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「KPI設定でプロダクトはココまで伸びる!」〜成功したプロダクトに共通するKPIの設計思想とは〜 に参加してみた

TL;DR

こちらのセミナーに参加しました

オープニング

クライス&カンパニーさんのサービス紹介

スピーカー① Amplitude米田さん

今回のテーマの一つである、「North Star Metrics」でググると結構な頻度で出てくるそうです。

スピーカー② エウレカ金田さん

エウレカさんはPairsでお馴染み。toCの分野が好き。

①今あらためて指標を振り返る

指標とは

進むべき方向に向かう道標であり、着実に目標に近づいていることを計測できるもの

欧米では97%の企業が評価指標を設定している。
→ 72%の企業は明確な指標を設定
 → 25%の企業は何かしらの指標を設定

指標を構成する要素

KGI: key Goal Indicator(重要目標達成指標)
KPI: Key Performance Indicator(重要事業評価指標)

KGIを達成するための方程式としてKPIを設計する

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→ 企業目線でしかなく、ユーザーの「プロダクト体験」の評価が考慮されておらず、グロース運用がしにくい。
→ 顧客のエンゲージメントを評価する指標が必要=North Star Metrics

注目される評価指標「ノーススターメトリックス」

NSM=ユーザーのプロダクト体験を評価しビジネス成長へ繋げる手法

NSMの設計手順
①NSMを構成する3要素を整理する

1. 企業側
 どんなプロダクトを提供したいか
2. ユーザー側
 どんな体験をしてもらいたいか
3. 上記1&2の評価を表す
 
売上への先行指標

②プロダクトを分類する
 自身のプロダクトがどの種別に当てはまるかを確認する

・Attention:より多くの時間使ってもらう=滞在時間
・Transaction:商品購入をより多く=トランザクション数
・Productivity:効率的/効果的に実現してもらう=タスク数

③NSMを仮ぎめ
 ②の種別に基づいてNSMを仮に置く

④NSMを分解してKPIを求める

 広がり:ユーザー数
 深さ:エンゲージメントのレベル
 頻度:再訪頻度
 効率:タスク完了までの速度

NSMによる効果

NSMフレームワーク採用により期待できる効果は

・サービス成長のための本質的なKPI設定が可能になる
・追うべき指標が明確になり、チームに一体感が生まれる
・無意味な開発・分析に割いていた工数の削減になる

PairsとKPI

PairsさんのKPIにおける失敗例と、どのように対処したか、というお話でした。

1. 遅行指標で設定してしまうトラップ
 顧客からお金を頂戴する価値は何かを考える
 「私達は何を持ってお客様からお金を頂戴しているのでしょうか?」

2. KPIツリーの末端側に注力してしまうトラップ
 KPI設定後の運用で起こしがちな失敗
 成果を出したいからこそ、嵌ってしまう罠
 目先の(末端)の成果を出すために、部分最適なKPIを設定して満足しちゃう

3. 組織分化がKPIにも適用されてしまうトラップ
 2.と同じく部分最適になってしまう罠
 お互いがやっていることやKPI達成のための色々を共有し合うこと

質疑応答

・プロダクトのステージの違いによって、指標は変えるべき?
 → 変えないことが理想だが、
  必要があれば(他にNorth Starを見つけたとか)変えても良い
 → まずは数ヶ月仮説検証して、
  効果計測出来ていないとなれば、変える
  根本的な顧客価値は変えない
 → 極力ファクトベース、数字を見て判断している

・NSMやKPIだけではなくビジネスモデルを変える場合はあるのか?
 → 経営判断

・B2B2Cの場合はNSMを一意に決めるのが難しいが、
 考え方のコツはあるか
 →NSMは一つに絞るべきが理想だが、
  ビジネスモデル次第では複数NSMを設定している

・North Star Metricsが適さないプロダクトはあるか?
 →ない!

・営業はKGI/KPIの方が好きで、NSMなどのプロダクト指標を理解してもらう方法はあるか?
 → ユーザー体験によってビジネス成長する側面がある。
  プロダクトはNSMによって売上を発生させる前提のユーザー体験を創る
  営業はプロダクトを顧客へ届ける
 → わかるまで話す!

・NSMの運用って実際に出来るものかどうか?
 → Amplitudeは行動分析によりNSMを追えるような設計がされている

・OKRとKPI/NSMの使い分けや連携
 → PairsはOKRをやめたというか、Key Resultに絞っている
 → NSMやKPIやプロダクト中心。OKRは人事評価。
  あまりリンクはしていない


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