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2兆円超成長市場CCaaS開発(通常内線の録音を応答と切電に分解) - クラウドPBX開発編-No.023

今回やること

グループ内線の録音が完成しました。この実装では、発信のタイミング、応答のタイミング、切電のタイミングで実行contextを分けて書くことができるため、今後の拡張において非常に汎用的です。一方で通常内線はまだ、発信のタイミング、応答のタイミング、切電のタイミングが分けて書かれていませんから、今後の拡張のために書き換えておきます。

全記事共通ご挨拶

こんにちは、川田敏巳と申します。当記事をお読み頂き誠にありがとうございます。これまで10以上のSaaS事業開発にてCXOや先端技術研究室長を務めてきました。

ここでは、人気SaaSのコピー開発をシリーズ化して行い、技術とソースを公開していきます。新SaaS事業を企画されている方々に既存人気SaaSの内部技術を再現し提供致します。

ハンズオン形式で提供し、実践の度にシステムが完成していくディアゴスティーニ型です。記事の内容に対する質問や講義のご依頼等ありましたらお気軽に以下よりDM、コメント等頂けますと幸いです。コピー開発して欲しいSaaSサービスのリクエストもお寄せ下さい。

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「2兆円超成長市場CCaaS開発 - クラウドPBX開発編」共通注意喚起!

このシリーズでは、Asteriskというオープソースを使用します。Asteriskの技術情報はネット上にも少なく、更にネット上のAsterisk関連の技術情報の中には避けるべき記事があります。

  1. sip.confというファイルを使用している記事

  2. MacroやDial()のMオプションを使用している記事

  3. 録音にMonitor()を用いている記事

いずれも既に非推奨であり使用してはなりません。ハマるきっかけになりやすいのでご注意ください。

前回のおさらい

前回の記事はこちらです。

前回までの5回の記事でグループ内線を録音する実装をしてきました。発信を開始するcontextでDial()をし、Dial()のUオプションから、相手の応答時に実行するcontextを呼び出し、応答時contextでHangup Handlerを設定することによって、切電時の実行contextも予約しました。

RTC(Real Time Communication)の分野での開発はこうした非同期のマルチスレッドな処理に連続性を以下に持たせて、適切なタイミングで適切な処理を行えるようにしていくことや、非同期で実行される各処理に必要な情報を適切に渡していくことが最も重要なポイントです。

前回までの5回は、今後の開発において多用する概念や機構の解説が多く含まれていますので、まだ読んでいない方は是非読んで実践しておいてください。

ちょっとお掃除しよう

さて、ここまで色々とやってきましたが、もうほとんど使用しなくなった処理の記述がdialplanの中にありますね。今後、その部分を拡張していくということもありませんから、消しておきましょう。

confファイルのディレクトリに移動してください。

vim /usr/local/asterisk/etc/asterisk/circuit

現在のdialplanは以下のようになっています。

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