【短期合格】歯学系CBT勉強法(歯学部)

はじめに

 歯科医師になる前の登竜門であるCBT。今までは学内試験という狭い範囲で順位を競ってきました。しかし全国の歯学生で比較できるのはこれが初めての機会です。
 年々難化すると言われる歯科医師国家試験ですが、現状少なくとも6割は受かります。つまり、すべての歯学生の中で平均的な学力があれば、国家試験には確実に合格します。国家試験の前座として、全国での「自分の位置」や「学習方法」を確認する機会として活用しましょう。

 唐突に自分語りをさせてください。私は再試の常連として地元ではちょっとした有名人でした。記憶力もなければ生活習慣もだらしない。絵に書いた劣等生を積分したのが私です。そんな私が留年せず何とか進級してこれたのは「戦略」と「根性」(と、先生の恩情)があったからです。
 とはいえ、私の言う戦略が通用したのはあくまで期末試験レベル。臨むのは全国レベルの試験だと考えると、どこまで通用するかは未知数でした。CBTでは真面目にやろうと思っていましたが、気づけばあらら。試験2ヶ月前。結局小手先の勉強テクニックに頼らざるを得なくなりました。
 しかし当日ふたをあけてみると十分な手応え。結果として合格基準に少しゆとりを持って合格できたので、これは通用すると考えシェアさせていただくに至りました。

#追記 :曖昧な得点率の書き方でしたが世の中には合格ラインが60%の学校があるらしいと聞いたので加筆。8割は超えました。9割は届かなかった。。。


短期合格:PASSしか勝たん。

 結論から言うと、CBT用の問題集と参考書を1種類やっとけば受かります。私の場合はPASSでした。CBT向けであれば、他出版社から出ているものでも可能だと思います。ポイントは、細かすぎる知識が載っていないということです。実践を始めとする国試向け問題集は必要ありません。(あくまで短期の場合。)
 上でも述べたように、私が勉強をはじめたのは試験2ヶ月前でした。あれこれ手を出す余裕はありません。大切なのは1つを仕上げることです。
 短期合格系の記事で問題になるのは地頭の程度ですが、問われる内容はほとんどが知識問題・パターン暗記であり、地頭は関係ありません。さらに私の大学は毎年度末にまとめ試験などないので、低学年時に習った基礎科目はその時ぶりの再会。また1から覚えなおしです。さらにさらに、私は定期試験も丸覚えしていただけなので横断的な知識はそもそも習得すらしていません。そんな崖っぷち受験生に必要なのは何をやるかではなく、何をやらないかの選択です。

概論と注意点

 まず大前提として、短期で受かろうとしているので模試では結果が出ません。事実私は1ヶ月前に受けた模試の時点で得点率50%です。無勉の人でもこのくらい取ります。
 普通の人の勉強計画に合わせて設定された模試日程は、短期合格戦略には合わないのです。立ち位置としては逆転合格の部類なんですから、模試でも良い点を!と考えるのはスケベです。
 大切なのは現時点の立ち位置をしっかり自覚することと、萎えないことです。ちゃんとやれば間に合います。めげずに頑張りましょう。

 さて、概論として項目を分けましたが内容は前項でいったん完結しています。ここからは細かい勉強方法に関して記そうと思います。

 CBTに受かるために大切なのは、勉強に優先順位をつけることです。順位をつける事項としては大きく2つあります。まずは知識レベルです。

 CBTの出題範囲はコアカリキュラムの該当内容すべてです。簡単に言ってしまえば教科書全部です。あたりまえですが全部なんて覚えられません。必然的に重要事項から優先していくことになります。
 いちばん必須の知識とは何でしょうか。もちろん参考書に載っている知識です。その中でも特に、問題として出題されている知識が重要(レベル1)であると考えます。その次に重要な内容は、模試として出題される知識(レベル2)です。
 そのまた次に重要な知識はなんでしょうか。色々考えはあると思いますが学校の期末試験で問われた内容(レベル3)であると私は考えます。とはいいつつ、私も自分の学校の事情しかわかりません。突飛な問題が期末で出る大学もあるかもしれませんから各々の判断で良いと思います。受かるだけならレベル2まで仕上げればいけるでしょう。

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