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☆☆カタールW杯注目選手〜グループH〜☆☆

カタールワールドカップの注目選手シリーズ、いよいよ今回で最終回。
最後はグループHを見ていきましょう。

○グループH
・ポルトガル(6大会連続8度目)世界ランク9位
・ウルグアイ(4大会連続14度目)世界ランク16位
・韓国(10大会連続11度目)世界ランク28位
・ガーナ(2大会ぶり4度目)世界ランク60位

ポルトガル、ウルグアイ、韓国、ガーナという顔ぶれのグループH。
突出しているのはポルトガルであり、タレントの質や量を見ても、グループリーグ突破の最有力候補でしょう。
その他のチームはどこがグループリーグを突破するかはなかなか予想が付きづらいです。
タレントが一番揃っているのはウルグアイですが、一番世界ランクが低いガーナも組織力が高いので、番狂わせが起こる可能性もあります。
どのような戦いが待っているのか楽しみなグループHの注目選手を見ていきましょう。

○ポルトガル(6大会連続8度目)世界ランク9位

EURO2016や、2018-19のUEFAネーションズリーグを制覇するなど、近年欧州の舞台でもタイトルを獲得してきた強豪国ポルトガル。
しかし、今大会の予選ではセルビアの後陣を擁してグループ2位通過となり、プレーオフに回りました。プレーオフではトルコ代表と北マケドニア代表を続けて撃破して、本大会出場を勝ち取っています。
長らくエースとして君臨してきたクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、攻撃も守備も各ポジションに相当なタレントを擁しており、陣容的にはベスト4以上を狙えると思われます。
ロナウドやぺぺなど、長年代表で活躍してきた選手たちも、もう30代後半。彼らにとっては最後のワールドカップになる可能性が高いので、そのキャリアの集大成を見せられるかも注目ですね。

・クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド FW 37歳)

もはや説明不要と言える、サッカー界を代表するスーパースターであるクリスティアーノ・ロナウド。アルゼンチン代表のメッシと共に、長年バロンドールを独占してくるなど、サッカー界のみならず世界的な知名度と人気を誇る選手です。
ロナウドは母国の名門スポルティングで若い頃から注目され、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリード、ユヴェントスを渡り歩き、現在は古巣のマンチェスター・ユナイテッドに復帰しています。特にレアル・マドリード時代には438試合で451得点を決めるというとんでもない数字を叩き出しており、レアルのチャンピオンズリーグ3連覇という偉業達成に大きく貢献しています。
ロナウドはポルトガル代表の最多得点記録保持者であり、その得点数はなんと117にも上ります。これはポルトガル代表どころか、サッカーの国家代表における史上最多得点となり、ギネス世界記録にも認定されています。彼が得点を決めた相手国は実に46カ国、代表としてのハットトリックの数は10と、異次元の数字を記録しています。
ロナウドの主なポジションはセンターフォワードや左ウイングです。身長189cmの長身な上に、ストイックに鍛え上げられたフィジカルの強さ、身体能力はまさに超人です。
シザーズフェイントや引き技、股抜き、切り返しなどのテクニックを駆使したドリブルは驚異的であり、走力も非常に高いため、縦への突破はものすごく速いです。体幹が強いため、ドリブル中でも重心がずれず、歩幅を変えずにスピードに乗ったドリブルを続けることができます。更に、背筋を伸ばした状態でドリブルできるため視野も広く、ドリブル中でも的確なパスやクロスを送ることができます。
更に、長身に加えてジャンプ力も驚異的であり、打点の高さは3m近くにも及ぶため、空中戦にも滅法強いです。
切り込んでのシュートや、強烈なミドルシュート、ヘディング、PKや直接フリーキックなど、ゴールパターンが実に多彩なのがロナウドの強みですね。まさに最強のゴールマシン。
そんなロナウドも、今年で37歳。さすがに今回が最後のワールドカップになる可能性が高いため、ロナウドにとっても集大成の大会になると思われます。最後のワールドカップでロナウドがどのような輝きを見せてくれるのか、とても楽しみですね。

・アンドレ・シウバ(RBライプツィヒ/ドイツ FW 26歳)

