その人は泣いていた
どうにもならない限られた時間しかない現実と
子供を家族を、共に在る全ての人をおいて
旅立たねばならない時間が迫っているのを
毎秒感じながら

母として妻として一人の人間として
その人の魂は泣いていた

彼女の側にいる私はかける言葉も無く
ただそこにいた

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