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【デュエプレ】キングシチューカを使いたい!!

・この記事は『氷牙キング・シチューカの使い方を徹底的に寄り道しながら考察する』というものです。

・デッキ構築の過程をメインに扱う記事となっています。
・記事を書き始めた10/22時点ではあまり使われている印象は無かったのですが、どうやら徐々に知名度を上げている模様。こういうのはネタ被りを気にしてはいけない

事前カード紹介には一切顔を出さず、10弾EXカード一覧公開と共に突然現れたイルカ、氷牙キング・シチューカ

初期のコメントをTwitter上で調べると、

「かわいい」「能力は強そう」

ぐらいのものでした(というか言及している人がそもそも少なかった)。

一部の方が行っていた事前カード評価では、その多くで特に理由なくC』に置かれていましたし、デュエマwikiなんかも酷いもので、初期はこんな感じでした。


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...あまりにも酷い!!やる気あんのか!!

(レジェンダリー・バイロンファンの皆さま、申し訳ありません)

(現在はこのページも加筆されています)


もう少しちゃんと考えてあげたいと思い、記事を書き始めました。

これからキングシチューカが活躍できるデッキとはどんなものなのかを、徹底的に寄り道しながら検討します



能力

まずは能力を見ていきましょう。

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氷牙キング・シチューカ UC 水文明 (3)
クリーチャー:リヴァイアサン/ナイト 1000+
自分の墓地に呪文が3枚以上あれば、自分のナイトすべてのパワーは+2000され、「ブロックされない」を得る。

デュエルマスターズwikiよりそのまま引用。リンクはこちら

(イラストほんとかわいいですよね)

条件付きではあるものの、3コストパワー3000、ナイト全員のパワー上昇(パンプアップ)とブロックされない能力(アンブロッカブル)の付与を行うことのできる、優秀なシステムクリーチャーです。


まず全員をパンプアップする能力、こちらはとても強力なものです。

活躍しているカードの例としては、ブロッカー版ではパワー+3000の光陣の使徒ムルムルや、たった+1000ですがグレートメカオー版の鋼鉄大使ジャンボ・アタッカーなどが挙げられます。

ジャンボアタッカーは今でこそ新規のグレートメカオーに埋もれてしまっていますが、現在でもとても強いカードだと思っています。

上記の2体のクリーチャーは、パワー指定除去から何度も仲間を守ってきた、パンプアップ界の偉大な先輩です。


ブロックされない能力は…こちらも便利そうではありますね。

かつて大暴れしていたゴッドカード、烈流神の強みは、

①実質スピードアタッカー&Wブレイカー
②破壊されても手札に戻る
ブロックされない

の3つでした。

③のブロックされない能力が削除された途端、誰からも見向きもされなくなったことを踏まえると、この能力も評価できそうです。


ということで、キングシチューカの能力自体はかなり強そうな印象です。

しかし、気になるのは『墓地に呪文が3枚以上』という能力の発動条件と、強化先のナイトという種族との相性ですね。

このあたりを整理することが、キングシチューカ大活躍デッキを作るための足掛かりとなりそうです。

さっそく考えていく・・・前に

先に、ゲームとは直接関わらない部分のキングシチューカについてもちょっとだけ触れておきます。ここ以外に触れるタイミングが無さそうなので。

目指せキングシチューカマスター。



読み飛ばしても全く問題ないキング・シチューカ豆知識


~シチューカってどういう意味?~

ロシア語でカワカマスを意味するそうです。淡水に暮らすニシンの仲間。

また、ロシア(当時はソ連)で作られた潜水艦に『シチューカ級』と名付けられた型があります。キング・シチューカの元ネタとしてはこちらの方が適切でしょう。

『キング』を冠詞にするリヴァイアサンの先輩方には、ノーチラス(潜水艦)、ヘルゴラント(戦艦など)といった海の乗り物が元ネタっぽいカードも多く、その系譜ですね。

特にキング・ノーチラスの方は、味方へのアンブロッカブル付与能力まで一致しています。親戚だったりするのかもしれません。

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~紙界のそれっぽいカード~

Twitterで見かけたのですが、キング・シチューカは紙版に存在する『氷牙レジェンダリー・ヴァンガードというカードと似ているようです。

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能力が墓地に呪文が3枚以上あることを条件とする点や、イラストで両腕(両ヒレ?)に武器を持っている点など、たしかにそっくりです。

