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僕らはいつも、雨晒し。

そういう名前のバンドが好きです。amazarashi、というバンドが。
つい先日アルバムが出て、これが私のために作られたんじゃないかと思うくらいにガチッと嵌って、素晴らしく素晴らしい。iPhoneで音楽を聴くのが好きじゃない私が、即行でiTunesに入れたくらい。

ここでは その理由は省くけれども、私は比喩的な意味で、傘を持っていない。傘すら持っていないほどだから、雨宿りできる家もなければ、濡れずに移動できる車もない。雨が触れば ずぶ濡れのまま、雨に打たれて踊るしかない。

それを滑稽と取るか、面白いと取るかは人それぞれだ。言えるのは どのみち、傘がなけりゃ面倒臭いし寒いってこと。風邪も引くし服も乾かさないといけなくなるし、特に良いことは一つもない。

そんな人生です、と言うのは、とても簡単。
だから どうした、と言われて苦笑いするのも、とても簡単。
そこから先に、いや、そこから前に、歩き出さなくっちゃいけない。傘を探す旅に出るか、雨の美しさと共存するかは その人次第だけど。

だけど進むのは勇気がいる。踏み出すのは辛くもある。
そんな時 背中を押して欲しい、傍にいて欲しい、誰かに応援して欲しい、共感して欲しいって思ったりする。強いところも弱いところも、弱いところに負けそうなところも、全部まとめて頷いてくれないかなって。

amazarashiというバンドは、それをやってくれるバンド。同じ場所から まっすぐに、全方位へと送り出してくれるバンド。そういうところが、とても好き。

生きると決めたら死にたくなった。それでも、生きると決め続けている。覆さない。
雨晒しの僕らは醜かろうが、そして雨晒しの僕らは邪魔であろうが、それでも僕らは、手を伸ばすんだ。

それでいいんだって、いつも頷いてくれる。
amazarashiはそういうバンドです。

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