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NMAX155 2023#34 テールランプ電球交換

整備通告書を渡された、尾灯が点いていない、と。

ウワサには聞いていたけれど、現物を初めて見た。
要するに、次に見かけたらタダじゃおかねーからな宣言。
いきなり違反だと言われなくてよかったじゃないですか。

たしかにテールランプが点いているかの点検をやる人は少ないかも知れない。
信号待ちで、後ろのクルマに反射するのを見ればよいけど、夜はあまり乗りませんという習慣の人は気付きにくい。
テールランプが点かないと判ったら電球を替えればよいだけのケースが多く、交換作業はそれほど大変ではない。

一般的には、なんだな、それが。

NMAXは、その一般論からは外れると思う。
しかも、この車両はタコメーター、電圧計、USB電源口、ETCユニットを装着している。
それぞれ、どこから電源を引いているか判っていれば、テールランプとの関連性は明らかだけれど、付いた状態で中古車購入したので全くわからないと言う。
めんどうなことにならなければよいな、と思いながら着手した。
なにはともあれ電球の状態を確認するが、テールランプはレンズを外さず、裏から手を入れてソケットを外すのが通常の点検手順である。

狭い、とても狭い。
かろうじて手は入る。
かろうじて入った手は、中で動かせない。
動かせない手は、ソケットをつまむことができない。

サービスマニュアルにはどう書いてあるのだろうか。
中で手を動かせないからプライヤみたいなものが使えない。
ロングタイプのものは、角度的に挟む位置に先端がいかない。

うーん。

と、唸っているばかりではいられないので、再び素手を突っ込み、なんとかソケットを外した。
取り出してみると、明らかに電球は切れている。
定格のものだと思われるが、単に寿命なのか?

定格以上の電力が流れ込むと切れてしまうのは当然だけれど、定格以上になることはあまりない。
レギュレータがパンクしたときか、配線改造を間違えたときか。
考えても判らないので、とにかく交換する。

電球の交換はかんたんなことである。
ソケットから元のを抜いて、新しいのを刺す、それだけ。
ところがソケットを元どおりに戻すのは困難である、NMAXの場合。
元の穴に差し込むまでは大変ではないけれど、刺したままひねるのが難しい。
抜けないくらいにひねったが、もうひと押しが要りそうな感触がある。

という段階で、レンズ側から見ると、正規の位置で収まっているようだ。
軽くはまっているような感触なんだけどな。

じつは電球、ちゃんと収まっていないと振動が原因で切れる。
電球の中で細い配線が外れるようだ。

短時間で切れないことを願うのみ。



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