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おじさん化

GRAPEVINE田中さんのコラム目的で週刊文春を買った。週刊誌はほとんど読んだことがない。コラムはさすがだった。もっと読みたかった。巻頭につよぽんが載っていたし買って良かったと思った。

週刊誌といえば、昔、15年くらい前、新卒で入社した会社にいた多様なおじさんたちを思い出す。ナチュラルに軽く男尊女卑、若い女性社員にデレる、女をひとくくりにして捉える(方言なのか、女衆と言われた時は驚いた)、商談室で煙草、灰落とす、掃除しない、ランチ後絶対コーヒー頼む、大声で俺の昔話、新人に向かって「サラリーマンの給料は我慢料だからな」、「新幹線通勤だから東京駅まで座れるんだよ~へへ」とか言う。

地元新聞、日経新聞、科学雑誌、書籍と各種週刊誌など。スマホのない時代、ビジネスマンおじさんの話題の豊富さと情報量だけは尊敬していた。心から。本当に。今でも。若者や女と違うのは週刊誌まで網羅してたことだと思う。だっておじさんは何の恥ずかしさも抵抗もなく通勤電車で週刊誌を読めるから。

稼いだ分が給料なわけで、我慢料じゃないだろ、働けよ、と当時は思っていたが、今はなんとなくわかる。やりたい仕事をやるためには、多少我慢することも必要なのだ、と解釈している、なんとなく。

「飲み会は上司の悪口言うのが愉しいんだよなあ!」と言って先に帰ってたおじさん部長。

膨大な知識量と好奇心、バイタリティ、強引さ、今の人とは違う、ある種チャーミングだ。
日頃、私は色々な出来事に心を乱されたくないから、世の中に無関心を装っている。でも今日は少し懐かしい感じがして、たまに週刊誌でも読んで面倒な世の中を覗いてみようか、と思わなくもない。