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お絵描き練習|3ヶ月上達法 1巡目

前回書いた通り、3ヶ月上達法に取り組む事にしました!


この練習法は本にもなっているのでそちらも併せて読みました。

この上達法に取り組むにあたって、まずはお手本となる絵柄の良さを分析するところから始めました。
これまでも参考イラストを観察したことはありましたが、「アナログっぽい」とか、「全体的カラフルな色が使われている」みたいな全体の雰囲気しか見ていなかったので、線画や塗りなどもっと細かい部分だけを見るようにしました。
それからお手本のラフを見ることも出来たので、ラフの描き方の良さも分析しました。

お手本の線画は?
◼️ガラスや金属など無機質なものは長いストロークで描かれているが、肌や布、植物などは短い線を重ねて柔らかさを表現している
◼️顔まわりは描き込まれているが、髪の毛束や布のしわなどは線をきっちり繋げずサッと線を引いている
◼️一本の線は細いが、線を重ねて太さを出している
◼️服の模様など細かいパーツは線画の段階では描き起こしていない

お手本の塗りは?
◼️
1つの影を様々な色を使って塗っている
◼️
ブラシそのものはボケ足の小さいしっかりした輪郭のもので塗っている
◼️
ブラシの透明度を下げて濃さの幅を出している
◼️小物など主要ではない部分は塗りや描き込みが簡単
◼️光が当たる部分にはオレンジ、影の部分には紫が薄く乗せられている
◼️肌と髪が発光しているように明るく、温かみを感じる
◼️筆のような粗いタッチで透明度を下げてビビッドな色が影の部分に点を打つように乗せられている

お手本のラフの描き方は?
◼️
色彩や光源がラフの段階でしっかり決まっている
◼️
すでに完成イメージがしやすいレベルまで描き込まれている
◼️
ラフの段階で顔やポーズのバランスが取れている

拙いですが自分の持てる限りの知識と観察で分析した結果です…!多分まだよくわかってないところがたくさんあると思うけど…ʕ⁎̯͡⁎ʔ༄

お手本を眺めていて、線画や塗りなど、全てを描き込むのではなく、あえてラフに描く部分をつくることで情報量をコントロールしているということが分かりました。
また、お手本のラフと自分が普段描いているラフを比べてみると、この段階で描き込みが全く違う事にも気付きました。
自分の場合だと、清書はラフをまた一から綺麗に描き直す作業という感じでしたが、お手本ではラフの時点ですでに方向性やモチーフをしっかり決めて描き込んであるので、ラフのアイデアをどんどん整えてブラッシュアップしていくようなイメージなんだと思いました。



これらを踏まえて一巡目に描いた絵がこれです。

『東方Project』の博麗霊夢さん

※noteで表示した時の画質が思っていたより悪かったのでpixivのリンクも置いておきますヽ(;▽;)ノ

振り返り
◼️
制作日数 : 1月12日~1月24日
◼️制作時間 : 20時間くらい
◼️上記の分析した点を強く意識した
◼️特にラフの描き方と描き込みのメリハリに注意した


今回からラフをもう少し丁寧に描くことを意識してみました。
これまではこんなラフを描いていました↓

ラフはとにかく勢いで描いて、清書で細かいパーツを付け足したり、正しい形になるようにしていたのですが、もう少し光源を意識して明暗をつけたり、色数を増やしたり、服の装飾や背景を付け加えたり、大幣など形のよく分からないものはちゃんと資料を複数用意して参照するなど時間をかけて上から描き込んでいきました。

比べてみるとこんな感じです。
とにかく完成イメージが掴めるように意識して修正と描き込みを行いました。

躍動感がでるように身体の傾きも変更しました。

絵の上手な方のメイキングを見ると大体『ラフはざっくりと』と描かれているのですが、素人の自分がそのままざっくりと描くとただの殴り書きにしかなっていなかったことにもやっと気付きました…( º﹃º` )
ラフは絵が完成すると見えなくなってしまうので、正直あまり時間を掛けずに済ませることが多かったのですが、ちゃんと丁寧に描くことで全体の完成度にも大きく影響することがよく理解できました!