ポルトガル代表において、先述のクリスティアーノ・ロナウドの後継者と言われているのが、アンドレ・シウバです。
母国の名門ポルトで頭角を表すと、イタリアのACミランへ移籍します。しかしミランでは活躍できず、ドイツのフランクフルトへ移籍しますが、ここで再び注目を集めるようになります。そして、昨シーズンからドイツの強豪ライプツィヒに移籍しています。
ロナウドの後継者と言われるように、シウバはフィジカルの強さとテクニックを兼ね備えたセンターフォワードの選手です。しかし、ただの前線でのターゲットマンになるだけではなく、低いポジションに降りてきてパスを受けることもできます。ドリブルやゴール前での駆け引きにも長けているため、アタッカーとしては万能と言えます。
ポルトガル代表の今後を担うアタッカーとして、今回のワールドカップでも注目して見たいですね。

・ジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリード/スペイン FW 22歳)

ポルトガル代表の期待の若手の一人であるジョアン・フェリックス。
母国の名門ベンフィカでブレイクした彼は、約153億円という超高額な移籍金でスペインのアトレティコ・マドリードに移籍しており、大きな注目を集めました。
フェリックスの主なポジションは、セカンドストライカーです。センターフォワードや左右のウイングの経験もありますが、彼の能力が生かされるのは1列後ろのポジションでしょう。
フェリックスはテクニカルなドリブルが持ち味で、細かいタッチで相手のタイミングをずらすのが得意です。ゴール前での切り返しも抜群に良く、相手を振り切ってシュートを放つこともできます。そして、シュートも上手い選手であり、様々な球種を蹴り分けることができます。ストライカーというよりかは、チャンスメイクに長けている選手でもあるので、自身の得点はそこまで多くはありませんが、ボールを持てば得点に結びつく働きをしてくれます。
今のところ、アトレティコではチームに適応するのに苦戦しており、要所要所で得点に絡む働きはしますが、移籍金に見合った活躍はできていないところです。それでも、そのポテンシャルはかなり高いものがあり、今後伸びてくる可能性も十分にあります。ポルトガル代表でも定位置を獲得している訳ではないですが、今後に期待ということで今回注目選手として挙げてみました。ワールドカップでもどうにか出場機会を確保して、活躍してほしいですね。

・ベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ/イングランド MF 28歳)

ポルトガル代表の中盤に欠かせない選手であるベルナルド・シウバ。所属するマンチェスター・シティでも、ポルトガル代表でも、重要な役割を担っている選手です。
主なポジションはインサイドハーフであり、過去には右ウイングを務めていたこともあります。シウバは豊富な運動量で攻守に貢献できる選手であり、スタミナを武器にピッチ内を縦横無尽に駆け回ります。そして、パスのセンスもとても優れているので、ゲームメイクやチャンスメイクも得意です。更に、細かいボールタッチのドリブルで相手を抜き去ることもできるため、チームの攻撃を大きく活性化できる選手です。ドリブルからのカットインからシュートを決めることもできるので、中盤としてもアタッカーとしても使える万能選手です。
ポルトガル代表を支える選手であるベルナルド・シウバに注目ですね。

・ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド MF 28歳)

こちらもポルトガル代表の中盤に欠かせない選手であるブルーノ・フェルナンデス。イタリアでプロデビューし、母国の名門スポルティングCPで注目を集め、19-20シーズンにマンチェスター・ユナイテッドに加入しています。特にユナイテッド加入後の活躍は凄まじく、低迷していたチームを救う起爆剤となったのが記憶に新しいです。
主なポジションは攻撃的MFであり、トップ下やインサイドハーフでプレーしています。
フェルナンデスは、視野が広くパスのセンスが非常に高いため、チームの司令塔としてゲームをコントロールする役割を担っています。前線で攻撃の組み立てに関与するのはもちろん、時には低い位置まで降りてきて味方のビルドアップを助けるなど、ピッチ内での活動範囲が非常に広いです。守備においても献身的にこなすことができ、相手選手にも積極的にプレスをかけにいくことも多いです。
そして、特筆すべきはその得点力の高さです。スポルティング時代の09-10シーズンでは、フェルナンデスは公式戦で28ゴールを記録しています。これは欧州のMFではシーズン最多記録となる数値です。下手なストライカーよりずっと点を取ってますね。キックの精度とポシジョニングが抜群にいいので、あらゆる場所から得点を決められます。フリーキックやPKでも活躍してます。
ポルトガル代表の躍進を左右する重要な選手であるブルーノ・フェルナンデス。ワールドカップでの活躍にも大いに期待ですね。

・ルベン・ネヴェス(ウォルバーハンプトン/イングランド MF 25歳)