また、『ヴァンガード』という名前の潜水艦も存在することから、このカードを強く意識している感じがします。

ナイトの進化クリーチャーですし、次弾あたりでの実装を期待してもいいのではないでしょうか。


『墓地に呪文が3枚以上』という条件

本題に戻りまして。

ナイトデッキでは、呪文のナイトマジック効果の発動のために、序盤からナイトクリーチャーを1体以上は盤面に用意しておきたいものです。

軽量のナイトクリーチャーには、2コストのドラム・トレボールや、3コストのアヴァラルド公フランツⅠ世など、有用な能力を持つものが多く存在します。

なんなら0コストのクリーチャーまでいる始末。もうめちゃくちゃだよ。

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キングシチューカも3コストと軽量ナイトの1人(1匹)ですが、ただ盤面に出すだけではパワー1000のイルカでしかありません

キングシチューカを何も考えずに他の軽量ナイトと同じように扱うことは難しいでしょう。


ということで、キングシチューカを活かすにはやはりその能力の発動は必須です。

そのためには、条件である『墓地に呪文を3枚』を満たす必要があります。


現在のナイトデッキで採用されている主な呪文は、魔弾グローリー・ゲート(3コスト)、魔弾バレット・バイス(4コスト)、魔弾アルカディア・エッグ(5コスト)などです。

こういった呪文を3発撃ってからでなければ、キングシチューカはやる気を出してくれません。

序盤はナイトクリーチャーを立てて、中盤は呪文を使っていき…。

キングシチューカ自体は3コストと軽いのですが、かなりの終盤にならないと活躍できない、というかそもそも出すタイミングすら難しい、そんなクリーチャーのような気がしてきました。


パンプアップ界の英雄であるムルムルとジャンボアタッカーは、主に序盤~中盤にかけて活躍するカードでした。

それは、パワーを参照する除去効果、バトルによる破壊が序盤~中盤に多いためです。彼らはパンプアップによって、パワー指定除去から仲間を守るという仕事を果たしてきたのです。

キングシチューカは能力の発動タイミングが遅いために、多くの人が夢描いたであろう『ドラム・トレボールやフランツⅠ世などのシステムクリーチャーを、序盤の除去から守る』という役割を果たせません。

マナ軽減を行うシステムクリーチャーを、終盤になってから守る意味も薄いです...。

キングシチューカに、ムルムルやジャンボアタッカーと同じ役割を期待するのは難しそうです。


序盤は盤面に影響せず、終盤に出てくるパワー3000のクリーチャー、というところから、使用感的にはホッピ・ルッピに近いですね。これ伝わる人少ないだろうなあ…。



ブロックされない能力の付与

ブロックされないという能力。かつての烈流神からもわかるように非常に強力ではあるのですが…。


当然ですが、ブロッカーを立てないデッキに対しては何の意味もありません。そのため、効果が有効に働く場面が限定的なのが少し残念です。

また、ブロックされないことを利点にできるナイトクリーチャーが字面だけでは見当たらないことも問題です。

相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき、~』で始まる能力を持つクリーチャーがナイトにもいてくれればよかったのですが、いません。

(キングシチューカは友達いないのかな)


一応、無理やりナイトで前のめりに殴る動きもできますが、やや力不足なように思われます。

というのも、現在の環境では、盤面の除去を行いつつ、全てのクリーチャーがスピードアタッカーとなって襲い掛かってくるデッキが暴れ回っているためです。

そんな無茶苦茶なデッキですら対策を取られているような状況のため、無策に殴り掛かってはうまくいくはずもありません。

仮に、環境が天門デッキで溢れかえったり、アガピトスサンゾン祭りになっているようであれば話は変わってくるのですが…。

元々あるナイトの特性を切り捨てて、無理やり殴りかかるように矯正したデッキを作るよりは、ナイトの長所を活かしたデッキを作り、そこにキングシチューカの居場所を作る、という方向性で考えたほうがよっぽど現実的でしょう。