完成図に戻ってお手本と比べます。
雰囲気の近いものを隣に置いて見比べてみました。

※お手本は著作権のため非表示

また、描いてからしばらく経った冷静な状態で過程や絵そのものを見た時にも何か発見があるのではないかと思い、ラフと完成を見比べてみたり、

ラフと完成で何かが違う現象…

絵をモノクロにしてみたり、

画面に小さく収めてみたり、

左右反転してみたりしました。

その過程で感じたことをまとめました。

絵の問題点・反省点
◼️ポーズが硬く見える
◼️全身のバランスに対して足が長すぎる
◼️布地(特に右袖)の描き方や塗りが平面的で奥行きがあまり感じられない
◼️画面が単調に感じる・情報量が足りない→ エフェクトを描くなどして画面の密度と奥行きを表現すれば良かったかもしれない
◼️モノクロにすると最も暗い部分(この絵だと革靴)の面積が少ないため、絵の左隅をもっと暗くすれば良かったかもしれない
◼️情報量が足りないため、サムネイルとして小さく表示した時インパクトがあまりない
◼️反転すると、目が中心からずれているように見える

ラフと比べると、なぜかラフの目の方が可愛い気がしました。

まつげの色は薄い方が可愛い…??


でも正直顔以上に気になったところが身体のラインで、

ラフの段階では骨格に沿って曲線的に描けていたのに対して、完成版では布の塗りに集中するあまりラインが削ぎ落とされ、不自然でカクカクした骨格になってしまっていました。
塗り方に問題があるとも言えますが、正直自分にとっては人体バランスの把握がまだまだなのかなぁ…と思いました。

ということで、イラスト表現における魅力的な人体バランスの把握とポーズを描く事の苦手意識を減らすために人体スケッチ・クロッキーをすることにしました。

そしてその段階で参考にした本↓

アニメーターの立中先生によるイラスト技法書です。本文ではプロの卓越した技術以外にも、先生が絵を描く事のポジティブな考え方や姿勢も随所に散りばめられているので読んでいてとても気楽かつ前向きになれました!
タイトルにあるクイックスケッチとは、印象を捉えて描くということで、形を正確に捉えることが目的のクロッキーやスケッチというよりはジェスチャードローイングに近いです。正確さよりも印象重視で描くという事は、今回の練習の目的にも合っていたので、実際に描いている時はクイックスケッチを意識していました。
こちらの本は前にもお絵描きの練習をしていたときにも読んでました。間が空いていたので忘れてしまっていた所とか、我流でやってしまっているという所もあるだろうなと思って読み返しました。

今回からは立中先生自身が解説している動画があることを知って、それも見ました。え、そこまで解説していただいていいの…??となるくらい丁寧に教えてくれるのでより理解が進みました。


ポーズ資料など練習用に使ったサイト↓
その他Pinterestで検索して良さげな写真を色々模写してみました。

また、写真やデッサン人形以外にも、イラストを模写もしました。


※トレス等の公開が許可されているものを元にしたスケッチのみ載せています

ただスケッチなどは1回やったら十分!という訳にもいかないので、これはある程度続けていかないといけないかなぁと思います。

次回の課題
人体のバランスに気をつけて、立体感のあるポーズを取らせる

ちなみに練習の合間にはらくがきもしてました(っ•̀ω•́)っ✎⁾⁾
きっちりした練習ばかりだと楽しくなくなってきてしまうので…

あと、今回は練習のために描いた絵を色々ひっくり返して問題点を漁っていったのですが、半年前同じく霊夢さんを描いた時の絵と比べると、確実に顔の描き方や塗り方が進化しているので、この成長は純粋に嬉しいです(*ˊ꒳ˋd)やったね!

2022年7月13日                 2023年1月24日

ただし練習を初めてもうすでに1ヶ月経過してしまったので、頑張って更新速度上げたいです( ;∀;)2巡目の絵はそのうち上がる予定…!!

ちょっと長くなっちゃいましたがここまで読んで下さってありがとうございました!

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