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エリザ July 31

🇦🇹エリザ🇭🇺3回目。初ゆんトート。

今日はめちゃめちゃ前方席!ありがたやー🙏
臨場感!表情!目つき!衣装の下に感じる身体!オフマイクの声!堪能しました✨

エピローグ、ルキの操り感すごい!みんな操り人形みたいに、ルキによって繰り出されるの!そしてルキ何か呟いてるんだよぉ〜😨
真ん中に座って演出家先生みたいに満足そうに眺めたりもする。
そう言えば精神病院のシーンでも、袖から人物を繰り出す手つきをしてた気がする。

「黄泉の帝王トート閣下!またの名を…死」って言うときの艶っぽいトーンたまらんよな。

トートとシンメで歌い踊るとこ、ルキの後に続いてトートが同じ振りを…!ルキ嬉しそうに笑うしどんどんノッてくる…
強烈な声量!

そう…今日いちばん震えたのは、ルキとトートがめっちゃシンクロしてる!って随所で見えたことだよね。2人が同じ動きをしているのが、角度的にちょっと重なって同時に目に入ってきたりしてヒャッ!てなった。

唇を掌で擦る仕草。(この仕草しながら捌けて行ってトートに場を預けるシーンもあったね)
トートと目を合わせて微笑む場面もエピローグだけでなくいくつかあった。たぶん婚礼とかカフェとか。

シシィに猟銃を渡しPrego!(この瞬間の重い表情よ…)から始まって、ルキめっちゃ演出家。
場転したり、どうぞって手振りしてから捌けたり。
うん、ルキの劇作家&演出家ぶりを改めて感じたね。エピローグでの"操り"をハッキリ確認したことが大きかったと思うけど。

とても若者っぽい、初恋に落ちたみたいなゆんトート。
木から落ちて連れて行こうとしたシシィの目を見た瞬間恋に落ちたのが分かったよ。
愛と死の輪舞では、やっぱり「生きてるお前に愛されたい」みたいなことを言ってるんだよなぁ…
忘れてしまうはずなのに…待って!誰だかわからないけどあなた!ってシシィに言われてハッとしてた。

ルキ、執務のシーン以降、ゾフィーへの憎悪半端ないな。何度も唾を吐いてた〜。

バートイシュルのルキの歌すっごい好き♡
フランツどうしようもなく骨抜きだな…シシィが自由って言った瞬間に表情を引き締めて諭すモードになるのに、だいじょぶよ!って言われたらエ〜ってくらい秒ですっごい可愛いクシャッと笑顔になっちゃって、こりゃダメだー💦首飾りは「とても重い」だった。

婚礼「全て汝の意志で」って言ってるのトートだったのか!ゾゾゾ…

シシィの傍にはずっと死が居るけど、ハプスブルクの傍にも死が居るね。これは別にシシィが招いたっていうのとは違うと思う。
劇作家ルキーニ&私たちの、歴史を俯瞰する目線から見れば、この頃ハプスブルクが終焉寸前だったのは明らかなので、死の影がそこにあるのには納得。
まぁでも、ろくでもない体制に死を!っていうルキの想いも入ってるよなー。

最後のダンス、シシィはとても怯え怖がっているように見えるけど、これはトートに対してと言うより、それを受け容れてしまいそうな自分に対してなのだろう。

でもさぁ、閣下さぁ、木から落ちた時の一件以来自分からはシシィに何もアプローチしてなかったくせにさぁ、シシィがフランツを愛したからってショック受けちゃうの困りものだよなー。
あゝでもそうか…現世の幸せの中にいたり目の前のことに一生懸命になってる時って、死とか考えない、寄せ付けない感じになるもんね。その感じを察知して閣下はご機嫌ナナメになるんだね。

皇后の勤めでルキが女官たちと一緒に踊るとこ、ポージングが誰よりもめっちゃキレキレで笑っちゃった🤣お尻ぷりっとしてるし〜♡

ルキやっぱり子ルドを見る目が哀しくて切ないな。

子ルドとゆんトートはホントに友達みたいね。猫殺しを聞いた時も、ゆんトートったらニッコリなのよ。芳雄トートにはちょっとエッ?ていう狼狽が見えてた気がする。
子どもの残酷さに、ゆんトートは馴染む。