そのためには、ナイトデッキの特性についても知っておく必要がありそうです。

~余談~

相性の良いクリーチャーはいませんが、相性の良い呪文なら存在します。

それがこの魔弾ネオン・ウィンド

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ナイト・マジックを発動させれば1ターンで3枚呪文を墓地に落とすことができるという、キングシチューカのために作られたっぽいデュエプレオリジナル呪文です。

が、似たような効果であるエマージェンシー・タイフーンと違い、唱えた分だけ手札の枚数が減ります。しかもエマタイにはあったSトリガーも削除されています。

せっかくのキングシチューカ専用呪文、ぜひ採用したいところではありますが、あまりにもコスパが悪すぎます...。

(こんな友達はいらないよ…)

~余談終わり~


ということで、いくらキングシチューカがナイト界の異端児といえども、やはりナイトという種族、デッキについて理解を深める必要があるでしょう。



ナイトデッキの特性、キングシチューカとの相性

さっそくナイトの特性について詳しく書いていきたい、

…ところなのですが。

実は私、10弾EXパックを60パック開封した結果、ネログリフィス、魔弾グローリーゲート、魔弾アルカディアエッグがそれぞれ1枚ずつしか引けず、ナイトデッキをほぼ組めない状況にあります。

なぜこんな記事を書き始めてしまったんだ

竜極神分解ボーナスはまだ残ってるけど、もう少し様子見したいんです許してください

ということで、ここからは先人の知恵を参考にしてナイトについて勉強しつつ、隙あらばキングシチューカとのシナジーを見つけていきたいと思います。

まずは新弾のカードをふんだんに使ったナイト天門神凪さんの記事を参考にします。

https://note.com/kannaginote9232_/n/nb3b9e3b55da6

構築だけでなく、プレイングや使用感についての後編もあります!!ありがたい!!

https://note.com/kannaginote9232_/n/nb3b9e3b55da6

とても面白く、ぜひリンクから全文読んでいただきたいです。デュエプレnote同盟!

こちらの記事に活かせる部分を簡単にまとめると、

・ネログリフィス入り天門は、リソースさえ確保すれば受け性能は最高
・そのリソースはグローリーゲートとアヴァラルド公で賄えるため、水文明を入れる必要はない
・詰めにはNotナイトのクイーンアルカディアスを採用

こんな感じでしょうか。

まず触れなくてはならないのが、水文明が完全に否定されていることです…。

一応、水文明ナイト呪文の代表格である魔弾オープン・ブレインは4枚ドローと破格の効果を持っています。

が、あちらのドローソースである魔弾グローリー・ゲートは、

①ドロー枚数は2枚ではあるものの、6枚の候補から選べるという柔軟性
②しかもオープンブレインより2コストも低く、中盤の展開の邪魔をしない

と、おかしなスペックをしており、はっきり言ってオープンブレインでは敵いません

それでも今回は、キングシチューカのために水文明を入れたナイトデッキを考えていく必要があります。わからんか、愛だ、愛


また、もう一つ注目すべきは、フィニッシャーにクイーンアルカディアスを用意しているという点です。

記事曰く、「ナイトを軸にビート系デッキ相手に優勢を取ることは可能だが、やはり詰めのことを考えるならばクイーンが必要」とのこと。

ナイトだけではどうにもできない部分を補っているんですね。

こういった盤面コントロール専門のデッキでも、逆転を許さない状況を作るためにはナイトの力だけでは難しいようです。


キングシチューカはブロッカーを無視することができるため、多少、盤面の処理が荒くとも貫くことができますし、ジャックアルカディアスやタイガーグレンオーなどの一部のSトリガーを受け付けません。

こちらも詰めに使えるカード…と言えなくもない


もう一つ、別のナイトデッキを見ていきます。

一つ前の10弾環境時点のものではありますが、水文明入りのナイトデッキも見ます。とび・ごんごんさんのドロマーマルガレーテです。

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https://twitter.com/vZEYPfDEsYCVpoz/status/1445659566620831744?s=20

