん必要になっていくんだろうな。

長崎も被爆遺構を残すべきだったって話は いつもお決まりのように出るんだけど、実際に原爆ドームに会ってみて、案外そうとも言えないなって思った。
実物があるから何かが残るかというと、そうでもない。残るものよりも消えるものの方が多い。そんな気がした。
それが「平和になった」ということなのかもしれないし、そういう考えを抱けるってことに、遺構の意味があるのかもしれないけど。
要は私たちがどうするかで、遺構のあるなしはそんなに大きくないんじゃないかな。って思いました。


ここの公園には爆心地を示すものがなくて、碑がそうなのかと思ったけど特に何も書いてなくて。探した案内板には、公園の敷地外に爆心地が記してあった。
公園を出て横断歩道を渡って、すぐ飲食店が数軒と、その先はコインパーキングばっかりの道で、ちょっと暗かった。間違ったかなって思ったら、取ってつけたように『爆心地』のパネルが貼られた石柱があった。

せっかくあんな素敵な公園なのに、なんでここまで敷地に入れなかったんだろう。

都市計画上の問題があるんだろうとは分かるけど釈然としなくて、せめてちょっとだけ、手を合わせて帰った。


そんなこんなで いろんなことを考えた広島でした。
真面目に締めたからアレだけど、(笑)、楽しかったです。

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