ポルトガル代表の今後を担う選手の一人と目されるルベン・ネヴェス。イングランドのウォルバーハンプトンでも長年主力として活躍しており、チームのプレミアリーグ昇格や、その後の躍進に貢献してきました。
主なポジションは守備的MFですが、セントラルMFとしてもプレーすることができ、中盤ならどこでもこなせます。
ネヴェスの持ち味は、視野の広さとパスのセンスです。中盤の底から1本のパスでチャンスを作り出すことができ、縦パスやサイドへのパスを使い分けて、攻撃を活性化することができます。そして、キックの精度も高いので、エリア外から強烈なミドルシュートを打つこともできます。フリーキックを任されることも多く、相手のキーパーが触れないギリギリの場所を狙うこともできます。
そして、守備的MFということで、守備力もかなりのものです。運動量が豊富なので、相手のボールをインターセプトしたり、味方のカバーに入るなどして、守備でもチームに貢献できます。今年のリーグ戦では、センターバックを任されたこともありましたし。
多くのビッグクラブが獲得を狙っているネヴェス。ワールドカップでも活躍してくれることを期待しています。

・ジョアン・カンセロ(マンチェスター・シティ/イングランド DF 28歳)

マンチェスター・シティの不動のサイドバックとして活躍しているジョアン・カンセロ。ポルトガル代表でも不動の右サイドバックで活躍しています。左サイドバックでもプレーできるので、緊急の時は左サイドに入ることもあります。
カンセロは、攻撃的なサイドバックとして知られており、世界でもトップクラスの実力者です。右足から送られるクロスは非常に高い精度を誇り、チームの大きな攻撃の武器になっています。また、ドリブルの技術を生かした縦への突破もあるため、前線との連携で速い攻撃を生み出すことができます。
そのキックの精度やドリブルの上手さと速さは、もはやDFのレベルではないですね。普通にウインガーとしても活躍できるでしょう。
かつては守備力に課題がありましたが、今はそれも改善されてきており、一対一での強さも発揮できるようになりました。
いずれ世界最高のサイドバックになると言っても過言ではない、ジョアン・カンセロ。ワールドカップでも持ち味を発揮して活躍してくれたらいいですね。

・ヌーノ・メンデス(パリ・サンジェルマン/フランス DF 20歳)

ポルトガル代表の期待の若手の一人であるヌーノ・メンデス。若干20歳にしてビッグクラブであるパリ・サンジェルマンの主力に定着した逸材です。
先ほどのカンセロとは反対側の左サイドバックが主なポジションです。
彼も攻撃的なサイドバックとして評価されており、抜群の身体能力で左サイドを制圧することができます。
特筆すべきはそのスピード。圧倒的な速さとドリブルのテクニックを生かして、左サイドを突破することができます。守備力にはまだ課題がありますが、これから磨かれて伸びていくことが期待されます。
ワールドカップでも活躍して、更なる飛躍を遂げてほしいですね。

・ルベン・ディアス (マンチェスター・シティ/イングランド DF 25歳)

ポルトガル代表の最終ラインに欠かせない存在であるルベン・ディアス。所属するマンチェスター・シティでも欠かせない選手として活躍しています。
主なポジションはセンターバックであり、身長187cmの長身の屈強なフィジカルを誇り、相手との一対一では抜群の強さを発揮します。クリアしたボールを常に味方に届けられるように準備していたり、クロスへの対応も早く準備していたりと、戦況を読む力にも長けていて、守備においては世界トップクラスとも言われています。そして、ディアスの更なる強みは、足元の技術の高さです。マンチェスター・シティはボールを繋ぐサッカーが持ち味ですが、そのチームにおいては守備の選手でも足元のスキルが求められます。ディアスはそれを高い水準で備えているので、チームのビルドアップに欠かせない選手となっています。パスの精度も高いので、守備から攻撃への切り替えに大きな力となります。
攻守において完璧なセンターバックであるディアス。彼の活躍も楽しみですね。

○ウルグアイ(4大会連続14度目)世界ランク16位

記念すべき第1回ワールドカップの覇者であるウルグアイ代表。南米の強豪としてこれまで14回のワールドカップに出場してきましたが、今回のワールドカップ予選は大苦戦を強いられました。残り4節というところで、10チーム中7位に転落しており、予選敗退の危機に瀕していました。しかし、そこから怒涛の3連勝を決め、本大会出場を勝ち取ることに成功しており、逆境に強いメンタルを持ったチームであることを示しました。
一時は世代交代が課題だったウルグアイ代表も、ヌニェス、バルベルデ、アラウホ、ベンタンクール、ペリストリといった有望な若手が台頭してきており、今後も楽しみなチームでもあります。

