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エリザ July 1

エリザ2回目。

「誰も知らない真実」を語ってもらおうと、もう今日はルキーニを追って観ることに決めてた。

ルキーニが首吊って落ちてハァから始まってたのね。
トートダンサーズに運ばれて。
皇后が死を求めたんだ!同時代に生きたみんなが証人さ!って言ってたね。

理由は?死だの愛だのと(お伽話みたいなこと?)言ってるんじゃない!誰の差し金だ!って言われて、これが真実さ!Un grande amore!って。

トート…「たったひとつの過ち」って言ったよね。シシィを愛してしまったことが…
待って、そうなの?たぶんこの台詞を認識して以降、トートを割と人格として見始めちゃったんだよな…
これもルキーニによる考えだと捉えることができる?どう?
トートはルキーニの分身・願望説に齟齬が生じる?
トートがルキーニを操ってた説?いや、そこに甘んじたくないんだよー私は。

プロローグで、♪エリ〜ザベーって、ルキーニとトート同じ旋律で歌ってたじゃん!上手と下手に対になるように立ってさ!

ルキーニが幼いシシィに猟銃を渡して、劇が始まる…

フランツの執務のシーンで、ルキーニの怒りや憤りを感じた。
支配者階級に。「冷静に 冷酷に」既得権を護ろうとするやり方に。
そして現体制をぶっ壊す流れへ。ハプスブルク帝国滅亡へ。

番狂わせ おもしろい♪
この歌でのルキーニのノリノリぶりは前回も楽しいな〜と思ってたけど、フランツがシシィを選んじゃうとことかお花様の演技もめっちゃコミカルになった気がする。コミカルなシーンはしっかりコミカルに、っていうメリハリいいね。
あ、そう言えば成河ルキ、周りの方々と臭い?臭い臭い!みたいな遣り取りしてたのも面白かった😆

なんかさー成河さんソフトにねちっこくいやらし〜く歌う声いいよなー♡
1年目2年目〜とかの歌の最後かな、ちょっとかすれた感じのファルセットで軽〜く終わるのとかもたまんないよ♡
あと、随所でバレエみたいに腕と手指の綺麗な形を作るポーズとか、慇懃な芝居じみたお辞儀とか、いいよね。

キーッチュ!って声を裏返らせるの良い!
聴きたいことと違うだろ
真実は汚い(こんなもの)
それでも知りたいか?
…震えた。

来い!ルキーニ!って閣下が言うのね。
すがりついていくように閣下の許へ歩み寄るルキーニ。ヤスリを手にして恍惚のところ、尋問の声で登場人物ルキーニに戻される。総キャストが取り囲み見守る真ん中にポツンとひとりオドオドと卑小に背中を丸めて立ちすくむルキーニ。さっきまであんなにニヤニヤしながら縦横無尽に暴れまわって舞台を支配していたのに。
振り切るように、進めるぞ!と言って、un giorno bellissimo、追いすがるフランツをすり抜けシシィを刺しに行く。刺した後しきりに手で唇?顎?をさする。その前いろんなシーンでトートを見て唇に手をやる(スリルミ私っぽい、憧憬思慕の仕草)よりも大きな動作。
白いトートの登場で、Un grande amore!と叫んで捌ける。

ラスト首を吊って、台の手前端からその首とロープが垂れ下がっているの。
つくづく衝撃的な絵柄のラストだよな。
ここでさ、シシィがトートの腕の中で倒れるのとルキーニが倒れるのが同時⁈ この瞬間ルキーニとシシィがめっちゃシンクロしてる…
やっぱりルキーニはシシィに自分を投影してた。死を思い焦がれていた。

カテコ出てくる時、なになに?あの勿体ぶったタメを作ってからのお辞儀!あの瞬間帝劇1,800人の注意を支配したよね成河さん!

セカンドコールで成河さんにスタンディング送れてよかった。
サードコールではお花様と芳雄さんで、義雄さんまたヒューヒュー要求した!と思ったらなんと続いてお花様まで耳に手を当てて!🤣
可愛いおふたり❤️
そう言えばこの時の芳雄さんも、さっきの成河さんと同じようなタメを作ってた。もっと目でのアピールもあったし、結局耳に手を持っていったけど。

トート&ルドルフの闇広で涙が込み上げた。これは名曲だよ。
傍観者と当事者って最近刺さってるからさ。当事者はツライよ!!

ルドルフを焚きつけるトートだったかなぁ「20世紀はお前が」みたいな歌詞があって耳に残った。
ゾフィーの歌のメロディーをフランツが歌うようになったのもぞっとした。

ハプスブルクの死。
誰も彼もハプスブルクをどうにかしよう(守ろうとか倒そうとか)と思ってるみたい。シシィ以外?
この時代の人はみんなこの枠の中からしか物事を見たり考えたりできないからね。

トートは別にシシィを愛したからハプスブルクを滅亡させてやるって思ってるんじゃないよね。
ハプスブルクの傍に死が居た。ハプスブルク帝国は滅亡寸前だったってことよね。
あゝでもハプスブルクに死を与えることはシシィを自由にしてあげることなのか?

シシィが自我を持って「閣下はご機嫌ななめだ」っていうのもどういうことだ?

トートの、シシィへの愛。
シシィがトートを愛すること。
やっぱり全体の劇構造は「ルキーニが作った物語」で、トートはルキーニの願望だと思うんだけど、今日はこれだけルキーニを追ってガン見しててもトートの心情?が迫ってくる…って言うか、トートとシシィの恋物語の部分が結構入ってきちゃって、それを語るルキーニの考えも含めて、ちょっともう一度整理して考えたいと思ってる。

トートはなんかいっつもヌルっと現れるのいいよね…エーヤンでふと気付くと端っこに座ってたりさ。その時は民衆の中にいつの間にかTDが紛れ込んでるのも良い。

ルキーニは子ルドとか、母子のシーンをとても哀しげに見るね。

精神病院のシーン、ヴィンディッシュ嬢を舞台に登場させて、どうだ!ってシシィの反応を真っ直ぐに見るルキーニ。見たくない真実を突き付けてやるぜ!って、私にも言われてるみたいな気がしたよ。
真瀬さん歌いいなぁ…

あぁ、万里生フランツの歌唱表現は凄い!そこから伝わってくる情報量がハンパない。
立ち方・存在がどこから見ても皇帝フランツで、もう純粋なまでにそういう価値観の人で、あんなに善良でシシィのこと好きなのにも関わらず、いやぁこのフランツとシシィが分かり合うことは絶対に無理だわ!って思わされたよね。
ほんと「私の目で見てくれたら」って虚しい願いを持ち続けることしかできなかった2人は哀しい。

達成くんルドは、とにかく脚が長い!←
憲史郎くん子ルドめちゃ歌ウマ!

楽曲もだいぶ記憶に入ってきた。
「パパみたいに」が不穏なリプライズになるのとか(パパのアデューも)、ルドルフが革命を考えるとこでミルクやらシシィやらトートやら「誰も知らない真実〜」=「エーヤン」やら色んな旋律が出てくるの面白かったね。


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