愛に飢えてる25歳独身女がエーリッヒ・フロムの「愛するということ」を読んだ。
エーリッヒ・フロム 愛するということ
今年26歳、仕事なし、彼氏なし、胸なし。
この1年遊びに遊びまくり調子こいてた女の末路が独りでフロムの「愛するということ」を読んでいるとはなんとも滑稽ですね。
愛とは、愛されるためには、幸せになるためには、、、?
とことん愛に枯渇し、これから先どのようにして生きていこうかと血迷った女を救ってくれたのは、
商社マンでもテレビマンでもなく、『自由からの逃走』でお馴染み心理学者エーリッヒ・フロム大先生でした。
幸せにしてもらいたい、愛されたいという受動的な考え方がいかに未熟であるか感じさせられ、
私が今まで恋愛中に思ってたこと全てに鋭い切り口で斬られた。
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「私がこんなに愛してるんだから、あなたも同じくらい、ってかそれ以上に愛してくれなきゃヤダぁ!!
(これは恋愛中常に思ってましたね!!)
フロム「愛は能動的な活動である。愛は何よりも与えることであり、もらうことではない。自分の生命を与えることによって、人は他人を豊かにし、自分自身の生命感を高めることによって、他人の生命感を高める。与えること自体がこのうえない喜びなのだ。だが、与えることによって、かならず他人のなかに何かが生まれ、その生まれたものは自分にはね返ってくる。ほんとうの意味で与えれば、かならず何かを受け取ることになるのだ。」
全てのものが商品化され交換することで成り立つ資本主義社会下で生きる現代人は愛さえも交換するものと考えてしまいがち。
しかも私に関しては自分が与える愛よりも大きい愛を欲している、
等価交換ではない、もはや不当取引。愚かでありました。
今までの彼氏達まじごめんな。
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「あなたがいないと私生きてけないくらい愛してるんだよ、ねぇわかってる?」
(これは圧倒的奴隷気質同担拒否過激派の私が彼氏という存在に依存し始めた時に抱く感情ですね)
フロム「愛することができる人は依存心、ナルシシズム的な全能感、他人を利用しようとかなんでも貯めこもうという欲求をすでに克服し、自分のなかにある人間的な力を信じ、目標達成のためには自分の力に頼ろうという勇気を獲得している。これらの性質が欠けていると、自分自身を与えるのが怖く、したがって愛する勇気もない。」
私に追い討ちをかけるフロム「未成熟の愛は「あなたが必要だから、あなたを愛する」と言い、成熟した愛は「あなたを愛しているから、あなたが必要だ」と言う。
そういうことです。私は自分本意な恋愛をしており、愛することができない未熟な人間だったみたいです。
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こんなメンヘラ女を辛辣にそして鮮やかに斬っていくフロム先生ですが、本書では愛について技術的に、論理的に解説しており、愛することに対する技術と習練の必要性を語ってます。
ここがめちゃくちゃ大事なんだけど、もう長くなるからここでは書かん。みんな読んでくれ。
孤独からの克服が人間の最大の欲求であり、そのために愛するという行為をやめない人間たち。
私たちはいつか愛することで相手と融合し孤独から脱出をすることができるのだろうか。
私はなんどだってこの本を読み返すだろう。
愛に、未来に絶望することはない、私達にはフロムがついてる。
**こんな私語ってるけどゆーて60%くらいしか理解できてないぽよ。(´;ω;`) **
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