氷牙アクア・マルガレーテ卿を中心として盤面をコントロールしながら、クイーンアルカディアス超絶究極神をフィニッシャーに用意しています。

ロスト・チャージャーインフェルノ・サインが採用されていることからも、マルガレーテがデッキの核となっていることがわかります。

強力な水文明のナイトクリーチャーであり、ナイトデッキに水文明を採用するデッキならば、アクアマルガレーテを活かすことのできる構築を考えていきたいです。


以上、ナイトを代表する(と個人的に思っている)2デッキでした。いずれもコントロールデッキとなっています。

こういった早期決着を狙わない方針のデッキならば、ブロックされない能力を持つキングシチューカは1枚採用するかどうかといったカードになりそうです。

(実際、この記事の執筆中に所謂"ピン差しシチューカ"デッキが続々と登場していますね)

ですが、この記事のテーマは、可能な限りキングシチューカを活躍させてあげられるデッキを作ることです。

なので、完全なコントロール特化デッキではなく、ブロックされないことをより活かせるような、やや前のめりなデッキにしたいと思います。

それこそ可能ならば、ナイトらしさなんか全部捨てた知性のカケラも感じないような血気盛んなデッキを作りたいとは思っているんですけれども



まとめ

キングシチューカの特徴をまとめると、

①ナイトクリーチャーをサポートする能力を持っていて、
②軽量ナイトではあるが、序盤に出す意味は薄く、
③ナイトなのにがっつりコントロールデッキではそこまで活きない。
④早めに呪文を3枚使ってほしい。

こんな感じ。

ここから、キングシチューカを活かしたデッキの特徴を挙げます。

①水文明を入れたナイト軸デッキで、
②中盤以降のパンプアップを活かせるクリーチャーがいて(努力目標)、
③ナイトデッキ共通の課題である、フィニッシャーも用意する。
④完全なコントロールデッキではなく、少しだけ血の気の多いデッキにしたい(個人的願望)。
⑤早めに呪文を3枚使う。

ところどころ難しいですが、この5つの要素をできる限り意識した構築なら、きっとキングシチューカを活かせるデッキが完成するはず!

いや、正直かなり難しい!!さあ作っていくぞ!!



デッキを考えよう!

水文明が入ったナイトデッキということで、やはりアクア・マルガレーテ卿の採用は必ず検討するべきでしょう。

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ナイトマジック付きの呪文という条件がありますが、場に出した瞬間から呪文1発+1バウンスという圧倒的なアドバンテージを稼ぐことができます。

毎ターンなんらかの呪文を撃てば、相手は疑似的な盤面ロック状態となり、ビート系のデッキや各種ゴッドカードは手も足も出なくなります。

Wブレイカーであり、キングシチューカが求めている殴り適正もまあまあ。

(『上品な知的女性キャラが実は戦闘もイケる』なんて、刺さる人には刺さる属性なのではないでしょうか)

気になるのは除去耐性が無いことです。「圧倒的ロック性能ではあるが除去されればおしまい」という性質は、キングアルカディアスを思い出させます。

またその性質上、ナイトマジック呪文をやや多めに採用する必要があり、少しだけデッキパワーが落ちてしまうことも覚えておくべきでしょう。


除去耐性があり、積極的に殴り掛かるナイトといえば、魔光神です。

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相手に選ばれないことと、状況によっては3枚以上のシールドブレイクを期待できることから、フィニッシャーにはもってこいでしょう。

キングシチューカとの相性は、ミケガモさんのこちらのブログでも言及されていますね。

https://mikegamo.hatenablog.com/entry/shachi_211024

気になるのは、成立に2ターンかかることと、魔光神自体は盤面への干渉ができないことです。

ナイトという種族が盤面コントロールに長けているのもあって、2ターンもの間、盤面に対して何もできないのがもったいないように感じます。

ルドヴィカ1人の状態のままで運用することも可能ですが、除去耐性は付かず、ブレイク枚数も1枚少なくなってしまうため、魔光神に極端に依存したデッキならば、ぜひゴッドリンクしてから使いたいところです。

