読モライターになりたかった。
コピーライターになりたかった。でもコピーライターになるには、広告代理店に入らなければならないことを知った。広告代理店に入るためには、新卒で入るか、いい実績がないと難しいということも知った。無職になった2009年、友達から教えてもらってTwitterをはじめてみた。
どこの企業に勤めてるかは関係ない。誰でも平等にステージがあたえられる。つぶやく言葉がおもしろければ、いろんな人からフォローされる!転職活動のネタにもなる!!仕事だって頼まれたりして!!!
SNSというやつは、いい広告会社にいなくても、コピーライターとして活躍していける武器で、革命的なツールなんじゃないか。ここからいろんなコピーライターが生まれるんじゃないかと思った。ワクワクしながらつぶやきつづけたが・・・
ぜんぜん人気者になれなかった。
名言botというジャンルがあることを知り、キャッチコピーをつぶやくアカウントをつくった。
このアカウントをネタにして制作会社に入った。そしてとにかくじぶんのやった仕事をTwitterとFacebookで共有した。仕事じゃない、つまり、お金をもらわずにつくったものも共有した。
こういうTENGAのコピーがキッカケでオカモトの仕事が来た。会社ではなく、自分個人に仕事がくるようになった。そして独立した。
TwitterとFacebookを知ったときに感じた「いい会社にいなくてもコピーライターとして活躍していける」というカンは間違いじゃなかった。
広告業界で、自分の名前で仕事をしている人は、ほぼ大手広告代理店の出身の人たちだ。その人たちが教える学校とかも通ったけど「生徒はそもそも大手広告代理店入れてないから、土俵がちがいすぎるじゃん・・・」って思ってた。
👨この仕事は、こういう考えでこうつくったんです
😨(いや、そもそもここにいる生徒たちにはそんな仕事こないぞ・・・)
大手広告代理店は、タレントを生む芸能事務所。ボクと同じで、そこに入りたかったけど入れなかった人たちはたくさんいる。そういう人でも、0からがんばって、コピーライターになれるんだぞ〜っていろんな人に知ってほしいし、希望をもってほしいと、いつも思っていた。
「あなたも自分たちのようになれる」というメッセージを押し出すライターのことを読者モデルにたとえ、「読モ(どくも)ライター」と言うそうだけど、これは完全にボクのことだ。でも実感としては、SNSをうまく使って独立するコピーライターとか、広告業界の人がもっといっぱい出てくると思っていたけど、ぜんぜん出てくる気配がない。
WEB業界では、自分の名前や顔を出して、指名で仕事をもらって活躍している人が何人も思い浮かぶ。彼ら彼女らに憧れて、おなじように活躍する人たちが今後も出てくると思う。広告業界でも、そういう人たちがもっといっぱい出てほしい。そのほうが業界が、おもしろくなると思うので。
下のサイトに載ってるコピーは、ボクの読モライターとしての軌跡です。
なんかすごそうに見えるように努力してます。雑誌の表紙は飾れなくても、雑誌のはしっこに出たら、表紙を飾ったかのごとく仕事アピールします。そういうのを冷ややかに見る人もいますが、チャンスをくれる人もいるので、ぼくはこれからも読モライター最前線を歩きつづけたいと思います。