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インテリアスタイリストの日記 デザインの言語化のこと

4月7日

今日は自宅で取材&撮影DAY

家のインテリアを説明していくうちに、
デザインの言語化の話になった。

編集の方曰く、沢山の素敵なお宅へ取材に行くらしいのだが、「なんとなく」やってる人が多く、どうしてこれが良いのか、を説明できる人が少ないそうだ。

私も一時期までは説明する事が格好悪い様に感じていた。
「don't think. FEEL!」的な。

感覚は抜けてはならない、勿論大切だ。

しかし依頼する人は自分で出来ない分野を頼んで来るわけだから、必然と異業種の人が多い。

異業種の人に、自分の思うデザイン、スタイリングの良さを伝えたい。

というわけで、理論化が必要な場面に何度も直面していて、
ナントカカントカ、
それこそ身振り手振り絵を描いたり文章にしたり、紙芝居にしたり、サプライズを入れたり、
思い出すと、ワー!って叫びたくなるほど恥ずかしい失敗もあったりで、
何度も苦労して色々な形で説明する練習をしていた。

という「デザイン言語化」についての話です。

デザインを考えるとき、
誰をターゲットとするか(一般受けなのかコアなターゲット向け)で作り方は異なりますが、
沢山仕事をするうちにレンジが広がり、良くも悪くも器用に、様々なイメージで作れるようになってきました。

スタイル・トンマナ・グラフィック構成、メッセージ性やブランディングなど色々をディレクター・クライアントと一緒につくってくのですが、
判断に偏りを感じたとき、どこまで意見をするか悩ましいときもあります。

もちろんクライアントの商品なので、クライアントが魅せたい形をつくる、
というのが答えです。
私はアーティストではなく、依頼されてお金をもらって作っている。
そのプロとして、という前提で話を進めます。

(こういうことを書くと、エゴが強いとか、アーティストじゃないんだから、とか、そんなもんですよ、とか言われることもあるけど、そこの議論では無い、、ということをご理解頂きたいです)

まぁ、意見しなければ疎まれることもぶつかることもない、気も楽だ。

でも、意見を求めてないなら自社でやればいい。
他者に頼んでいるのだから、YESマンではなく意見を必要としているということ。(では無いかしら??)

最終的な判断がカメラマンに依ることも多い。シャッターをきる行為を決められるのはカメラマンだ。

その成果物をクライアントが自分の好みで判断していないか。
年齢・知識・美意識、偏った判断になっていないか。

特に美意識というのは厄介で、人それぞれ異なる。
「正解がない」などと言われることもある、
育った環境、どれだけのどんな事例を見ているか、年代に依っても違う。
年上の方の意見が少しOLD styleに見えることもあるし、年下の方の意見が幼く感じることもある。

ただ自分は、この分野に関しては人より沢山見てきてて、トライ&エラーも人より沢山している。だから依頼をされている訳で、、
じゃあどこまで考えを伝えられるか。

先ずは信頼関係。この人が言うなら、という風になるのもひとつ。(セルフブランディングの話はまた今度)

そして、言語化できることがとても大切だ。
どうして格好良いのかが、お互いが理解できる共通の言葉で伝えられること。
なんとなく格好いい、とかじゃなくて、●●だからよい。と言った感じ。(キンコンの西野と大御所インテリアスタイリストの窪川さんも言っていた)

ただ、言語化は難しい。

フランスのカメラの学校などでは撮影した写真の意図をカメラマンが言語化してプレゼンする練習をするらしい。
本を読んだり、人の話を聞いたり、まだまだ勉強中!がんばれ40歳!

MADOKA



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