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コロナ倒産した僕が、みんなに伝えたいこと【4話】-タイの話その1-

これは、僕の物語を少し脚色して読みやすく書いてくれている記事「コロナ倒産した僕が、破産を決意した日のこと【1話】」との競作でもあります。もしよければそちらもどうぞ。

僕の会社は、タイで作ったゴム風船のセットを日本のコンビニやスーパーや100均で売って頂く商売をしておりましたが、2020年3月25日に事業をストップし、4月6日に東京地方裁判所に破産申告書を提出し、4月10日に破産開始決定となりました。後でわかりましたが、都内で6件目のコロナ倒産企業でした。

なるべく迷惑が少なくなるようにと様々な対策を施しましたが、倒産の結果、やはり債権者のみなさんには多大なご迷惑をおかけしてしまいました。改めて、お詫び申し上げます。そして、そんな僕に再度人生をやり直せるチャンスを頂いたことに感謝申し上げます。ありがとうございます。

そんなコロナ倒産した僕が、コロナ父さんとなり、みなさんに伝えたいことを少しずつ書いていきたいと思います。

<タイの話その1>

僕の会社はゴム風船をパックして卸売業者を通して、日本のコンビニエンスストアやスーパーやホームセンターなどにその風船パックを売る会社でしたが、僕が入った2001年にはその生産の8割がタイで作られていました。

タイには父と父のパートナーである日本人とが出資した会社があり、そこがうちの商品のパッキングを一手に引き受けておりました。しかし外資規制(タイ国内の会社を守るための規制)のため、政府の指定する先進的な企業以外については、外資は最高49%までしか出資できない仕組みがあり、そのためその会社は見かけ上はタイ人がオーナーの会社になります。

10年弱前までKさんというタイ人が名目上その会社のオーナーになっていました。彼はとってもビュッフェ(日本でいうところのバイキング、食べ放題)が大好きで、僕が行くとよくタイ料理・西洋料理・中華料理・日本料理が並ぶビュッフェによく連れて行ってもらいました。大食漢の彼は自分と同じように、僕の皿に山盛りに食べ物を並べてくれます。やっと食べ終わったころには、デザートにフルーツ・ケーキ・チョコレート・アイスクリームを山盛りにした皿を、ニコニコしながら僕に持ってくるような人でした。

こんな一見人の良さそうなタイのおっちゃんでしたが、約15年位社長を務めている間に、資材の仕入先や配送などサービスを依頼している会社などほとんどの会社からキックバックをもらって私腹を肥やし、バンコク郊外に3つも家を建てたツワモノでした。

すべての人がそうではないし、今と昔とでまたその割合も違いますが、東南アジアの国の方たちは自身の権限を最大限発揮して私腹を肥やすことに、日本人ほど罪悪感を感じないと思われます。現に彼の代わりになった人や、事務員たちも給料の多寡にかかわらず、大なり小なり同じようなことをやっていました。

海外で仕事をするということは、現地の人たちの力を借りるしかありません。そして当然のことですが、言語・文化が違うためお互いがお互いを理解することはとても難しいです。こちらが向こうに行ったので、「日本ではこうだったからこうしろ」ということでなく、ある程度こちらがむこうに合わせる必要があることと、こちらのやり方をイチから教育しないといけません。そうしてなんとも不思議な折衷案的な企業が出来上がっていきます。それと大切なのはしっかりとした管理です。ま、それは日本も変わりませんが。。。

続きは「タイの話その2」へ

<コロナ父さんに任せなさい>

コロナ父さんは、19才から今まで25年ほどタイ・フィリピンをはじめ約20か国をプライベート・ビジネスで見てきました。毎回は短期での滞在ではありますが、その延べ日数は900日以上になります。僕はとにかく多様性が大好きで、特に「人」と「食」に興味があります。それぞれの文化や風習や状況・場所など様々な要因で「人」と「食」が形成されているのを感じるのが好きなのです。

なので、僕が心を開いて付き合える人達がいる場所をホームと呼んでいますが、海外には7つあります。英語はTOEICで450点しか取れないけど、それでも1人で行って、プライベートもビジネスもやってこれました。

だから、みんなより異文化交流については少しだけ経験豊富かもしれませんね。このコロナ禍ではありますが、すでに世の中はグローバルな流れを止めることはできません。その点でも、僕に何かできることがあるかもしれないと思っています。

何かあったら「コロナ父さんに任せなさい」。

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