・ルイス・スアレス(ナシオナル/ウルグアイ FW 35歳)

ウルグアイ代表で68得点を決めており、同代表最多得点記録を保持しているルイス・スアレス。オランダのフローニンゲン、アヤックスを経てイングランドのリバプールで活躍、そしてスペインのFCバルセロナではメッシやネイマールらと共に「MSN」と呼ばれる驚異的な3トップを形成して得点を量産してきました。その後は同じスペインのアトレティコ・マドリードに加入して、チームの7年ぶりのリーグ優勝に貢献。今シーズンから、自らのプロデビューしたクラブである母国ウルグアイのナシオナルに加入しています。これまで、オランダ、イングランド、スペインの3カ国で得点王に輝いています。
スアレスは主にセンターフォワードを務める選手です。とにかく彼はゴールへの嗅覚がものすごいです。どこにポジションを取ればゴールを決められるか、常にそれを考えて動いています。裏への抜け出しも、ドリブルでの突破にも長けており、ミドルシュートやフリーキックなど、ありとあらゆる得点パターンを持っており、ストライカーとしての実力は世界屈指です。身長182cmとサイズもあり、筋肉質な肉体でフィジカルもとても強いです。
更に、自身が得点を決めるだけでなく、パスで味方をアシストすることもできます。バルセロナ在籍時は、メッシに最も多くの得点をアシストした選手です。それと同時に、メッシが最も多くの得点をアシストした選手でもあります。
そのような器用さから、様々な戦術のクラブに適応して結果を残してきました。
今大会の南米予選でも、終盤戦で敗退の危機に瀕していたチームを救うゴールを挙げて、ウルグアイ代表のワールドカップ出場権獲得に貢献しました。
35歳となった今回が最後のワールドカップになる可能性もありますが、世界屈指のストライカーの集大成に注目したいですね。

・ダルウィン・ヌニェス(リバプール/イングランド FW 23歳)

ウルグアイ代表の今後を担うストライカーであるダルウィン・ヌニェス。
ポルトガルの名紋ベンフィカで注目されて、今シーズンからイングランドの強豪リバプールに加入しました。
ヌニェスは主にセンターフォワードでプレーする選手です。身長187cmとサイズは十分であり、フィジカルの強さは一級品です。そしてスピードも非常に速いです。スプリント力はかなり高く、トップスピードに乗せれば止めるのは困難です。一見すると中央に構えてポストプレーで相手DFと駆け引きを繰り広げるタイプかと思われますが、実際はフィールドを動き回り空いてるスペースに走り込んだり、サイドに動いて味方のためのスペースを作るなど、ウインガーの特性も持ったフォワードです。
シュート技術も非常に高く、得点パターンはかなり豊富です。最後の部分をしっかり決めてくれる選手なので、味方にとっては頼もしいですね。
足元の技術は課題でもありますが、それも向上すればいよいよワールドクラスの選手になれるだけのポテンシャルを秘めています。
今回のワールドカップで躍進されることが期待されますね。

・ファクンド・ペリストリ(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド MF 20歳)

ウルグアイ代表の期待の若手であるペリストリ。
18歳の時にビッグクラブであるマンチェスター・ユナイテッドに加入するなど、その才能は大きく評価されてきました。
主なポジションは右ウイングとなっています。彼の持ち味は驚異的なスピードとテクニックを兼ね備えたドリブルです。ボールタッチはかなり柔らかく細かいので、まるでボールが足に吸い付いているように見えたりします。スピードだけでなく、緩急やコース取りで相手を出し抜くドリブル突破が得意です。
まだ得点やアシストと言った結果が目に見えて出ている訳ではないですが、そのポテンシャルは高いので、ワールドカップでその力を発揮できるか、大きく期待ですね。

・フェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード/スペイン MF 24歳)

