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The Fighter Ft.Ryan Tedder

記念すべき3回目は
Gym ClassHeroes の The Fighter ft.Ryan Tedder

タイトルの通り、ファイター=挑戦を続ける人を歌った曲です。
僕自身様々なことに挑戦してきて、よくこの曲を聴き力をもらってました。

闘う人、挑戦する人に向けた曲がどんなMVで表現されているのか

見ていきましょう(実話ですが、時折僕なりの脚色を加えて書きます


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主人公はこの男性、John Orozco (ジョン オロスコ)
実はオリンピアンで、このMVが出た8年前は二十歳前後の若者でした。

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2010年にある大会で命とも言える、右足のアキレス腱を切ってしまった
しばらく競技生活から離れたオロスコは地道にリハビリに励む。

見るだけで痛々しい傷跡。


Just waking up in the morning
朝、目が覚めて
And to be well,
気分が良くなる筈なんだけど
Quite honest with ya,
正直な所
I ain't really sleep well
あまりよく眠れてないんだ
Ya ever feel like your train of thought's been derailed?
脳みそがまるで脱線した電車みたいに前に進まないことってあるだろ
That's when you press on - Lee nails
おもちゃの付け爪をペタペタ貼るようにどんどん押し寄せてくる感じ

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住んでいるのはニューヨークで最北端の街、ブロンクス
ここで彼は選手としての尊厳を取り戻すためにリハビリを続けている。
長い間体操と離れていた彼は基礎からトレーニングを始めた。


Half the population's just waitin to see me fail
みんな俺が失敗するのを待っている
Yeah right, you're better off trying to freeze hell
そうだよ、地獄を凍らせるほうがマシな方だ
Some of us do it for the females
女のために掴み取る奴もいれば
And others do it for the retail
金のために何かを売る奴もいる


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信号に掴まり懸垂、夜の街で独り黙々と励むがどうしても感覚が戻らない。
悩み、改善し、鍛錬を積むが怪我の影響が響く。

一方で私生活は苦しく、十分な休息が取れずにいる。
そんな彼の傍にいたのは夜につるむ仲間たちと街並みだった。

ただ茫然と交差点を眺める。
怪我を負った自分に注目する人なんていない、というかのように通り過ぎていく車。


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それでも彼はトレーニングに励む。
傷も癒えてきて、いよいよマットの上でのトレーニングに。


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しかし案の定感覚は戻らず、苦悩する。


But I do it for the kids, life threw the towel in on
けど俺は子供のために頑張ってるんだ、生きるの希望を見失った子供達に
Every time you fall it's only making your chin strong
倒れるたびにお前は強くなる
And I'll be in your corner like Mick, baby, 'til the end
ロッキーのセコンドみたいに俺はずっとそばにいる
Or when you hear a song from that big lady
お前がマドンナの喘ぎ声を聞いたりするまで


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練習からの帰り道、バスの席から外を眺める。
やっとマットまで戻ってきたんだ、もっと練習しなきゃいけない
翌朝彼の姿は公園にあった。
独り淡々とこなす。


Give em hell, turn their heads
見返してやれ、あいつらが認めるくらい
Gonna live life 'til we're dead.
炭になるまで燃えて
Give me scars, give me pain
俺をビビらせてみろよ、殴って来いよ


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ベンチには地元の不良達が座ってこちらを見ている。
ほんの少し前までは夜につるんでいた仲間だったが、今では嘲笑の的になっていた。


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本来あるべき姿に戻ろうとしている彼に迷いはなかった。
本気で取り組むと誓い、更にトレーニング。


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コーチを付けれるほどに回復した彼はアキレス腱を切った時の技に挑む。


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感覚と自信を取り戻した彼は次の大会に向けて行きつけのヘアサロンへ。


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復活した彼を見るのを街のみんなが待っていた。
散髪に来ていた子供や、昔から知る近所のおじさん。
誰もがオロスコを応援している


Then they'll say to me, say to me, say to me

するとみんなこういう
There goes the fighter, there goes the fighter
あいつはやめとけ、放っておけよ
Here comes the fighter
お前がやられるぞ
That's what they'll say to me, say to me, say to me,
みんなそういうんだ、俺のことだ
This one's a fighter
それがファイターってもんなんだ


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初めて体操をし、初めて着地した時を思い出す。


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あの時怪我をした時も思い出す。
しかし乗り越えた彼には微塵も気にならなかった。

怪我を乗り越えた2012年、全米の大会で総合優勝を勝ち取る

その年、オロスコはロンドンオリンピックのアメリカ代表に選ばれた。


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同年10月、オリンピックを終えたオロスコは別の大会に出場する。


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左膝の前十字靭帯と半月板の損傷を負ってしまう。

しかし、彼が下を向くことは無かった。
なぜなら周りには地元の人々や、同じ施設で練習する子供たち。
そして何より前回の怪我を乗り越えたオロスコ自身がいるからだ。


'Til the referee rings the bell
レフェリーがゴングを鳴らすまで
'Til both ya eyes start to swell
両目が腫れて前が見えなくても
'Til the crowd goes home,
観客が家に帰るまで
What we gonna do kid?
後はわかったろ?お前の番だ


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闘う人、挑戦する人へ向けた曲。
The Fighter いかがでしたでしょうか。

人はつまずいて倒れてしまっても、
手を差し伸べてくれる人がいる限り、自分の事を信じる限り
何度でも立ち上がり歩みを止めることは無い。
それを教えてくれる曲じゃないでしょうか。

もし身近に手助けが必要な人がいるときは、手を差し伸べる勇気がない時は
この曲を、このMVを見て、その人に手を差し出してみてください。

今回は以上です。
豊田カローラ

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