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お豆腐屋さん

自分が作った曲に、どうやって声を入れようか悩んでいる。

大まかに言えば、宅録かスタジオ録音か。宅録ならマイクさえ買ってしまえば費用はそれ以上かからないし、時間がある限り録り直しも無限にできる。マイクだって、そんなに何万もするものじゃなくていいし。どうせ楽器の音でかき消すから。しかし、自分が出せる一番デカい声を出し切ることのできる場所がない。防音施工をしようものならえげつない労力がかかるし、それを諦めたところで、周りを気にせずに叫び続けるわけにもいかない。というか、そうするメンタルがそもそもない。

スタジオ録音はその逆。周りのことなんて気にせずに声を出し切ることが最大の利点だけど、費用がかさむうえに時間が限られる。そして何より、歌を書き始めるところから楽器のレコーディングまですべて一人でやってきた俺にとって、ほぼ最後に近い工程を、「レコーディングエンジニア」という全く知らない人に手伝ってもらわざるを得ないことに、結構な抵抗を感じる。

あと、これは俺の精神的な問題なんだけど・・・、自分が書いた歌詞が目の前で読まれるのって、なんか嫌じゃない・・・?勝手に俺がネットとかに公開しているものを、誰かが知らないところで勝手に見たり聞いたりされることには何も思わないし、むしろ嬉しい。けれど、それを目の前で・・・しかも特に興味を抱いてもいない人が仕事のために目に入れるのが、この上なく受け入れがたい。なんなら、何回も録りなおしを行うであろう録音の工程において「ここの『〇〇』って歌詞のところからもう一回録らせてください!」みたいなことを言わなければならないのだろう。そんな空気に、俺は耐えられるのだろうか。

とはいえ、動き出さないことにはどうにもならない。こんなところで断念するわけにはいかないのだ。もう腹を決めて、どこかのスタジオで録ってもらうしかない。

来週月曜が有休予定だったが、どこもやはり急な予約は受け付けていなさそうだ。それ以降はいつ行けるのだろうか。4月の仕事の予定次第な気がする。今すぐに予約したかったが、すぐに予定を確認できないため、むずがゆい気持ちに耐えて諦めるしかない。来週中にはどこかを予約しよう。必ず。

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