ゴッドリンクの隙を補うためには、Sトリガーなり除去呪文なり、なんらかの防御手段を用意する必要がありそうです。

また、魔光神のブレイク数を増やすための軽量呪文も必要ですね。さらに余裕があれば、魔光神とキングシチューカ以外にも殴り掛かるためのクリーチャーを用意しておきたいところ。

…いろいろ工夫が必要でしょう。


(ルドヴィカちゃんの声がとてもかわいいのは評価点)

(ゴッドリンクした後は2人で交互にセリフを言ってくれるようになり、かっこよさと実力を兼ね備えた、私イチオシのゴッドですね)(パドック実況並感)


キングシチューカに限らずアンブロッカブルならなんでもいいのですが、ターボラッシュ(味方の誰かがシールドを割ると発動する能力)持ちのクリーチャーと組み合わせるのも面白いと思います。

具体的にターボラッシュを持つクリーチャーを見ていきます。

ギガクローズは、ナイト呪文に同じく強力なハンデス効果を持つ魔弾バレット・バイスが存在するためうま味が薄く、ガチャック日向草は、ターボラッシュの発動に自身もブロックされない必要があるため、適していません。

現実的に活用できそうなのは、全員をスピードアタッカーにする紅神龍ジャガルザーくらいでしょうか。

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...呪文3枚落として。キングシチューカ出して。ジャガルザー用意して。スピードアタッカーにしたいクリーチャーもいて。

こんなデッキを成立させられたら、それはもうド変態ですよ!!



デッキ構築の一例

ということで、いろいろ考えた末に私が作ったデッキがこちら!

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赤抜き4Cナイトギフトマルガレーテ?です!

デッキを考えるに当たって、まず、ナイトデッキに水文明を入れる理由を作る必要がありました。

私は、光と闇の2色で構成されたナイトデッキをかなり評価しています。

その光闇デッキからしっかりとした考えがあって抜かれた水文明を、キングシチューカのためだけに再度入れるのは流石にマズいでしょう。水文明を入れるからには、キングシチューカを使いたいという思い以外にも、もう少し理由がほしいところです。

最初に、水ナイト界の星、アクアマルガレーテの採用を決めました。彼女1人で盤面の操作を行ってくれるため、採用しない理由がありません。

また、今回はドローソースとして、グローリーゲートではなくオープンブレインを採用しました。オープンブレインが採用できることも、光闇ナイトとの差別化点としたかったためです。

グローリーゲートよりもオープンブレインが勝る点として、ドロー枚数が多いことナイト以外のカードも手札に引き込むことができることの2点が挙げられます。

そのため、オープンブレインを活かすためには、手札消費が激しく、またナイト以外のカードも採用しているデッキにする必要があります。

そこで、フェアリー・ライフフェアリー・ギフトなどのマナブーストカードを採用した結果、こんな感じにまとまりました。


序盤からライフギフトを連発して、リソースを切らさないよう気をつけながらクリーチャーを並べます。

フィニッシャーはいませんが、最終的にマルガレーテ、ロレンツォ、キングシチューカの2人と1匹が立てば、相手の盤面を気にせず、ほぼ安定してリーサルを取ることができます。スパークだけは勘弁してください。

誰か1人(1匹)欠けてしまった場合でも、ブラッディシャドウバルクライ王を重ねて、打点を増やしつつ墓地から呼び戻し、再び2人と1匹体制を作れば問題ありません。

マルガレーテユリウスは相手の盤面への干渉能力が高く、どちらかが引けていればサムライ軸などのビートデッキに対してかなり有利に立ち回ることができます。

一方で、コントロールデッキとの対戦はかなりキツいです。だいたい14マナまで溜められてゴッドリンク速攻で負けます。遅延能力だけなら本当に強いぞナイトデッキ。

ただ、光闇ナイトに限ってはかなり有利です。こちらのコントロール手段が基本的にバウンスであり、またブロックもされないので相手クリーチャーの破壊が起きません。アルカディアエッグの寸前にお清めトラップを撃つことができれば完璧。

