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一期一会

女子大でジェンダー関連の授業のレポートを書くために読んでいた本から初めて先生のお名前を知りました。

今はその本のタイトルですら覚えていないのがお恥ずかしいですが。

今年の4月に話題になっていた先生のスピーチをYouTubeで見ました。

厳しい現実社会を教えていただき、驚いてばかりでした。

そして、締りの部分の「あなたのがんばりを、あなたが勝ち抜くためだけに使わないでください」を聴いて涙を流しました。

「恵まれた環境と才能を、恵まれていない人を貶めるのではなく、彼らを助けに使ってください」まで涙が止まりませんでした。

泣いでいるうちに自分が背負っていたものがスーと軽くなって、溶けてしまったような感じでした。

実はそれは悔しい涙でした。受験が失敗した人にしか味わえないものだろう。

しかし、涙の訳がそれだけではありませんでした。

受験する前に頑張ろうと思っても頑張れなかった自分に、辛かったよね、よく駆け抜けられたね、頑張っていたのはわかってるわよ、と慰めるものでもありました。

それ以来、進学する意味がわかってきたからなのか、その第一志望コンプレックスがだんだん弱まってきたような気がします。

今日講演会の後の質疑応答の時に、手を挙げましたが、職員さんが遠くの方ばかり見ていて、1列目に座っていた私のことを気づいてくれなかったからなのか、自分の質問に自信がなく手をあまり高く挙げられなかったから気付いてくれなかったからなのか、当ててくれませんでした。

ミソジニーを、男性が女性嫌悪、女性が自己嫌悪だと理解するなら、私は自分が女性であることを嫌悪していないから、私はミソジニーではないと思いますが、男性に求められたいように振る舞う部分があるから、やっぱり私はミソジニーではないですか、というのが私の質問でした。

今回は先生に確かめることはできませんでしたが、今後生きながら考えていきたいと思います。

人生に一度限りかもしれませんが、先生のすぐ目の前で先生のお話を聴けたのが幸せでした。

池袋駅のホームは風通しが強く肌寒い季節に。

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