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「ドラマ25時赤坂で」はなぜ”バズった”のか

※これは、前回5月11日に書いた「ドラマ25時赤坂で」はなぜバズってないのか「ドラマ25時赤坂で」はなぜバズってないのか|ころ (note.com)
に対する私の結論をまとめたものです。毎度のことになりますが、私の自己満noteであり公式様とは一切関係ございません。


私はドラマ25時赤坂でに狂っている。毎度毎度何を言ってるんだと思うかもしれないが、最終回の次の日はなぜか早朝4時に起きてしまい、早朝4時から25時を観て泣きはらしたばかりに眼鏡をかけて会社に行くという奇行をおかしている。ちなみに上司には低気圧痛でなんか目の奥が重くて(この数日前は本当)と言ったのでまったくの無問題である。この時ばかりは梅雨に感謝をした。

さて、そんな私の戯言は置いといて、今回はすぐに本題にいこう。
この間、私はXでアンケートを取らせてもらった。みんなが25時にハマるきっかけになった「あなたのあさゆきはどこから」選手権である。これがほんとにすごいなと思ったのが投票数である。約200人近くの票を集めることができた。
みんなの熱量に感謝!!!m(_ _)m

(ものすごい余談になるが、学生の時に少し社会調査をかじったことがあるので実際にこの票数を集めるとしたらどれだけ大変かわかる。やっぱりオタクの力すげーなと思った)


そもそもの基本として忘れてはならないのがこの作品の原作の人気である。原作の「25時、赤坂で」は累計130万部越えの大ヒットBL漫画である。かくいう私もドラマ化決定のタイミングで読ませていただいたが、原作の絵から美しくて、中身はドエロいギャップが最高だった。(もちろん物語もすんばらしく好き)その原作ファンが認めたという点ですでに大成功なのではないだろうか。

まず、投票数から行くと赤坂民が1番にハマったタイミングとして考えられるのは1話だ。1話のあのキスシーンの綺麗さはとてつもない。スタッフ演者含めLGBTQ+インクルーシブディレクターとインティマシーコーディネーターが入ってセリフも替えられたが、それも違和感なくとても素敵すぎるシーンである。いわゆる夜景の綺麗なバーとか夜の公園とかキスするよねという場所ではなく、あの異質な世界観と照明の中でのキス。「イヤだったら言って」という実に自然な同意のセリフを持ってきて、観てるこちら側がドキドキさせる。それを1話の最後に持ってくるというドキドキの展開。ほんとあっぱれとしか言いようがない。
また、7話で伏線回収する際に絶対見直したくなるように、キス後すぐの麻水さんの顔を映さずにそんな動揺を微塵も感じさせない演出も素晴らしかった。以上の点が1話でぐっと心を持っていかれた方が多かったのではという部分である。

ただ、本当に1話からバズったのだろうか。
甚だ疑問である。
例えば3話の後に白崎君がトレンド入りしたりはしたものの4話時点では、私の体感としてはなんでこんなに盛り上がってないのか不思議なぐらいだった。そう何でバズってないのかを書いてしまうぐらいに。

まぁとりあえず前回の復習をしよう。
前回の問題点としては5個挙げさせてもらった。

1、白崎君がへんないきものすぎる点
うん、へんないきものは結果尊かったし、へんないきものだから麻水さんは好きになったから結果OK。

2、麻水さんの気持ちがわからない点
7話ですべてが明かされたその時、とんでもない激重な麻水王子爆誕したよね。おめでとう。

3、物語の展開がゆっくりな点
4、原作を大事にしている点
原作と違うことで、この世界線の2人にはどういう展開が待ってるの!?と最後までドキドキハラハラさせてきた戦略にお手上げだった。最高。

5、名前がこんがらがる点
これは、まぁいい。

割とどれも解決していたね。そして結果、最高。

実際に私の体感では7話ぐらいだったように思う。
グンっとポス数が増えたのは。

このアンケートと実際の体感からの
結論として考えるに、1話の前からビジュ含め原作含め、ある程度のファン数を持って臨んでいたこの作品。期待値が高い分、観始めて原作との違いに観なくなる方やゆっくり展開過ぎて少し熱がおちた人居たはず。
それで多少の上限を繰り返していた。
そこで駒木根葵汰と新原泰佑という2人の俳優の演技力が掛け合わさって、話数が進むにつれてどんどん25時に沼る人が増えて言った。
起点としてはそれが5話か6話か7話ぐらいかなという印象。5話と7話で落ちた人を足すと46.7%でほぼ1話と同じぐらいの人数が落ちてると言える。

そう、確実に、2人の演技力がないとこの作品は成り立たなかった。
アンケートでは196人中の約74人が言っている。
実際に私は2人の演技が大好きで、6話の最後の扉を閉める切ないシーンや8話〜9話のベットシーンまでの流れに切なくて泣くけど何度も観てしまうという謎現象を繰り返している。
そう2人の演技力がないと切ないシーンは切なくならない。物語の最高の「結」を作るためには、「転」で落ちに落ちないといけないと相場は決まっている。あの2人の表情と指の先までの演技は最高だった。2人の演技力のおかげで最終話の盛り上がりはとてつもなかったし、最高で完璧な最終回を迎えた。なんなら今もその盛り上がりは続いている。

あぁそうそう、メモブの2人のエピソードはとんでもなかった。ここで明かされる衝撃エピソード(笑)メモリアルブック迷っている方は買った方がいい。どんな雑誌や2人のインタビューより2人を知ることができる。この2人の関係性も知れば知るほど沼っていく。


さて、「ドラマ25時赤坂で」はなぜバズったのか…

それは何よりも…
2人の演技力を前提として、演者、スタッフ、脚本、監督、関わる人全てが、大切に大切に愛情を持ってこの作品を作ろうとしてくれたからだろう。
原作者の夏野先生のドラマに対する愛が全てを物語っている。夏野先生の「もうロープを離していいんだ」の言葉はもうこのドラマを作品として愛していいんだという思いが伝わってきて本当にジーンとしてしまった。

素晴らしい作品を本当にありがとう。
アンケートにご参加いただいた方もありがとう。
noteにこんなにまとめられるぐらいの作品に出逢えて嬉しいし、ここまで読んでくれた貴方にも感謝。
まだしばらくは「ドラマ25時赤坂で」から私抜け出せそうにありません。

2024.7.6 ころ


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