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切手デザイナー・貝淵純子さんのスペシャルトークショー

2月6日、東京・目白の切手の博物館で行われた切手デザイナー・貝淵純子さんのスペシャルトークショーに参加してきました。
貝淵さんは1997年以降600種以上の切手をデザインなさっている大ベテラン。切手の発行にまつわる興味深い話がたくさん聞けました。

グリーティング(ライフ・花)切手について

先日発行されたグリーティング(ライフ・花)切手も貝淵さんが担当された切手だそうです。毎回オリジナルデザインだったこのシリーズに今回竹久夢二のデザインを採用した理由も話してくださいました。
お花の切手はその使いやすさから他にも多くの切手が発行されているので工夫が必要だったこと、切手には日本の文化を紹介する役目があること、それに夢二の描く”かわいい”デザインは”生活の中の花”という今回の切手のコンセプトにぴったり合っていたことを挙げていました。
貝淵さんは、大正ロマンがたまたま盛り上がっている今、オシャレな人々に必ず受けると確信していたそうで、実際のところとても評判が良いのだとか。

苦労話・感動話

切手デザインの苦労話も色々と聞かせてくださいました。いろいろと大変なことも多いようで、もっとこうしてほしい、あんな切手を出してほしいと能天気に希望ばかり言っていることが申し訳なく感じてしまうほどです。手紙そのものをアップグレードさせてくれるような美しい切手には、関わる人々のさまざまなご苦労があることを伺って頭が下がる思いがしました。

もちろん切手デザイナーという仕事をしてきて良かったことやその楽しさについてもたくさん聞くことができました。特に印象に残ったのは、童話のノスタルジーシリーズを手掛けた時に画家の安野光雅さんにお会いした時の話。貝淵さんの感動や喜びがひしひしと伝わってきました。

このトークショーの模様は後日、ダイジェスト版で日本郵趣協会のYou Tubeにアップされるそうなので、興味のある方はぜひ楽しみになさってください。

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