今シーズンのレアル・マドリードで躍進している若手MF、バルベルデ。
今やレアルの中盤に欠かせない存在となり、ウルグアイ代表でも主力として活躍しています。
母国ウルグアイのCAペニャロールの下部組織出身であり、その才能が評価されて、レアルの下部組織に移籍します。そのままトップチームに昇格し、同じスペインのデポルティーボへのレンタル移籍を経て、レアルのトップチームで活躍するようになります。
バルベルデの主なポジションは、セントラルMFや守備的MFです。
とにかく豊富な運動量が特徴であり、ピッチ上のあらゆる場所に顔を出してきます。チームの勝利のために、自分が潰れ役になることも厭わない献身性も評価されています。
また、ドリブルの推進力もかなり高いです。スペースがあればとにかく前へボールを運びます。ドリブルの技術があるので、そのまま持ち上がることもできますし、シュートを放つこともできます。それを90分間やり続けられるスタミナもものすごいですね。
そして、パスのセンスもかなり高いので、チャンスメイクに大きく貢献できます。足元の技術が非常に高く、長短のパスで味方の攻撃を活性化することができます。
そんな中盤の万能選手であるバルベルデ。今回のワールドカップでもその躍進に期待大ですね。

・ロドリゴ・ベンタンクール(トッテナム/イングランド MF 25歳)

ウルグアイ代表の中盤の主力となって活躍しているベンタンクール。
イタリアのユヴェントスで数多くのタイトル獲得に貢献してきており、今シーズンからイングランドの強豪トッテナムに加入しています。
ベンタンクールの主なポジションは守備的MFであり、トップ下やインサイドハーフでもプレーできます。
中盤から攻撃の組み立てを行なっていく役割を担っており、視野の広さや高いパスの精度が武器です。中盤の選手としては十分なテクニックを有しており、身長187cmの長身を生かして空中戦にも強いので、攻守に高い能力を備えたMFと言えます。
情熱的な選手が多いウルグアイ代表の中では、比較的落ち着いてクレバーなプレーが多い選手です。
これからもウルグアイ代表の中心を担う選手と言えますので、そのプレーに注目ですね。

・マティアス・オリベラ(ナポリ/イタリア DF 25歳)

ウルグアイ代表デビューは今年の1月と、比較的最近ですが、今後の活躍が期待できる選手として挙げられるのが、マティアス・オリベラです。昨シーズンまではスペインのヘタフェに所属しており、今シーズンからイタリアの強豪ナポリに加入しています。
オリベラの主なポジションは左サイドバックです。
ウルグアイ人らしいフィジカルの強さが武器であり、スピードとパワーを兼ね備えたドリブルで左サイドを制圧できる選手です。
守備においてもハードワークを厭わず、一対一で相手をしっかりと抑え込める力があります。地上戦にはかなり強い選手ですね。
クロスの精度やテクニックはそこまで高くはないですが、今後の伸び代に期待ですね。

・ホセ・マリア・ヒメネス(アトレティコ・マドリード/スペイン DF 27歳)

スペインの強豪アトレティコ・マドリードの堅守を支え、ウルグアイ代表でも最終ラインの絶対的な主力として君臨するヒメネス。
主なポジションはセンターバックです。
ヒメネスは非常にフィジカルに優れた選手で、純粋なディフェンス力においては世界屈指とも言われています。一対一のディフェンスには非常に優れています。走るところや止まるところを上手く駆使して、的確なタイミングで相手のボールを奪取します。
そして、セットプレーにもかなり強いです。身長は185cmと並ですが、身体の強さでは大概の相手に打ち勝てるので、攻守においてセットプレー時には頼もしい存在になります。
今後ウルグアイ代表ではキャプテンの役割も担っていくと言われているヒメネス。そのプレーに要注目ですね。

・ロナルド・アラウホ(FCバルセロナ/スペイン DF 23歳)

ウルグアイ代表の期待の若手であるアラウホ。母国ウルグアイのクラブから、FCバルセロナのBチームに移籍し、そのままトップチームに昇格しました。FCバルセロナの新たな守備の要と言われて大きな注目を集めています。
主なポジションはセンターバックです。
アラウホは対人戦に滅法強いDFです。188cmの長身であるため、当たりも強く空中戦にも強いです。そして、スピードにも優れているため、彼を抜ける選手はなかなかいないでしょう。実際に昨シーズン、アラウホはほとんど相手のドリブル突破を許していないというデータもあるようです。
今後の伸び代も考えると、いずれ世界でも屈指のDFになるかもしれません。
そんなアラウホですが、今年9月に代表戦で右太腿長内転筋断裂の怪我を負ってしまい、手術を受けています。ワールドカップに間に合うことは可能だという見方もありますが、できることなら出場して欲しいですね。一早い回復を願っています。

