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テテマーチのあたらしい電柱広告をつくりました。いっしょに。

株式会社コピーライターのはせがわてつじです。
テテマーチ株式会社さんの電柱広告を新しくつくったので、その報告を書きます。

つくることになった経緯は、下のnoteで。

まずはリニューアル前の案を共有します。

もともとの電柱広告

権之助坂付近の2つ

東京都目黒区目黒1丁目6−12
※両方おなじデザインです

ココカラファインの表と裏の2つ

電柱広告は、目黒駅からテテマーチまで歩く途中で見かけます。

テテマーチ←目黒駅

「変えるまえの広告のほうがよかった」とは言われたくないので、いろいろな案を考えました。

権之助坂の電柱広告案

電柱広告は、道案内で使われることが多いのですが、上の地図を見ると、目黒駅から歩いてテテマーチに行くまで「左折」をしません。

ということで・・・

道案内っぽい電柱広告

このダジャレは昔から使っていて、コピーでも使ってました。

会社の紹介や事業内容を伝えたほうが考査が通りやすいと思い「SNSで挫折しませんように」と補足する案も。

広告をつくるとき、どうしても見てもらえる前提で考えてしまいますが、ほとんどの広告は無視されます。どんなにいいコピーでも、コピーっぽい文章が書いてあるだけでスルーする人もいます。文章があるよりも、漢字4文字がドーンと書いてあるとか、よく見る四字熟語が1文字ヘンで2度見してしまうとか、そういう言葉のほうが目を引くのでは?と思って考えた案でした。

「つくった広告を見てもらえる」というのは広告主や制作者が陥りがちな「穴」ですが、権之助坂の電柱広告をよく見ると

穴が空いてます。ということで、

穴を生かした電柱広告

下ネタではないですよ
ポエムちっくな表現
SNSに関わる事業をやってるので
SNS運用もやってるそうなので

穴を生かしてカギ穴に見せるデザイン案も。

カギアカで悪口言う人はガキです
セキュリティあぶない会社に見える…

穴のほかにも、この電柱広告の特徴に気づきました。

横に並んでいる点です。通常の電柱広告は、表面と裏面という感じですが、ここはたまたまくっつくように横に並んでいました。ということで、

並んでるのを生かした電柱広告


またも挫折ネタ

スペースが増えるので、デカく出せます。

刃物のメーカー?

切られてるような見た目を生かすこともできそうです。

テテマーチで打ち合わせするお客さんに向けて、飲み物をたずねる案です。事前にメッセージで、この電柱広告の写真とともに「行く途中にこんな電柱広告を出してるのですが、お飲みものは水とお茶どっちにしますか?」と聞くのもよいかなと。

SNS運用と絡めてみるなども

ココカラファイン近くの電柱広告案

この場所のもともとのコピーは「上を向いて見る」というところに合わせたおもしろさがありましたが、

上の案を派生させて、

テテマーチの社長は、上田大介さんなので。

あとこれは、ここの場所の電柱広告でなくてもいいのですが、

という案も。
(考えているときちょうどXの社長が話題になっていたので)

テテマーチさんといっしょに他にもいろんな案を考えたのですが、かなりの案でNGが出ました。電柱広告の審査が厳しくなっているとの噂も。

予想以上に時間がかかりましたが、そんなこんなで掲出できた案が以下です。

掲出案

権之助坂の1つ目の電柱広告

テテマーチのオカモトカズマさんのコピーです。たくさんコピーを書いてくださったのですが、その中でも光っていました。仕事中にSNSを見るのは、多くの会社では怒られることだと思うのですが、SNSを仕事にしている会社であればたいせつなことです。「声に出して読んだとき普通にスラスラ読めるけど、意味でひっかかって脳がバグるのが、いいコピー」みたいなことを聞いたことがありますが、まさにそういうコピーだなと思います。

この広告のとなりにある電柱広告はこちら。

ハイタッチできる電柱広告です。
打ち合わせにくるお客さんが、テテマーチに行く途中や帰りでハイタッチできます。(もしハイタッチしたら手洗いもしてください)

この手型は、テテマーチ社員さんの手です。

道案内の手のイラストも、テテマーチ社員さんの手です。

写真をイラストに

この手の話は、見た人にとってはシランガナですが、こだわりポイントでした。テテマーチが「あの手この手」を使ってがんばる会社感も出る気がしますし、テテマーチって「テ」が印象的な社名です。そして何よりも、社員の方の思い出になる電柱広告になればいいなと思いました。この広告の制作自体、ぼくが難癖をつけたところから始まってますし、社員の方たちには気持ちのいい出来事ではなかったと思うので。。。

さて、ココカラファイン近くの電柱広告ですが、まずは

これはテテマーチのふくままさひろさんの案です。Xで投稿が拡散されたときにリプ欄で「バズったので宣伝させてください」というネタがありますが、それをうまく使った案です。やや自虐的な感じもいいなと思いました。

反対側は、時間変わって夜になりますが、

街灯が電柱についているところに目をつけて「それでも明るいSNSを。」というコピーにしました。

ネガティブな話題のほうが拡散するのがSNS(とくにX)だと思います。たとえば「このコピーパクりじゃね?」というネガティブな投稿は広がりやすいですが、「和解していっしょに広告つくったよ」という明るい投稿は、広がりません。
それでも明るい話題をつくりたいなと思って、ぼくは仕事をしています。たぶんテテマーチさんも、ほかのSNSを事業にする会社も同じ想いで働いているんじゃないかと思います。

というわけで、バズらなそうなのでこのnoteをぜひ宣伝してください。

テテマーチさんのサイトです。
https://tetemarche.co.jp/

コピーライターのサークルやってるので、
コピー書きたい人は入ってください〜
https://note.com/copy/membership/boards

個人的なサポートはいりません! 日本一のコピーライターサークルのメンバー募集中です! メンバーとしてサポートしてくださいませ🙇 https://note.com/copy/circle