カフェ。ギャルソンルキのエプロン姿と腕まくりした腕が好きです♡
確かにこの歌は難しそうだねー。
活動家たちが集い、そこにトートも加わり、ハプスブルクにだんだん死が近付くのね。
ルキ目を左右にキョロキョロしておふざけ。「お世継ぎ」とか、わざとゴシップを提供したりしてさー。バキューンポーズで暗示…

ミルクの歌い方も当然いちいち好き♡
「ミルク〜」ってダラ〜ッと売りに来たなーと思ったら民衆を散々煽って、その後スンとして宮廷にミルクを配達するとこが堪んないよね。

1幕ラストは相変わらずシシィ圧巻…フランツもトートも寄せ付ける隙なし…
あゝマイラストお花様だったのか…

♪エリーザベーって同じ旋律で、トートもフランツ(ドアの前でね)も彼女を何とか振り向かせようとして呼び掛けるんだ。でも誰にも振り向かないんだよな、シシィは…。
友達が「自由であることに囚われてる」と言ってたけど、これすごく言い得てる。

キッチュ!やっぱこの作品の核心&目玉は私にとってはこれ。
上手階段を下りてきて散々キッチュを振り撒き私たちもワァッ♡てなったところでセンターに立って「本当を知りたい?」の直前、急にシリアスな顔になる…ゾクッ
苦しげな表情も差し挟む。裏返した声のキーッチュ!には怒りや哀しさが入ってる。
めっちゃ糾弾されてる…苦しい…

私が踊る時で最強なシシィ。
この時シシィはトートをわざわざ召喚した上で突き放してるって友達が言ってたの面白い。
そんなシシィに閣下が言う、「いずれ人生を憎むようになる」って刺さっちゃったなぁ…
そうか…人生を憎む=死を望む だよなぁ…

その時はすぐにやって来たよね…
ヴィンディッシュ嬢に会って、自分も同じく「皇后を演じている」のだと…
この時カッと目を見開いてシシィを見つめるルキは、演劇に携わる成河さんとやっぱり重なってしまう。このシーンの最後、恭しくお辞儀をするところもね。
真瀬さんすごく好きです。お歌も良いし所作も綺麗。

あ、成河ルキがいっちばん男前でカッコよく見えるのはマダム・ヴォルフのシーンだと気付いてしまいました…マデレーネ嬢をエスコートする時すっっっごい男前な顔なんだよ!黒服っぽい雰囲気?色気ダダ漏れ!

HASSでめっちゃ声出して演説してるルキシェネラー。内容までは聞き取れないけど。
このシーンのラスト、大きなハーケンクロイツの後ろでの成河さんの立ち姿…揃えた両脚の感じがすっごいヒトラーぽいんだよね。

闇広良かったよ〜!きょもルドは声が高めだから合ってる。ゆんトートとのコンビが良かった。

全力ダッシュ🤣成河ルキの「今夜のカフェは貸切だ〜」から始まるシーン、いろんな歌の旋律が出てくるのやっぱ面白いわぁ。

ルドはハンガリーの王冠にママを見てたという友達の見解…ゾクゾクッ!宝塚版では実際そこにシシィが現れる演出なんだって!
そっか…王冠を目の前に差し出された瞬間、それを見てパッと顔を輝かせて…ちょっと意外なくらい可愛らしく嬉しそうな顔してたもんね!ルキの意地悪!