○韓国(10大会連続11度目)世界ランク28位

アジアにおける日本の永遠のライバルである韓国代表。この両国の試合である日韓戦は、とりわけ韓国国内では注目を集める一戦となってきました。
ポルトガル人監督パウロ・ベントの元、ボールを保持するサッカーを続けてきており、その完成度は高まっています。伝統的なフィジカルの高さと、テクニックを兼ね備えた選手が多く、エースのソン・フンミンなど欧州で高く評価されてる選手もいるので、彼らが最大限力を発揮できるかがグループリーグを突破する鍵になってきそうですね。

・ソン・フンミン(トッテナム/イングランド FW 30歳)

韓国代表の絶対的エースであり、現在アジアでも最高の選手と評価されているソン・フンミン。イングランドの強豪トッテナムでも欠かせないストライカーとして活躍しています。
昨シーズンは、プレミアリーグで23得点を記録して、アジア人としては初のプレミアリーグ得点王になるという偉業を成し遂げました。(この時はエジプト代表のモハメド・サラーと同率で1位でした。)
主なポジションはセンターフォワードや左ウイングです。とにかく彼の強みは、その決定力。キーパーと一対一になればほぼゴールを決めることができます。相手キーパーとの駆け引きの上手さや、キック精度の高さが決め手となっています。両足どちらの足でも精度の高いシュートを打つことができ、ゴール近くはもちろんエリア外からのミドルシュートも非常に強烈です。
プレミアリーグで通用するフィジカルの強さも大きなポイントです。スプリント力や加速力はずば抜けており、相手に当たられても簡単にはやられない身体の強さも持っています。左サイドから味方のスルーパスに抜け出して、キーパーとの一対一を制して得点を決めるのは、もはや彼の代名詞とも言える得点パターンです。ドリブルで持ち上がって一人で打開してしまう場面もあり、まさに点を取ることに関しては世界屈指と言えます。
そんなスーパーストライカーのソン・フンミンですが、先日の欧州チャンピオンズリーグのマルセイユ戦で、相手DFと接触して顔面を骨折する重傷を負ってしまいました。絶対的エースの負傷は韓国代表にとっては大打撃ですが、まだワールドカップ出場の可能性は残されています。とはいえ、怪我が悪化してもいけないので、決して無理はしてほしくないです。アジア最高の選手である彼がワールドカップに出ることはできるのか、そこも含めて注目していきたいですね。

・ファン・ヒチャン(ウォルバーハンプトン/イングランド FW 26歳)

韓国代表の主力として活躍しているファン・ヒチャン。オーストリアのザルツブルクでプロデビューし、ドイツのハンブルガーやライプツィヒを経て、イングランドのウォルバーハンプトンに加入しています。
主なポジションはウイングですが、トップ下やサイドハーフでもプレーできます。攻撃的なポジションなら一通りプレー可能ですね。
ファン・ヒチャンはバランスの取れたアタッカーと言えます。相手のエリアに進入するタイミングの上手さ、フリースペースを見極める能力に優れています。運動量もあるため、前線から相手にプレスをかけることも厭わず、様々な働きをこなしてくれるので、使い勝手の良い選手です。ドリブルやシュート、フィジカルもかなりの水準です。
昨シーズンから加入したウォルバーハンプトンでは伸び悩んでいるところもありますが、試合に出れば何かやってくれる期待感はあります。ワールドカップでも、是非頑張ってほしいですね。

・イ・ジェソン(マインツ/ドイツ MF 30歳)

韓国代表として、前回のロシア大会にも出場しているイ・ジェソン。
主なポジションは右サイドハーフですが、右ウイングやトップ下でもプレーが可能です。
彼のプレースタイルの特徴は、ドリブルが挙げられます。相手を抜くドリブルというよりかは、ボールをキープして前に運んでいくのが得意ですね。
フィジカルコンタクトにも強く、ボールを簡単には失わないです。キック力もあるので、スペースがあれば強烈なシュートを放つこともできます。また、ディフェンスの裏へ抜ける動きも得意なので、ボールの受け手になることもできます。
ワールドカップでも抜群のキープ力でチームの助けになってくれることに期待ですね。

・ファン・イムボム(オリンピアコス/ギリシャ MF 26歳)

韓国代表の主軸に据えられて活躍しているファン・イムボム。今シーズンにロシアのルビン・カザンからギリシャのオリンピアコスに移籍して活躍しています。
主なポジションはセントラルMFであり、攻守に渡り様々な役割をこなす選手です。
パスの精度が高く、運動量もあるので、チャンスメイクにも関わりますし、ボール奪取して相手の攻撃の芽を潰すこともできます。
中盤でしっかりとボールを繋いでいくサッカーを戦術としている現韓国代表にはピッタリな選手ですね。
中盤の働き屋としてチームを支えるファン・イムボムの活躍が楽しみですね。

