私は何者なのか
私とはいったい何者なのか……
現実世界はもとよりインターネットの世界では特にそれをよく考える。
存在しているようで存在していない。
存在していないようで存在している。
私の感覚に一番近い文言が 宮沢賢治 『春と修羅』序文に記されている。
子どもの頃に観た『銀河鉄道の夜』のアニメで知って以来、ずっと私の心の中にある。
宮沢賢治 『春と修羅』 序文より抜粋
わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといつしよに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち その電燈は失はれ)
さすがに私はこんな美しい言葉で表現される存在ではない。いつ消えるか分からない存在ではあるけれど。
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