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日光千人同心街道ジャーニーラン完走記

2024年6月8-9日に開催された『第5回 日光千人同心街道ジャーニーラン』に参加した記録です。


経緯

2月に行った九州の旧街道(肥薩街道他)歩きが楽しかったので、また街道歩きをやりたいと思い、そういえばそんなのをスポーツエイドジャパンさんがいろいろやってたなぁと思って調べてたら、割と身近な八王子スタートで日程も近いこの企画に行き着いた。エントリーフィーもやさしく、その点でも気楽にエントリー。

準備・装備

TW彩の国から3週間後で疲れもあるし、順位のつかないジャーニーランだし、そもそも街道歩きが主目的だし、、、という御託を並べていたので、準備はカジュアルな感じ。

ロードのロングはコンビニが有るので補給の準備はずいぶんと気楽。いつも通りピュアパラと塩熱サプリとトメルミンは持った。あと最近お気に入りのカリンのど飴も。

一方で日中の暑さ対策には神経を使った。
彩の国で有効だった冷感タオル首巻作戦に加えて、出動機会の少なかったsalomonのキャップに取り付けるヒラヒラな日除を装着。いわゆる二等兵スタイルとした。
キャップもツバが長く日除効果の高いsalomonの白で。短ツバダックビルやハットは今回見送り。

シャツはずいぶん迷ったが、ノースリはあえて避けてTNFの半袖を選択。信越五岳で熱中症になった時に着用していたので縁起が悪いんだけど、あの時はアンダーも着てたのでコイツのせいにしては可哀想、という事で今回抜擢してみた笑

スタート前 既に陽射しが強い

シューズは小江戸大江戸でも履いたクリフトン9。ソックスはinnerfact のラミーではなくウールを選択。結果、やや厚みがあるせいか、走り方がまずかったのか、両足の中指の指先に痛みが出る事になった。相性は微妙なものと再認識。

その他は特に工夫もなく慣れたもので臨んだ。

スタート前

6:40頃に西八王子に到着。5分ほどで受付に到着、受付もすぐに終了。ゼッケンは1枚で穴は空いていなかったので一度受付で不要と断った安全ピンをもらってザックに取り付けた。

7時を過ぎた頃には受付に人が並ぶ程度に集まったが、それもすぐにはけてそろそろ開会式だから移動する様に、との声がかかり目の前のお寺の駐車場へ移動。既に陽射しが暑くみんな日陰に逃げて待っていた。

受付会場のお寺 開会式は向かいの駐車場

大会会長の競技説明の後、みんな各々知り合いと挨拶や雑談してるうちに時間が来てゆるっとスタート。土曜日朝8時。150人はいい規模感。

レース経過

とにかく熱中症にやられないようにペースを抑えて進む。途中水分補給でコンビニは多用。アイスも2回食べた。それでも日中は脚が止まりがちで苦しんだ。

忍城
この辺りはトボトボ歩き

夕方5時過ぎくらいからようやく陽射しが弱くなり体温が落ち着いた。加えて、それまでのミネラル系の飲料(グリーンダカラ、スポドリ系)を、気分を変えてジョージアのカフェラテに変えたら、うまくカロリーが吸収されたのか脚が動くようになり、通常のジョグペースに戻せるようになった。

ここからは長い距離を途中歩かず継続して進めるようになり、一時30番まで落ちた順位を15まで戻して100km過のエイドに到達。もうこれでやり切った気分になって、そこからは100km手前で合流した友人とのんびり歩いて進むことに。

しばらく歩いて進んでいたけど、歩きのスピード上げると股関節などに痛みを感じたので、むしろジョグの方が楽だと気づき、再び走り出した。630-730/kmくらいだったろうか。早くないけど止まらないを意識した。もちろん信号はキッチリ守った上で。

途中4-5人の同じ方と何度も何度も前後して、みんなペースの上がり下がりがあって、なんとなくお互い意識して進んだ感じだった。鹿沼辺りまではそんな感じ。

いよいよ杉並木エリアに入って、ここからが一番頑張った。トレイル区間は足元が不安定で草も繁っていたりでかなりの区間回避し舗装路を進んだんだが、コレが狭くて夜間なので車の通過時はかなり怖かった。スタート前にしっかりとした点滅灯を付けろという舘山さんの言葉が身に染みた。

車が怖いので早く抜けたくてこの区間はかなり頑張って走った。結果、トレイルを進んでいた何人かを抜いたのだが、街道を行くジャーニーランなのに舗装路を行くのはズルをしてるみたいな気がしてちょっと後ろめたい気分になった。大会ルールとしては違反じゃ無いけど、忠実に辿ることを推奨はされてたので。

また、この区間はコンビニも自販機もずっと無いので水切れがヤバかった。手前で補給が必須。

そうこうしていると夜が明けて今市に到達。ここからは残り10km弱の登り。改めて峠走のつもりで取り掛かる。

この区間は気持ちの良い散策路
犬の散歩にたくさん出会った

舗装路の登り坂に出てひたすら登る。JR日光駅、東武日光駅を経て日光市街地に入り、饅頭屋なんかを横目に最後の力を振り絞って東照宮へ。

大会会長の館山さんはじめスタッフの方々が迎えてくれて到着。自分でスマホに到着入力するのを忘れてて2-3分ほど超過したけど、おおよそ22時間50分、6着でした。

もはや相棒と化したコースマップと共に

ゴール後に舘山さんとガッチリ握手。感想を聞かれたので、走ってばかりで街道を楽しめ無かったので今度はゆっくりやりたいです、と答えたら、「それこそがジャーニーランだよ、早く走った人が勝者なんじゃ無い。まだまだジャーニーランナーとしては初心者だね」とスパイシーなお言葉を頂いた。横にいたスタッフの方は「きびしいなー」ってフォローしてくれたけど、確かにそうだよなぁと思わされてしまった。

まとめ

頑張って速く走って反省させられるジャーニーラン、こんな走り方もあるんだぁと体験してみて感じる事ができて、そして少し好きになった。
参加してる他の皆さんも、みんないろいろ経験を積んできて、そしてここに行き着いた感が滲み出ていて、とてもいい雰囲気だった。

ゴール後、少し後でゴールした女性一位の方と、着替えを終えて近くの東屋でお話しする機会があった。今後の予定なんかをひとしきり話した後で「私はまだあと20年は走っていたいの!」と満面の笑みでおっしゃったのを聞いて、なんだか羨ましい気分になった。そんな風に思えるっていいですね、そして身体も元気で走り続けられたらいいですよね、と返した時に、あーコレもジャーニーランだなぁと思ったのが今回最大のハイライト。

走れるって人生を豊かにしてくれますね。

早ければいいってもんじゃ無い

終わり


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