・キム・ミンジェ(ナポリ/イタリア DF 25歳)

韓国代表の最終ラインに欠かせない鉄壁DFのキム・ミンジェ。
今シーズンにトルコのフェネルバフチェからイタリアの強豪ナポリに加入しました。
主なポジションはセンターバックであり、ナポリでは、同シーズンに退団したセネガル代表DFのカリドゥ・クリバリの後釜としての役割を期待されていましたが、見事にその期待に応える活躍を見せています。実際ナポリは現在セリエAの首位を独走しており、キム・ミンジェも10月のセリエA月間MVPに選ばれるなど、その実力的にアジアNo.1DFと言われています。
キム・ミンジェは身長190cmの巨体とフィジカルの強さ、そして確かなテクニックも持ち合わせた選手です。
対人守備には滅法強く、タックルやインターセプト、空中戦とあらゆる場面で力を発揮できます。
今大会が初のワールドカップ出場となる韓国の怪物DFは、カタールの地で旋風を巻き起こすことができるのか、要注目ですね。

・キム・ジンス(全北現代モータース/韓国 DF 30歳)

Jリーグのアルビレックス新潟でプロデビューし、その後ドイツのホッフェンハイムを経て母国の全北現代モータースでプレーするキム・ジンス。韓国代表では主に左サイドバックとして活躍しています。
キム・ジンスの特徴は、キックの精度の高さやドリブルによる推進力です。セットプレーでのキッカーとしても、ドリブルで持ち上がってからのクロスも、どちらも精度高く蹴ることができます。味方のチャンスの創出にはかなり貢献していますね。そして、ボールを前に運ぶ能力にも長けており、後ろからチーム全体を前に押し上げる原動力となれます。
もちろん、守備においてもチームに貢献しています。キム・ジンスは特にスライディングが上手く、相手に抜かれたとしても的確にボールにスライディングして相手のチャンスを潰すことができます。また、ボール奪取力も高く、相手にボールを奪われても、ゴリゴリと相手に当たり、ボールを奪い返すことができます。
韓国代表の左サイドの仕事人、キム・ジンス。彼のいぶし銀の働きにも注目ですね。

○ガーナ(2大会ぶり4度目)世界ランク60位

2大会ぶりのワールドカップ出場となったガーナ代表。今回のワールドカップ予選では、壮絶な戦いの末にナイジェリア代表を退けてワールドカップ出場権を獲得しました。
戦術的にも、場面に応じて攻撃的になったり守備的になったりと、様々な戦い方を使い分けることができるチームです。トーマス・パーティなど主軸となる選手の個の実力も高く、それでいて監督の戦術を着実に遂行する組織力もあります。
個の力と組織力が上手く噛み合えば相当な実力を発揮しますので、ガーナ代表の戦いにも注目ですね。

・フェリックス・アフェナ・ギャン(クレモネーゼ/イタリア 19歳 FW)

ガーナ代表の期待の新星であるフェリックス・アフェナ・ギャン。
イタリアの名門ローマのユースチームに加入し、トップチームに昇格しています。昨年10月のジェノア戦では2ゴールをマークしてチームの2-0での勝利の立役者になり、一気に注目を集めました。今シーズンからは同じイタリアのクレモネーゼにレンタル移籍しています。
ガーナ代表にも昨年初招集されるなど、今後のガーナ代表の中心を担う存在として注目されています。
主なポジションはウイングですが、センターフォワードもこなすことができます。
アフリカ人らしい身体能力の高さと、的確なポジショニングなどクレバーなプレーが特徴的なストライカーです。左右だけでなく、中央のポジションでもボールを持つことができ、広い範囲からシュートを放つことができます。
ゴール前で相手の動きをしっかりと見て、相手の意表をつく動きでゴールを奪うなど、10代とは思えない落ち着いたプレーも特徴的です。
今回のワールドカップにも出場する可能性は高いので、その才能が世界に知れ渡るのか、要注目ですね。

・ジョーダン・アイェウ(クリスタル・パレス/イングランド FW 31歳)

