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生年月日を捨てられない人たち

生年月日を捨てましょう。
そろそろ、「年齢」に縛れない世の中へ。

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宝島社が2003年に出した新聞広告です。
https://tkj.jp/company/ad/2003/(広告意図も書かれてます)

2003年から17年経った2020年。「年齢」や「性別」や「国籍」に縛られなくなったか?あんまり変わってないような気がします。この17年で変わった法律や出来事などを羅列したら、進んでると感じるのかもしれませんが、じぶんの肌感覚の話では、ほぼ変わってないと感じました。

小学2年生のころ、担任の先生に年齢を聞いた生徒がいました。「先生は何歳?」。先生は笑いながら「100歳だよ〜笑」と答えました。大阪のおばちゃんがおつりで100万円渡すノリです。このときはとくに何も思わないまま、鼻水をかんでいました。

ズズズズズーーーッ!!!!!


薔薇と呼ばれる花を別の名前にしても美しい香りはそのままよ。

シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』で出てくる言葉です。映画にもなった『GO』の中でも出てきます。

年齢がいくつでも、その人はその人のままよ。

これは、多くの人が共感してくれるのではないかとも思います。でも、身近なところでは、年のわりに若く見えるとか、年のわりに大人っぽく見えるとか飛び交いますし、年上でマウントとる人もいるし、若さをアピールする人もいます。そういう人を見るたびにダサいと思います。でも、そうやってダサいと思うじぶんも、年齢に縛られているうちのひとりなんだなと思ったりもします。美輪明宏さんは、年齢に縛られている人を気にしたりはしなさそう。忌野清志郎さんも、岡本太郎も、ぜったいしない。

この宝島社の広告よりも10年以上前に、「なぜ年齢をきくの」という伊勢丹の広告もありました。

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https://www.1101.com/tsuchiyakoichi_isetan/2013-08-15.html

なにも女性だけではなく。 男だって、年齢をきかれるのは、 あまり気持のいいものじゃないんだ。 女の、そして男の、生きていく姿、 それを、すぐ年齢というハカリにのせて 見たがる習慣に、抗議したいと思う。 いま、装いにも、住いにも、 すべて暮しの中から、もう年齢という 枠がなくなりつつあるのですね。 その自由な空気が、秋の、伊勢丹を やさしくつつんでしまいました。(コピーライター土屋耕一)

「抗議」って言葉が入ってる広告、すごい。

ぼくが主催するサークルでは、広告について話したり、広告をつくったりしています。
https://note.com/copy/circle


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