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私の昭和歌謡12 太陽は泣いている

若き日の恋の思い出忘られず知らないひとと過ごすこの夏


いしだあゆみは、「太陽は泣いている」で、作曲が筒美京平となってヒットを出した。同年、150万枚を超える「ブルー・ライト・ヨコハマ」に続く。売れたきっかけの曲だ。

いずみたくが悪いわけじゃない。いしだあゆみは決して歌唱力があるわけじゃない。この歌は、あゆみちゃんの声をしっかりカバーしている。

上手とか下手でなく、あゆみちゃんを輝かせる作詞家と作曲家にめぐりあったんだと思う。

ただ、旋律は演歌なんだ。それに、当時流行ったグループサウンズのリズムをまぶしてある。

もちろん歌謡曲だから、私と家族は、前奏も間奏もしっかり、みんなで、唱和していた。チャンチャンとかでww

さてさて。
この歌詞なんだけど、これが過去と現在がどうなっているのかわからなかったから悩んだww

何行までが思い出か?何行からが現在か?
♪ くちづけのあとで 太陽は泣いている ♪  は、どちらなのか?

私のダンナは言う。
「歌謡曲なんて、いいかげん作ったんじゃね。どっちでもいいやん。」

いやぁ、ダメダメ。これはね、私の尊敬する児童文学者与田准一さんの息子、橋本淳さんの作。だから、そこいらの作詞家より、私は歌詞に執着してるんですよ。

♪ 夏が来るたび想い出す 小麦色した20才(はたち)のあなた ♪
♪ 忘れたくない恋だから あの日のことがせつないの ♪
くちづけのあとで 太陽は泣いている
♪ 知らない人にさそわれて あなたの海へ帰ってきたの ♪

昔を思い出してることも含めて全部が現在ともいえる。

うーん、この「くちづけ」を知らない人とするとき、あなたとした「くちづけ」を思い出し、「太陽は泣いている」となるのか?

こんなことを繰り返していると、幸せな恋はやって来ないわよ!と、真剣に説教するほど、自暴自棄でもない、ちょい投げやりなところが、あゆみちゃんの歌い方から感じ取れる。

あゆみちゃんは、萩原健一と結婚した時がきれいだった。現在75歳。

ネットが普及して、痩せぎすの皺くちゃの写真を目にするけれど、昭和の私には、あの頃のあゆみちゃんの姿にしか見えない。



【参考資料】

ショーケン(萩原健一)はGISTで亡くなった。
私も昨年GISTの開腹手術を受けて、おかげさまで今は元気に生きている。昨年の今頃、検査で「GISTです」と言われて、ネットで「ガンじゃないの!」と知り、落ち込んで、その時ショーケンのことも知った。同じ病気だったので、なにか供養したくて「拝啓おふくろさん」を観て懐かしんだ。ドラマも昭和が最高。


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