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#devlove #アジャイルのやさしい本 やさしくなりたい〜いちばんやさしいアジャイル開発教本読者の会 に参加したよ

TL;DR

こちらの勉強会に参加しました。

参加の前提として

以下を読みましょう。というか買って読んどかないと読者の会に出る意義が(以下略

DevLOVEとは

1. 開発の楽しさを発見しよう。広げよう。
2. 開発の現場を前進させよう
3. 越境しよう

開発現場の悩みを共有したり、ディスカッションしたり、というコミュニティで、立ち上げから12年が経過しています

セッション1

@takarada さんのセッションです。

自分の組織と現場から、ボトムアップで会社内で組織の変革に取り組んで来られたそうです。

なぜアジャイルか?を改めて振り返ってみると、アジャイルソフトウェア開発宣言に立ち返ったそうです。

アジャイルワークの姿勢
・考えるのを止めない
・ベストを尽くす
・その時の最善を選ぶ
・変わり続けることを受け入れる
・自分と自分以外の周りの変化を信じること
これに対するマインドセットの変革
・計画主義から経験主義にシフト
・前提となる価値観、姿勢、行動指針への理解
・その上でフレームワークやプラクティスが活きる
・みんなが反発しないように、急激な変化ではなく、小さく始める

チームの成長戦略としては、
やり方→経験→振り返り→気づき→やり方(を変える)
というループを繰り返すこと、だそうです。

これまでのやり方を踏襲しながら、
在るべき考え方や方向性に気づいていく(緩やかな変化)

考え方や方向性に近づくためには、
別のやり方が存在したり、
そのやり方が適していることに気づく(大きな変化)
※ただし、これらの変化は不可逆にしない。

目指す姿としては、

・対話
・自治(自己組織化)
・個の確立と協力
・・・あたりを目指してもらう

このために、実践されたこと。

①隔週で設定と振り返りを実践
特に気を使われたのは、以下の2点。

・雑談のような軽いゆるいテーマから話をする
・立ち位置に関係なく一意見としてアクションを提案する

②チームのフォーメーション

・インペリアルアロー

一方で、この取組にも、厳しい側面はあります。

・〜〜しようと声をかけるのではなく、自分からまず始める
・自分もたくさん失敗してきたのに、他人の失敗をなぜ許さないのか

まとめ
・やさしい変革をはじめよう
・しかしながら厳しさは忘れずに
・一人が引っ張っていくリーダーシップには向かわない

セッション2

@hironen さんの発表です。アジャイルはつらい。というお話。

例えば、

・プロセスやツールよりも個人と対話を
・包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを
・契約交渉よりも顧客との協調を
・計画に従うことよりも変化への対応を

チームの歴史

0. 開発はすべて外注
1. 外注を月額契約に
2. 開発リソースを内製化、一人チーム
3. チーム開発(ペアプロ)を導入
4. テーマ集中。1年を2ヶ月に区切り、2ヶ月毎に開発テーマを選定して集中
0→4になるにつれて、アジャイルをじわじわ導入

なぜ、つらいのか

・実物を見せるたびに要望が増える
・スプリント期間中に仕様変更
・でも、お尻は変わらない
・2ヶ月で機能を詰め込みたいPO
→終わらない不安と、POに対する不信感
 ⇔ 一緒に成長する。毎日POと会話する

・毎週出されるカイゼン、でも実施(成長)できない
→成長できない自分に不安。
⇔一個でもトライする

・コロナにより全員リモートで孤立化
→自分から発しないと伝わらない。
 自分が達成できているか不安。
 手詰まりしてても報告しにくい
⇔ファイブフィンガーを取り入れることで、具体的に発言しなくても状況を共有できるようにした

・コロナ対応で、皇帝が不在
⇔引っ張ってくれる人がいない→自分がやる

まとめ

・施策の変更
・環境の劇的な変化
でつらみが発生するが、
自分の沸き起こる意思で、一歩前進しよう。
チームの外に共有して、全員で前進しよう。
ひとりではない。

セッション3

@sobarecord さんの発表です。

1. 色々なロールにもやさしい本!

・Dev Team, SM以外にも読みやすい
・Bizサイドも読んでもいい内容
・Dev Teamも実はアジャイルの価値はわからない
→いちやさ!

2. 日本人にやさしい!

・紹介事例が日本国内なのが嬉しい
・日本の現場でやり続けた人が書いている
・書籍だけではなく
→いちやさ!

3. 一歩目にも二歩目にもやさしい!

・チームもインクリメンタルに(少しずつ)作れる
・習慣化する、効果が出なくても諦めない
・二歩目のフォロー:停滞や失敗は成長の余地がある
→いちやさ!

やさしさとその先へ…

従来型の開発現場をジャングルに例えると、この本はジャングルに踏み出す際のお供に持っていきたい本である。

後半戦

事前に参加者から募った質問を、本の著者や発表者が議論するセッションでした。

・心にゆとりがなかったり、忙しすぎて心をなくしているときにやさしくなるように実践していることはなにか。

・寝る。
・誰とも話さないようにする。距離を取る
・深呼吸をする
→ひとりの時間をあえて取る、という回答が多い。
・発注と開発で分断が起きてしまっているような現場は、現場で立ち行かなくなったりPMが関与してきたりする。こういう場面で「WhyAgile?」を伝えるための工夫や具体例

・あえてアジャイルという単語にこだわらない。無理やりアジャイルに当てはめるのではなく、どういう開発をしたいかを共有する。
・目の前の課題を見える化して、その課題に対して共に向き合う。
・代謝するチームを作るための工夫

・チームは代謝することを見越して組織設計する。
・メンバーがマインドや指針を、口に言うだけではなくて行動で示す
・モブプロやペアプロは、チームの代謝と相性がいい
・暗黙知から共有知へ
・ペアプロは、開発チームだけではなく、SMやPOもペアプロする!
・チーム間のコミュニケーションの促進
・ウォーターフォールに慣れきった人にアジャイルの良さに興味を持ってもらうために有効だった活動

・仕事の成果で示す
・KPIを設定して、KPIを軸に経営層含めて会話する。目標達成した場合には、より成長するためにはどうするかを議論する
・なぜアジャイルか?を説明する
・見えるものを早く出す
・アジャイルアジャイル言い過ぎない
・自分のやるき角度をゼロにしない。ゼロに近づいたら距離をおいて、やる気が湧いてくるのを待つ。投げ出さないけど、変に力みすぎない
・指示待ちが多いメンバーに当事者意識を芽生えさせるには?

オフショア開発をされているのであれば、オフショアチームで振り返りをやってもらう
主導権を振ってあげると、意外と自分たちで立ち回ろうとする
・アジャイルの仲間を増やすためのコミュニティ活動など

・カイゼン・ジャーニーの読書会
・著者の方が実践された12年前の活動事例など

まとめ

いちやさ!

アジャイルは一日にして成らず、なので、できるところから(目の前に横たわる課題)少しずつ実践して、仲間もジワジワ増やせるようになれたら、いいのかなーなんて思いました。

読書会とかやってみようかな。

参考資料

このnoteは勉強会を聞きながら書いているので、多少の齟齬など在るかもしれませんが、もっと充実したレポートを書いてくれているブログを見つけたので、ここでも紹介させていただきます。


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