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ブランディングのコンサルをしたい。

コンサルに憧れるようになったのは、2年前くらい。契約社員で入った会社でとあるコンサルの提出した資料というのを見て「え、こんなんでいいの?」と思った時です。

自分は印刷物のデザインが本職なんですが、

なんか企画したりするのが好きで、今も「Picnic」というフリーペーパーを企画して制作したりしています。音楽も映画も作りたいし、マンガも大好きです。そんなクリエイティブなことが好きなんですが…、昔から、こじれたものを解きほぐしたい欲求が強く、整理することが好きでもありました。

だから、企業や店舗などの「ほつれ」を見るにつけ、じれったいというか、何かしてあげたい衝動にかられていました。でもまあ、それは依頼のないおせっかいですから、「ここをこうしたらいいんじゃない?」と進言しても、特に求められていない事なので、無視されますよねー。

「それは、いい意見だ。ぜひ、あなたに改革をしてほしい」なんて言う人はいないですから、ずっとそういう気持ちにフタをしてきました。

ですが、会社でこれをコンサルタントが作ったという「これならオレでも作れるよ」的な資料を見た時(…知らない会社のことなので、なんとも言えませんが、彼らにとってはやっつけ仕事だったのかもしれないし、なんであんなお粗末な資料を作っていたか経緯は知りません)今までフタをしていたくすぶった気持ちが、コンサルなら果たせるんじゃね?って閃いたのです。

でも、その気持ちにも「まあまあ」とフタをしました。ワケあってその会社を辞めて、フリーのデザイナーとして本業を何とかするため、金欠で必死で考えていたので、余計なことに時間は割けなかったのです。

でも、今、このご時世、時代がどんどん変わっていますから、今までのようなデザインの請負ばかりでもダメだし、金ないし、どん底だし、年齢も50歳を過ぎているし、なす術がないまま日々が過ぎました。日々、ドラえもんに当たり散らすのび太のように、泣きわめきたい気持ちでため息をついて悩んでいたのですが、自分の金融危機が押し寄せるたびに、今までと違う行動に出て行くしかないんじゃないか?と腹を括ったのです。

もう、目の前の金欠を何とかするための請負だけではなく、もっと根本的に解決になることをしようと思ったのです。

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なんで、ブランディングのコンサルか?

オレが言うブランディングとは、何かを「ブランド化させる」ことではありません。一言でいうと「格を上げる」ってことですね。付加価値をつけ、魅力的にして、バリューを高め、イメージが良くなったら株価も上がる。

そして、社員の士気も上がり、やりがいが出て、仕事が楽しくなり、それがお客さんにも取引先にも伝わって、携わる人たちが幸せになっていく…そういうお手伝いがしたいのです。

コンサル作業の中で、デザインをすることもありますし、説明のために動画を作ったり、他のものを制作するかもしれません。一定の期間、契約先と伴走しながら幅広いディレクションやサポートをしていくというものです。

これはデザイナーとしての仕事の限界から思いつきました。

例えば、15年前くらいにこんなことがありました。デザイナーとして、観光のお仕事をしました。担当の方が自分の仕事を気に入ってくれたのです。観光施設の入場券をデザインすると「ゴミとして捨てられていた入場券が減り、みんな持ち帰ってくれる」と言われ、とても嬉しかったのを覚えています。ロゴを作り、リーフレットやPOPや看板もイメージを統一し、観光施設の雰囲気がまとまって、なんだかワクワクしました。デザイン料金は低くめに設定していたので、ツールなどどんどん依頼され、しまいには観光バスのラッピングまで請負いました。売店のTシャツもデザインして定番商品となり、携わる人の士気も上がった感じで、その観光施設のブランディングが出来る気がしていました。

しかし、年度が変わる頃、その半官半民の観光会社に、上役として地元銀行のOBが天下ってきたところ、その上役が懇意にしていたデザイナーが入り、自分は外され、担当の方も配置換えされてしまいました。

自分なりにコンセプトを考えてやったつもりでしたが、新しいデザイナーが全部デザインし直した施設内は、風景が変わり、田舎っぽいものになった気がしました。

それが、印刷物デザイナーとして限界だなーと思った出来事です。そもそも印刷物デザイナーというのは、ヒエラルキー(階級)のピラミッドの下の方です。超有名な影響力のある人ならいいのですが、基本的には、業者の1人として使い捨てです。この構造は大っ嫌いですが、肩書きが変わらない限り、ずっと下。ディレクターだと話は変わるのですが、クライアントと対等に話したり、プラスアルファの提案が受け入れられるということはなかなか難しいです。

単発のお仕事が中心なので、たった1回だけデザインしたチラシや名刺などでは、収益に結びついて企業価値を上げるところまではいきません。担当者に気に入っていただき、継続して仕事を受けることは多いのですが、1人の印刷物デザイナーでは限界です。だから、デザインやビジュアル戦略のディレクターという立場がいいと思いました。

でも、ディレクターでもダメなことがあります。運営については門外漢になってしまうからです。ブランディング作業の半分は社内の改革です。オレとしては、この辺に長いことモヤモヤがありました。ディレクターだからといっても、取引先会社の内部干渉は、なかなか出来ないことであります。クリエイティブ部署を越えて、営業や企画、その他の所まで口を挟む権限はないのです。だから、すごい結果を出す才能や人脈があるディレクターでも、関係のない部署では「誰、あの偉そうな人?」ということになってしまいます。

やりたいこととちょっと違うなーと思っていました。ヒエラルキーが上のディレクターでも、キャンペーンやまとまった広告の期間だけの契約も多いです。すごく頑張っても半年のキャンペーンの広報活動だけだったら、企業価値を上げるところまでは携われません。

でも、コンサルタントという職種になると、契約は年間単位が多いです。扱いも「顧問」という形態になって、うまくいけば数年間のお付き合いが可能です。予算に応じてではありますが、毎月報酬が入ってくるかんじです。そして、資料を制作しながら、会社全体に目配りが出来ます。もちろん何をコンサルタントするかで違いますが、自分が考えるブランディングのコンサルタントは、会社の内部に入り込まないと出来ない作業があるので、下手なクリエイティブな仕事よりもスムーズなのです。


自分がブランディングのコンサルがやりたい!!というのは、そんな理由からです。ただ、やり方は、よくわからない。どうやったら仕事をもらえるかもわからない。マジで。

でも、何となく前々から、noteで発信をするしか方法はないなと思っていたので、もうこうなったら、ここに思いつくことを書き連ねて、自分自身のブランディングしながら、様子を見て考えればいいんじゃね?って思って、今日書いてます。

書こう、書こうと、構想して1年以上経っていました。もう金がありません。

日々の金欠に打つ手を考えるのをやめました。今まではそん時だけバイトとかしたりもしました。バイトはまだ毎日してますが。でも、つなぎをずっと続けてもダメなんです。その繰り返しで10年経ってしまいました。51歳になります。何にも成長出来てません。だから、綱渡りでも何でも「これで行くぞ!」って思ったことに腹括って邁進するしかないのです。

フリーの合間のつなぎバイトで少しお金があるよりも、本業に本気で金欠な方が、経験として全然成長できることに、つい、さっき気がつきました。


…ウソです。 

ずっと前から気がついてました。でも、だらだらやって来てしまいました。腹括るのにえらい時間かかった。バンジージャンプで言うと「バンジー!!」って叫んで、10年くらい跳ばなかったかんじ。ビビりですねー。

とりあえず、そんなこんなで始めます。次、いつ書くかも決めておりませんが、

ともかく、叫ぶぜ「バンジー!!!」。

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