見出し画像

カブ改 2024#8 フロントフォークオーバーホール

フォークオイルが漏れるのでみてほしい。

シールかOリングの劣化によるものだろうけれど、トップブリッジ側から滲んでくるので、Oリングを替えてやればよいはず。
が、サイズがわからない。
ディスクブレーキ化キットとして販売されているものを一式装着していて、パーツリストがない。

販売元にフロントフォークのオーバーホールキットがあるはずなので問い合わせてみてください。

問い合わせメールを出したけど、無いんだって。
輸入して販売しているだけなので、シールとかのサイズもわからないんだって。

酷い話ですね。
そしたら、実際に測って使えるパーツを探しましょう。

と、サイズを測ってみると、インナーチューブの外径が27mmで、ボトムケースの内径が37mmであった。
トップキャップに穴が開いていて、トップブリッジにボルトを刺して固定する構造になっている。
フォークオイルの漏れを止めるには、トップキャップのOリングを替えればよいはずだけど、外して測るのはめんどくさい。
27×37のオイルシールを頼りにして、そのサイズのフロントフォークを使っている車両を探し出すことにしよう。

ネットで検索をかけてみると、CT110などが見つかった。
パーツリストを参照すると、形状からみて、たぶんこれだろうと注文してみた。
ところが、届いたオイルシールは27×39だった。
となると、トップキャップ側のOリングと部品構成も違っている可能性がある。
困ったな、CT110用だとしても年式によってサイズが違う、ということか?
ホンダのパーツリストではオイルシールのサイズは表記がないので、違う年式のパーツリストを見てもはじまらない。

そもそも、「2737」をキーワードにしたのに、なんで検索で引っ掛かるんだ?
それがネット社会というものか。

やむなく、作業を延期して改めてパーツを探すことにした。
今度は「27 インナー」をキーワードに検索をかけて、CG125用に注目した。
大陸や東南アジアむけの車両なので、これ用のパーツをコピーして販売している業者がいる可能性が高いのではないか?
が、やはり、年式によってサイズが違う。
それでも、タイ本田むけのサイトでは、サイズが明記してあるので、数打ちゃ当たるであろう。
ようやく見つけたときには、5台分くらいのパーツリストを開いて確認していた。

では作業をはじめます。
フロントホイールを浮かせて外し、ボトムボルトを抜くと、フォークオイルが流れ出てくる。
白い、オイルなのに。
こんなに白濁しているということは、かなり水が入ったな、オイルシールを同時に交換する方針は正しかったな。
次いで、問題のオイルシールを外しましょう、とボトムケースを作業しやすいところにスライドさせると、そのまま抜けてしまった。

へぇ、こういうフォークってあるのか、と半信半疑ながら反対側のボトムケースもスライドさせると、やはり抜ける。
ふむ、そういうものなのだろう、たぶん。

そうくるなら、こっちにだって考えがある。

インナーチューブをボトムケースに固定する前に、オイルシールを替える手順で組んでみた。
オイルシール内側にもともとついているグリスが、インナーチューブに付着していくけど、トップ側からオイルシールをはめていっても同じようなことが起きる。
どちらかといえば、どうすればオイルシールをしっかり打ち込めるか?に腐心したほうがよかろう。

オイルシール打ち込み用の内径30塩ビ管は用意してあったけど、使用することなく終わった。
作業よりも準備に多大な時間をかけたな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?