ママ鏡…シシィがゾフィーのメロディー(てか "ハプスブルク体制"のメロディーか)を歌ってることに気付いてゾッとしたね😨
「分からないわ…久しぶりすぎるのよ」って悲しいよなー😭

ルドに死を与える前のダンスのところ、ゆんトートすっごいノッてくる目つきがゾクゾクもの。すっごい闇パワーが舞台上に充満しまくってた。
キスして、ピストルを手渡した後の閣下は意外なほど冷たくて静か…
ルド、苦しい呼吸を2回…(前方席だから聞こえる)
ピストルをこめかみに当て引き金を引く寸前、安らかに微笑んでたよ…

シシィはルドに手を差し伸べることをせず死なせてしまった後悔に圧し潰されて自暴自棄に死を望む…そんなの閣下は受け入れない…
てかさ、これって…そんなのは私の死に方じゃない、こんなことで私は死なないって、シシィが心の奥底で思ってるってことじゃないの⁉︎ヒャー😨
そんなふうに思ってる…あくまで自分の人生の苦しみ・思い通りにならなさを嘆いてるのがシシィの真実…
息子の死を悲しんでいる母親という姿はキッチュ…😨
ルキはそう言ってるのよね…

キッチュリプライズ…シシィを激写した後彼女の悲鳴を真似て「イヤー!」って嘲るような顔して叫びながら駆け寄ってくるのを正面から喰らってしまい…傷ついたわ、とても…
これ今日のハイライトだった。
あのまったくそう思ってない「お可哀想」!

夜のボート最の高だった。
なんだか分からないけど…お花様シシィと万里生フランツの "気" がものすごく合わさって迸ったみたいな、輝く塊みたいなものを感じてしまった。なんか凄かった。

悪夢…ルキは下手階段のとこに腰掛けて見物。トートとフランツが言い合うところ、意外とあんまりニヤニヤとかしてなくてスンとしてるのねって思ってたらシシィはどこだ!からのルキーニ早く来い!おぉ呼ばれちゃった!
そろそろその時が近付いてることが分かってたからあの表情だったのね…

一気に「登場人物ルキーニ」になって、おどおどした感じで中央にポツンと矮小に佇む…あの芝居はやっぱ凄い。

ラスト…え?ルキってこんなタイミングまで出てこなかったんだっけ?と思うくらいギリギリのタイミングで、首に縄をかけながらトートとシシィに向かって凄い形相でめっちゃ何か叫びながら出てくる…あゝ何を言ってるの⁉︎その時のあなたの想いは何なの⁉︎
たぶん、また1ヶ月くらいずっとこれを考えることになるわ…

やだ…ちょっと待って…映画『教誨師』の高宮のこと思い出しちゃった…
あれはもしかして、監獄の中で自殺に及んだ瞬間の登場人物ルキだったのか…
ルキーニでさえも、死を目の前にした時にはやはり恐れ慄いたのか…
その瞬間 "完全無欠の幸福" な顔をしていたシシィは、やっぱり "niemand wie Elisabeth"
ってことなのかな…
今までその発想が全く無かったから、あれは劇作家ルキの、この後また冒頭に戻る煉獄の苦しみの表情と叫びなのかな…あるいは閣下のキスを俺に!って渇望してる姿なのかな…そんなふうに考えていたのだけど。

きょもルドとたーたんゾフィー、私は今日がお初だったけど千秋楽だったのですね!
たーたんゾフィー様いちばん好きかも。お歌が。

カテコで印象的だったのはゆんくんの笑顔!なによ〜そんな明るいキラキラした笑顔を見せてくれちゃうの⁉︎😳

それにしても成河さんの歌声マジ好きよ…
ちょっと鼻に掛かった柔らかく歌う声大好きだし(夜のボートに導入するとこの柔らかさもいいよね…ランデブー♪ってとこね)、喉の強さ本領発揮のシャウトは言わずもがな、ファルセットも色っぽくて困る。
いや、もう何度も言ってるけどさ…

コラボメニューのルキーニワッフル食べながら、一緒に観劇したお友達と止まらないアフタートーク。楽しかったよぉ〜✨
ウィーン初演以来の変遷の結果、この作品の中では "死の具現化としてのトート" と "黄泉の帝王トート閣下" という異種の死生観から来るものがごちゃまぜになっていて、何かの加減によってその日に何が強めに出るかにも幅があるよね、とか私が最近考えていたことも一緒に話せて面白かった〜💓

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