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Instagram運用における分析方法 【Instagramインサイト編】

若い人を中心に人気のSNSであるInstagramは、その人気から友達同士の交流や憧れの人をフォローするといったプライベートな利用だけでなく、企業やサービスなどのマーケティングにも活用されています。

過去の記事では、Instagramを活用した集客の方法についてオンラインレッスンの運用を例にして解説しました。

Instagramをマーケティング目的に使う際に、投稿やフォロワーとの交流の仕方など、その運用方法が大切になります。

良い運用をしていくためには自身のアカウントを分析することが必要不可欠であり、今回の記事では、Instagramをビジネスとして利用している人や、Instagram上でマーケティングを行いたいと考えている人に向けて、Instagramに搭載されている分析ツールである「インサイト」の概要や使い方などをご紹介していきます。

インサイトはデータの確認を簡単に行うことができ、簡単な分析もすることができる無料のツールなので、Instagramの運用を始めたばかりの人や、これから分析を始める人は、ぜひチェックしてみてください。

過去記事ではTwitter運用についてもまとめています↓

Instagramインサイトとは

冒頭でもご紹介したとおり、インサイトはInstagramに搭載されている分析ツールでInstagramアカウントを持っている人は誰でも利用することができます。

インサイトの利用にあたってはアカウントを個人アカウントからプロアカウントに切り替える必要がありますが、利用は無料です。(切り替えも無料で行うことができます。)

なお、プロアカウントには企業向けの「ビジネスアカウント」とクリエイター向けの「クリエイターアカウント」の2種類がありますが、どちらでもインサイトを利用できますので、アカウントの属性や用途に合わせたほうに切り替えましょう。

注意が必要なのは、インサイトの閲覧は基本的にスマートフォンのアプリからのみになる点です。

自宅にいないときでもデータにアクセスできますので、外出している時間が長い人にとっては使いやすいですが、PCなどでじっくり分析作業をしたい人にとってはマイナスポイントになるので覚えておきましょう。

クリエイタースタジオ利用でPCからもインサイト確認可能!

Instagramのインサイトは、スマートフォンからでないとアクセスできないと紹介しましたが、Facebookが提供するクリエイタースタジオを利用すれば、パソコンからでもInstagramのインサイトにアクセスすることが可能になっています。

クリエイタースタジオを利用するにはInstagramとFacebookアカウントの両方が必要となり、それぞれのアカウントを紐付けしておく必要がありますので、注意してください。

投稿についてすぐに情報を確認するにはスマホアプリも便利ですが、アカウント全体を継続的に分析していくにはパソコンを使いたいという人もいると思いますので、ぜひクリエイタースタジオの準備もしておきましょう。

■クリエイタースタジオ公式サイト
https://ja-jp.facebook.com/business/learn/lessons/creator-studio-overview

Instagramインサイトで分析可能な項目

つぎに、Instagramのインサイトで分析可能な項目についてご紹介していきます。

Instagramのインサイトでは、大きく分けて2種類のデータを確認することができます。

1つ目は、投稿した画像や動画に対するインプレッション数や、投稿しているアカウントへの反応を確認できる「アクティビティ」です。投稿毎、または一定期間の合計値を確認することができます。

2つ目は、フォロワーに関する情報を確認できる「オーディエンス」となっています。

まずは、それぞれの種類で分析できる項目をご紹介していきます。

アクティビティで分析できる項目

投稿した画像や動画に対するリーチ数や、インプレッション数などを分析できます。
主な確認できる項目としては以下のようなデータがあります。

・投稿のリーチ数(投稿を閲覧したユーザーの数)
・インプレッション数(画面に映った回数)
・いいね!の数
・コメントの数
・保存の数
・その他インタラクション数(プロフィールへのアクセスなど)

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オーディエンスで分析できる項目

オーディエンスでは主に、アカウントのフォロワーに関する情報の確認ができます。
具体的には、以下のとおりです。

・フォロワーの増加数
・フォロワーの居住地の分布
・フォロワーの年齢・性別の分布
・フォロワーのInstagram利用時間
・フォロワーのInstagram利用が最もアクティブな曜日

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Instagramインサイトでの分析方法

つぎに、アクティビティとオーディエンスそれぞれのデータの分析方法についてご紹介していきます。

アクティビティでの分析

アクティビティでは、投稿のリーチ数やインプレッション数が重要なデータとなります。
例えば、Instagramで商品の宣伝を行う際に、各投稿のリーチ数やインプレッション数のデータを見ることで、どのような投稿が伸びるのか、ハッシュタグは何をつけると発見してもらいやすいかなどの検討に役立ちます。

また、いいねやコメントはもちろんのこと、インサイトでは投稿内の写真が保存されている数もわかります。
このように投稿を見た人が何らかのアクションを起こした数(=インタラクション数)も投稿の良し悪しを確認する重要な指標となります。

更に、このインタラクション数÷リーチ数(またはインプレッション数)のことをエンゲージメント率といい、これが高いということは見た人からアクションを効率的に引き出せた(≒ファンに引き込める)ことになります。

リーチやインプレッション、インタラクションの数はフォロワー数が伸びると自然と増えていくので、現在の投稿が過去の投稿に比べて良い投稿ができているかを判断しにくいのですが、このエンゲージメント率はフォロワー数の推移に関係なく比較できるので、より重要な指標といえます。

オーディエンスでの分析

オーディエンスでは、フォロワーの属性をデータとして知ることができるため、性別、年齢、居住地、アクティブな曜日・時間などから、投稿に注目が集まりやすい内容や日時などを推測することができます。

例えば、フォロワーの大部分が大阪府在住の場合には、大阪府に関連するような投稿を行えば、リーチされやすいと考えられます。

また、フォロワーの多くが男性である場合には、女性をターゲットにした投稿にはあまり関心が集まらないでしょう。

投稿するタイミングは、できるだけフォロワーがアクティブな曜日・時間に投稿をするほうが見てもらえる確率が高まります。

このように、オーディエンスで分析できるデータには、投稿へのリーチに関わる重要なものが多くあります。

アクティビティで得られるデータだけでなく、オーディエンスのデータもあわせて分析して、適時適切な投稿を行えるようにしてみましょう。

まとめ

この記事では、Instagramの分析ツールであるインサイトの概要や分析項目、分析方法などをご紹介してきました。

Instagramのインサイトで分析できる項目を活用することで、効果的な広告の展開や、適切なアカウントの運用がしやすくなりますので、Instagram上でビジネスを行いたいと考えている人はぜひ利用してみてください。

一方で手軽さの反面、分析できる期間や機能は限定的なので、より高度な分析をしたい人はさまざまな外部ツールもあるのでそちらの利用も検討してみてください。

アカウントの分析は、ビジネス利用以外の目的であってもInstagramのフォロワーを増やしたり、いいねをもらいやすい投稿をしたりすることの助けにもなりますので、Instagramで多くのファンを獲得したい人もぜひアカウントの分析にトライしてみてはいかがでしょうか。

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