見出し画像

022. Lidl-Trek 最先端センサーの活用

COREでパフォーマンスを高める

厳しいプロのサイクリング界で、競争に打ち勝つにはフィジカル・トレーニングや戦略だけでは不十分であり、パフォーマンスを最適化するために最新のテクノロジーを活用する必要がある。Lidl-Trekが採用しているCOREは、深部体温のリアルタイムデータを提供するウェアラブルデバイスだ。Lidl-Trekのチーム・サポート・マネージャーであるKoen de Kort氏は、このウェアラブル・テクノロジーがチームのトレーニングと分析にどのように寄与しているかを教えてくれた。

暑熱トレーニングと暑熱順化

COREは、Lidl-Trekの選手たちの暑熱トレーニングと暑熱順化プロセスにおいて、極めて重要な役割を果たしている。ある意味、暑熱トレーニングは高地トレーニングと比較することができ、どちらも血液量(血しょう量)を増やすことで運動能力を向上させる方法だからだ。ライダーを体系的に制御された暑熱条件にさらすことで、持久力と(運動)効率を向上させる生理学的適応を引き起こすことができる。

De Kort 氏曰く「COREを使う事でチーム全体として出来る事がいくつかある。まずライダーにとっては、暑熱トレーニングを行うために必要不可欠なツールであり、暑熱順化によってパフォーマンス向上が見込める。暑いコンディションでのレースへの暑熱適応という観点での準備も可能にしてくれる。我々のライダーの中には北欧など快適な気候に慣れている者も多いが、レース日程の性質上、真夏のオーストラリアでレースする事もあるし、ツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャでは気温30度以上の環境で毎日何時間もサドルの上で過ごす事に耐え抜かねばいけない。このようなコンディションでパフォーマンスを発揮するには、事前の暑熱順化は不可欠なのだ。」

「暑熱トレーニングを行う際、特に効率的かつ安全に行う場合は、限られた体温域でのトレーニングが推奨されることからもこのセンサーの重要性が理解できる。そして、深部体温だけでは身体への暑熱負荷を推定する事が出来ない点も考慮すべきで、皮膚温も非常に重要になります。その点、COREは深部体温と皮膚温の両方を合わせた指標として“暑熱負荷インデックス”を提供してくれる。これによりリアルタイムで「身体が冷却のためにどれくらい頑張っているか」を知ることができるのです。COREを利用することでライダーたちは効率的な暑熱順化トレーニングが出来ています。」

継続的なパフォーマンス分析

Lidl-Trekのライダーの多くは、トレーニングセッション中にリアルタイムで得られるデータを高く評価しており、COREを常用的に使っています。蓄積したデータはレースやトレーニング後の分析にも非常に有効的で、パフォーマンス・スタッフが戦略を練り直したり、個々のニーズに合わせてトレーニング・プログラムを調整したりするのに役立てています。

「我々のライダーたちはデータを見るのが好きだし、レース中に起こった全ての事を知りたいと考える傾向にあるのでCOREは有意義なデバイスだと考えている。レースやトレーニングのあらゆる場面で、各ライダーの深部体温や暑熱負荷を見ることができるため、冷却戦略を立てることにも役立てている」とDe Kortは語っている。

新機材による技術革新

トレーニングや暑熱順化にとどまらず、COREは研究開発、特に新しいタイムトライアルスーツを検討する際にも活用されています。異なる生地素材が深部体温や皮膚温にどのような影響を与えるかを評価することで、より効果的な冷却ウェアを開発することができるのです。

「新しいタイムトライアルスーツを作る際、私たちは体温変動を考慮しました。今後もCOREをもっと使って、さまざまな生地や冷却素材の可能性の影響を研究していく予定だ」とDe Kortは締めくくってくれた。

画像: @GettyImages, @ZacWilliams, @SeanHardy


【CORE Body Temp Japan】公式ウェブサイト (日本語)

【CORE Body Temp Japan】公式Instagram

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?