1周年、感謝と。

2014年7月13日。COS KYOTOのショールームとストアがオープンした日。70名以上の方々が来て頂き、門出を祝って頂いた日。あれから1年。

オープン当初は2Fがストアがメイン。その後ろに少しだけ各地から集めた文化産業の素材を「LAB」として並べた。さらにその後ろの方にオフィス。
1Fは簡易だけどBARを併設したイベントスペースとスタジオ。スタジオでは撮影とDIYができるようにした。

茶会や交流パーティなどを1Fで開催し、2Fのストアにも多くの方が来て頂いた。時々、ギャラリーとしても使用して頂いた。
その後、LAB部分の拡大が続き、ストアを1Fに移した。

そして現在。

1Fのストアは1月から休業中。アルバイトスタッフの退職と代表の僕自身の文化ビジネスコーディネーターとしての仕事が多忙になっていることもあり、なかなかストアに手が回らなくなってしまった。

ただ、コーディネート業で全国を飛び回っている中で、新たに開発された商品や出会いのあった商品はどんどん増えている。それをWebショップおよび実店舗で多くの人に知って頂きたいという思いは強くなるばかりだ。

ということで、なんとか夏の間には再度ストアをリニューアルして再開することにしている。それに向けてスタッフも募集をする予定だ。

合わせて、自分自身もリニューアルせねばならない。今まで、自分の至らなさゆえに、関わって頂いたスタッフに満足して働いてもらう環境を提供できなかった。駆け出しのベンチャーゆえのビジネスの安定のなさ、事業内容の複雑さなど、言い訳はいくらでもできるかもしれないが、結局は経営者である自分の不甲斐なさだ。

カリスマ性がない、人の上に立つような人格じゃない、人徳がない、起業家っぽくない…様々のありがたい言葉を頂いた。自分自身、昔からリーダーのような立場をやったこともなく、そういうキャラクターではないということはよく分かっている。だけど、文化ビジネスコーディネートという仕事が世の中に必要となる、という確信を持ったとき、そういう仕事をしている会社がなかったため、自分で立ち上げたというのがCOS KYOTOだ。起業家に向いているキャラクターでないと会社を経営してはいけないのであれば、僕は経営者になってはいけない人間なんだろう。

しかし、思い悩んでいた時にfacebookのザッカーバーグの言葉に出会った。

「自分がこの人のもとで働いてみたいと思う人を雇う」
http://www.entrepreneur.com/article/243660

色んな迷いが吹っ切れていった。

自分自身、今は同志社大学で教鞭をとったり、各所でアドバイザーや事業コーディネーターをしたり、セミナーをしたりしているが、思えば最初は何もできない奴だった。何もできない奴だったからこそ、どうやったらできるかを考えた。だからこそ、どうやったらできるかをできない人に伝えることができるのかもしれない。始めからできる人には、分からないことが、分かる。それがもしかすると自分の強みかもしれない。

人の部分では自分の人徳の無さ、カリスマ性の無さゆえに今後も苦労するだろう。しかし、このザッカーバーグの言葉通り、ストアの運営において自分がこの人のもとで働いてみたいと思う人に運営をお願いしてみよう。そもそもストアの経営は、今までの人生でしたことがなかったのに、ストアをやり始めたのも無謀なことだったのだ(苦笑)

改めてその事実を踏まえて、新たな歩みを進めていこう。一緒に働いてみたいと思う人と共に。1年って短いけど、色んなことを経験していることを改めて振り返った1周年の日でした。

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