ガーナ代表の攻撃の中心選手として活躍するジョーダン・アイェウ。フランスのマルセイユの下部組織からトップチームに昇格し、現在はイングランドのクリスタル・パレスで活躍しています。
主なポジションはセンターフォワードですが、ウイングとしてもプレーできます。
身体能力とテクニックを兼ね備えたストライカーであり、切れ味鋭いドリブルや、ルーレットやループシュートといったテクニカルなプレーもこなせます。
更に、守備もサボらず相手に前線から強力なプレスをかけていきます。
ちなみに、アイェウの父親はガーナ代表で活躍したアベディ・ペレであり、彼の二人の兄である長兄のイブラヒム・アイェウ及び次兄のアンドレ・アイェウもガーナ代表経験のあるプロサッカー選手と、親子兄弟みんなプロサッカー選手でありガーナ代表歴ありというサッカー一家です。
カタールの地でも活躍してくれることを願っています。

・イニャキ・ウィリアムズ(アスレチック・ビルバオ/スペイン FW)

イニャキ・ウィリアムズは、ガーナ代表選手の中では少し変わった経歴を持っています。
彼はスペインのバスク地方で生まれ育った移民の子であり、それゆえにバスク人もしくはバスク地方の出身者しか加入できないアスレチック・ビルバオというクラブに加入することができたのです。
アスレチック・ビルバオではほとんど試合を欠場することなく、約8年の在籍でこれまで300試合以上に出場しています。まさにビルバオのレジェンドですね。
そして、彼がガーナ代表になることを明らかにしたのは今年の7月であり、それまではスペイン代表を選択していました。晴れて父親の故郷であるガーナ代表になった彼は、9月に行なわれた親善試合にも招集されています。
主なポジションはセンターフォワードですが、左右のウイングを務めることもあります。
持ち味は、身長186cmの高さと強靭なフィジカルであり、高さに加えてスプリント力もあります。加速力はかなり高く、一度減速してから再加速すれば大概の選手を置き去りにできるでしょう。また、味方が蹴り出したボールに追いつき、単騎で相手ゴールに迫るロングスプリントも強力です。ボールキープも得意なので、前線でタメを作って味方の攻撃の起点になることもできます。
ガーナ代表での活躍はまさにこれからといったところですが、今回のワールドカップでどこまで活躍できるか、とても楽しみですね。

・モハメド・クドゥス(アヤックス/オランダ MF 22歳)

ガーナ代表の期待の若手であるモハメド・クドゥス。デンマークのノアシェランでプロデビューし、オランダの名門アヤックスに移籍して活躍しています。
主なポジションは攻撃的MFであり、センターフォワードもこなすことができます。
アフリカ人らしい身体能力の高さと、非凡なテクニックを併せ持った中盤のユーティリティプレーヤーです。
個の力で局面を打開できるドリブルの速さと上手さ、精度の高いパス、ボール奪取能力の高さなど、様々なポテンシャルを秘めている選手です。
初のワールドカップとなる今大会で、彼がどのようなプレーを見せてくれるのか、楽しみですね。

・トーマス・パーティ(アーセナル/イングランド MF 29歳)

現在のガーナ代表で最大のスター選手といえるトーマス・パーティ。スペインのアトレティコ・マドリードの下部組織出身であり、トップチームに昇格してからも主力として活躍してきました。現在はイングランドの強豪アーセナルで活躍しています。
主なポジションは守備的MFであり、攻撃的MFを務めることもあります。
彼の一番の特徴は、高いフィジカルを生かした強力なディフェンスです。身長185cmと、中盤の選手としては十分なサイズがあり、走力やスタミナも高いので、献身的な守備ができる選手です。
更に、守備だけでなく、攻撃でもトーマスは活躍できます。ボールを扱うテクニックにも優れており、ドリブルで自ら持ち上がってチャンスを作ったり、サイドへの長いパスで試合の流れを変えたりと、局面に応じた様々な働きができます。そして、強烈なミドルシュートを放つこともできるので、いざという時は点を取ることもできます。
中盤の仕事人、トーマス・パーティのプレーにも期待大ですね。

・ダニエル・アマーティ(レスター・シティ/イングランド DF )

ガーナ代表で80試合以上に出場している主力選手であるアマーティ。
所属するレスターでは、2015-16シーズンに奇跡のリーグ優勝の立役者の一人となったことでも話題を集めました。
主なポジションはセンターバックや守備的MFです。堅実な守備が持ち味である他、パスの精度も高いので、チームのビルドアップにも貢献できるユーティリティな選手です。
ガーナ代表でも献身的な守備でチームを助けています。
怪我しがちなことが欠点ですが、能力はかなりのものなので、調子が万全なら大きな働きをしてくれると思います。

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