米国MBA受験に役立つかもしれない小ネタ10
受験時に知っておけば良かったなぁということを各方面に抵触しない範囲で共有します。
1. WESは打出の小槌ではない
結構な労力と時間をかけてWESに成績評価依頼を出しましたが、優良可(不可)の評価だったため、セルフ算出との誤差0でした。●京大学で「秀」がない世代は時間とお金の無駄になります
2.成績証明書にGPAが書かれていない場合、申告の必要なし
私はGPA空白もしくは0.0と記入のうえnot providedにチェックつけて出願しました。その場合、学校別class profileの平均GPAからは母数除外される模様。usnewsの学校別情報とか有料登録してよくよく見るとGPA provide rateがあり、各校60-90%位となっています。よって東●大学の人はそこまでGPA気にしなくて大丈夫🙆♂️と感じました。当方セルフ換算3.2で学校によってはlow10にかからないレベルですが、面接には後述のセーフティ校()を除き呼ばれました。
3.ネット上のカウンセラー評価は当てにしない
特に高評価。日本人サイト等はカウンセラーがスポンサーになっている場合が多く、批判はあまり直接的には載っていません。某カウンセラーはネット上では賞賛しかありませんが、n=10くらいのMBA受験経験者から直接聞いた話では、ほぼ全員から指導力に疑問を持たれています。まあニッチかつ少ない母集団ですので話半分で聞いていただければとは思いますが、カウンセラーは、実際にセッションして決め、疑念が生じた場合はやめた方がいいです。
4.セーフティ校はGMATのhigh10を超えない学校でよい(1st出願の感想です)
GMAT high10 +20点のところに出願しましたが、インタビューなしウェイトリストでした。もちろん同じ点数でインタビュー来てる人もいるのでしょうが、GMAT平均以上high10以内の学校を数校受ければ一校は引っかかるでしょうから、そこまで安全策を講じる必要はなかったと感じました。どうせ他が受かるだろうからウェイトリストに回しとこう、は1stでは割とよく見られる現象だそうです。…と受験終了後にカウンセラーに言われました。あんたが受けろと言ったのに…
5.タックはインタビューが2回あることも
これから更に日本人受験生に人気が出そうで、カルチャー、キャンパス、カリキュラムともに素晴らしい名門校ですが、受験にあたっては、割と英語力を重視するという噂があり不安でした。具体的には面接時に英語力に疑問符がついた場合、追加インタビュー(という名のスピーキングテスト)を課されるという話で、カウンセラーには広く知られていますが、アドミンに聞いても否定されました。
が、HPをよくよく読むとちゃんと追加インタビューや英語力チェックを課す場合があると書いてます(https://www.tuck.dartmouth.edu/admissions/applying-to-tuck/how-we-evaluate)し、実際私は追加インタビューをされました。私はテンパっちゃってボロボロでした(そして落ちた)が、IELTSのスピーキングみたいな感じでした。ちなみに追加インタビューを課されても合格されている方もいるそうなので、もし追加インタビューを課されても私のようにビビることなく、しっかり対策して受けてください。
6.出願校数にセオリーはない
割と「行きたいところだけ2、3校に絞ったほうがいい」とか「1ラウンドにちゃんとしたクオリティで用意できる学校数は4、5が限界」という言説がまことしやかに流れていますが、これは本人のエッセイ作成能力とかけられる時間によるので人によるとしか言えません。2校だけの人もいれば10校以上出願する人もおり、結果も様々です。
ただ個人的には行く行かないは別にして、合格なしは自分のMBA受験界における立ち位置も分からず、再受験するにせよ撤退するにせよ今後の示唆が得られないと思うので、出願校には幅を持たせたほうがいいと思います。m7(TOP10)のみ受験は持ちスコアに依らず全滑りの可能性も割とあるのでオススメはしません。
7.コロンビアを蹴る人もいる(事実の共有でありそれを薦めてるわけではないです)
早めにスコアが揃った受験生にとって出願戦略上の最初の分岐点がCBSのearlyに出すかどうかです。合否が他校より早く判明するうえ、押しも押されぬ超有名校&名門なので是非とも受けたいところです。が、earlyは専願ありきで、合格したら1stの他の学校の結果を待たずしてかなりの額のデポジットをすぐに入金しなければなりません。そして学校サイトにも日本人サイトにも合格したら入学しろと書いてます。…が、国籍問わず、デポジット払っても入学辞退者は一定程度いるようなので、うん十万円が惜しくなければとりあえず受けてみるのもアリだなと思います。
ちなみに受け入れるテストの種類も多くTOEFL不要で、割とスコア低くても受かってる印象を持ちがちですが(完全なる主観)、それは日本人受験者が多いからそう見えるだけで、ハイスコアでもバンバン書類で落ちていますし合格率も低いので、受かったらどうしようは受かってから考えろ、とりあえず出しとけ、と過去の自分に言いたいです。
8.書類通過率は学校によって雲泥の差
少し古いデータですがこちらをご参照ください。https://poetsandquants.com/2018/02/26/odds-of-landing-an-interview-at-top-business-schools/
階層分けのmeanと設定されてそうなGPA3.4-3.6、GMAT700-730の集団で比較するとケロッグ>70%>タック>60%>ブース>50%>イエール>40%>コロンビア>30%>ウォートン、ハース>MIT>20%>ハーバード>スタンフォード>10%とものすごい差があります。
ハバ、スタはここがmeanではなさそうなので単純比較は出来ないですが、書類通過率の低い学校ばかりを受けると最悪インタビュー前に手駒が無くなる場合もあるのでインタビューの場慣れも考え、出願校選定をするといいのかなと思います。TOP10以降の学校も書類通過率には結構差がありそうなので、リサーチすることをオススメします。
9. 受かりやすさは時の運
1st、2ndのどちらが受かりやすいかは、ぶっちゃけ学校や年次によりめっちゃ変動します。自分や受験仲間の結果から、学校によって1stでいいと思う人を手当たり次第とりたい、マスボリュームの2ndも見てから判断したい、と傾向が分かれるように感じました。が、今年1stで日本人を多く取った学校も過去には1stは数人、2nd大量合格であったときもあり、その逆もあり、本当にその学校のその時の考え一つで変わる要素なので、予測不能です。校数を増やす、ラウンドをばらけさせる等、氾濫する情報に左右されず自分が納得する戦略やリスクヘッジを行うことが大切かと思います。
10.合格難易度はランキング順ではない。自分の属性に応じても変動
top20のセーフティ校()を落ちたことを別にしても、m7がtop15よりも入りやすいかというと正直よく分かりません。私はm7は2校受けて1校受かったもののtop15を複数落ちましたし、他にもm7は連勝したもののtop15は合格ならず、という人も結構いた印象です。これはm7は1,000人レベルで合格者を出す大規模校が多く、top15は合格者を絞る学校が多い、ということもあるでしょうし、面接官との相性等もあるかと思います。とはいえ、総体としてはm7>top15という難易度差はあるでしょうからやはり幅広く出願されることをおすすめします。
そして永遠のテーマですが、男/女、社費/私費での合格難易度の差はある、と私は感じます。どちらがどうとはこの場では言いませんし、学校によっても違いそうですが、気になる学校は過去複数年の日本人合格者の属性を調べて傾向を把握した上で、出願ポートフォリオのバランスを良くすることをおすすめします。
以上、あくまで私見ですので参考程度にしていただければと思います。質問があれば随時どうぞ。
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