ゼロフェニは知らん


主要なクリーチャーがこぞって2積みですが、そこまで困りませんでした。実際に使ってみると、毎回山札切れ寸前までカードを引くことになりますし、クリーチャーが破壊されて墓地に行ってもバルクライ王が連れてきてくれます。かっこいいぞ王様。

強いて言えば、マルガレーテだけは3枚でもいいかもしれません。ただ、マルガレーテの枚数に対してナイトマジック呪文の枚数が足りないと感じることも多く、なかなか難しいところです。

マナ落ちのケアをしたい場合はピクシーコクーンの検討もアリだと思います。自然カードの枚数も足りてないですし。なんなら全部の要素が足りてないんだけども。

ただ、こういった環境外デッキを使うときは、マナ落ちなどの不慮の事故をケアするよりは、デッキが回ったときを想定してフルパワーを注ぎ込んだほうがいいと思っています。

(この考え方は賛否両論ありそうですね)


そうだ、キングシチューカのことも書かなきゃ。

フェアリーライフ、フェアリーギフトなどの軽量呪文で、基本的に中盤には呪文が3枚以上墓地に用意できるため、能力の発動は簡単です。

若干ユリウスの呪文回収能力がアンチシナジー気味に感じますが、ライフ、ギフトで最速3ターンユリウスを決めた場合、2分の1の確率でギフトが回収できるというムーブとなり、それはそれでとてもおいしいのであまり気にしていません。

ちなみに、ユリウスは呪文を回収しないという選択も可能です(クロスギア破壊効果を空撃ちする)。通常のプレイではめったに使うことはないと思いますが、私と同じくイルカ愛好家の方ならば、このことも覚えておくべきだと思います。

キングシチューカは、マルガレーテ、ユリウスのパワーを6000ラインから引き上げたり、ロレンツォを9000にしてバトルに勝てるようにしたりと、いぶし銀の活躍を見せてくれました。

バルクライ王を13000にしてボルフェウスヘブンやゼロフェニックスと勝負する、という夢も見ていましたが、そんな場面はさほど訪れませんでした。現実は非情。

序盤にブラッディシャドウが引けなかった場合や、なんらかの要因でブラッディシャドウが除去された場合のみ、パワー1000のイルカをナイトマジック要員として出動させます。意外とそういった場面は多いため、キングシチューカは3積みでいいと思います。序盤からヴォォォです。

ブラッディシャドウを出した瞬間にベンケイ・バーニングで焼かれ、やむを得ず出したキングシチューカもベンケイ・バーニングで焼かれたことがありました。めっちゃ笑った。


キングシチューカはデッキの他のクリーチャーと比べてパワーが低いため、地獄スクラッパーやダキテードラグーンなどのトリガーケアのために早めにシールドを割る係になりがちで、最後のリーサルを任せることは少なかったです。

しかし、みんなでシールドに特攻する際には必ず場に1、2匹並んでいるため、勝利への貢献度は高く、勝ったときの満足感はかなり高めです。

キングシチューカを活躍させられる良いデッキが作れたと、個人的には思っています。


また、キングシチューカとは関係なく、使っていてとても楽しいデッキでもあります。

やたらとマッチングしたゼロフェニを除けば勝率も5割を超えていて、なかなか悪くありませんでした。



終わりに

いかがでしたでしょうか。

キングシチューカの能力に沿っている感を出したくて、できるだけ血気盛んなデッキを作りました。

が、実際のところ、キングシチューカはコントロールデッキにピン差しするのがベストな気はしています

ただ、かなりクセの強い能力で腐りやすい海の生き物だけにね☆)ため、ピン差しにせよ、性質をよく知っておかないと気軽に採用するべきカードではないように思います。

しかし、ここまで読んでくださったみなさんならば、もうキングシチューカをうまく使いこなせるようになっているはずです!!

(私も使いこなせてるかはわからないですけどね。)

ぜひキングシチューカを使ってあげてください。

今回の記事の作成によって、少しでもデュエプレ界に貢献できていれば嬉しいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。













...文章のテンションとか、内容についてとか、毎回試行錯誤していて、

「これ読んでて面白いのか?どうなんだ?」

と不安に思いながらも3記事目。

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それでは。


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