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No38 12月12日(火) 「戦略的互恵関係」日中関係の行方

自民党員です。
質問です。岸田総理の戦略的互恵関係とは具体的にどういうことですか。

総理はサンフランシスコでの日中首脳会談でこの言葉を使いました。

私は懐かしいです。
第1次安倍内閣で中国との関係改善のために使った言葉であり、安倍首相は、胡錦濤国家主席との共同文書で、戦略的互恵関係の合意がなされました。

小泉政権で冷え切った日中関係の改善ということです。

総理は、今回どのような意味で戦略的互恵関係という言葉を使ったのでしょうか。

先日、垂秀夫駐中国大使が離任会見でこう発言されていました。

「先般の日中首脳会談(サンフランシスコ)では、両国は戦略的互恵関係の推進について再確認するということになり、これは良いことだと思う。大きな方向性を示すことはやれた。これを具体化、実現化することが大変。建設的、安定的関係を強化していくことが大事。」

私は、特に安定的関係という言葉が耳に残りました。垂大使は、ジェットコースターのような関係ではなく普通列車のような、という比喩を言いました。そして、こういう一言もいまさら納得がいきます。

「反中・嫌中の考えではいけない。」

中国の、邦人の拘束、尖閣への侵犯、ブイの件、汚染水問題、日本での犯罪や潜伏するスパイなど、中国を嫌う日本人が急増している昨今、今一度、曇りない目で隣国をどう捉えるのかを再確認させられた一言でした。

そして反省もあるのです。
中国をモンスターにしたのは、日米だということです。

日本が工業、米国が金融を指南して、便利に使ったために、いつのまにかムクムクと大きく危険な要素を持つ国になってしまったのです。

だいたい、共産主義国の会社がニューヨーク証券取引所にあるのも変だし、OECD(経済協力開発機構)の主要パートナー国というのも訳がわからない。要するに、帳尻は合わせてやるから、仲良くしてうまくやろうという、資本主義国の欲が滲み出ているようです。

さて、垂大使は日本企業のアプローチについてこう言っています。

「 攻めと守りだ。

3万以上の日本企業がある。中国マーケットを除いた日本経済は考えられない。目を見張るような中国の発展を抜きにして、日本の経済発展もない。
しかし、中国でのビジネスは難しく問題が多い。現在はデフレ気味で不景気。国産との差別対応など、技術移転も。経済安全保障面でも、こうしたわきをシメてやるべき。

守りだけではダメ。もちろん攻めだけでも。 」

私は日本企業が中国において安全であるとは思えません。これは日本政府の責任です。

日中友好などとは絶対に口にせず、戦略的互恵関係を推し進めていただきたい。

困ったことに大陸は、これからもずっと日本の隣にあるのですから。



【参考資料】 


「台所からひとこと」投稿にあたって

安倍晋三暗殺のあと、悲しんでばかりいてはいけない。何かできないか考えました。そして一年間「キッシーへの手紙」(官邸メール)を書くことにしました。

どんな担当者が読むのか、はたして総理まで行くのか、わかりません。だから思い切ってnoteで投稿することにしました。ついでにTwitterにも載せました。

一周忌まで毎日書くことを供養としました。この「台所からひとこと」は、その続きです。せめてキッシーが総理の間は、不定期ですが書こうと決めました。

これは素人の意見です。そして60代の主婦がこんなことを考えていると知ってほしいのです。

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