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ZZ-R400 2023#43 配線補修

しまった画像を取り忘れたぜ。
暑いとそんなこともあるか。
反省。

急きょ出向くことを決めた。
「電装系のトラブルです。配線を間違ったかもしれません」と言う。
時間はあるし、事情はわからないが行ってみよう。

そこそこ遠いところなので道すがら考えてみた。
配線を間違える、とはどういうことだろう?
ノーマルの配線の場合、コネクタの形や色が分けられていてつなぎ間違うことは少ない。
車両はなんだか忘れたけれど、接続ミスを防ぐために6本の線をわざわざ9ピンのコネクタに収めているのを見たことがある。
他の車両では、色の違う6ピンコネクタが隣り合っているのを見たことがある、もう少し後の時代の話だ。
この場合も、つながるべきコネクタが同じ色どうしになっているので、ひと目見れば判別がつく。
なんだよ、この方式なら9ピンコネクタを6本で使うのはムダじゃないか。
そういう事情があるので、コネクタを敢えて替えたのか、同じカタチのコネクタが複数あるのか?

現場についてみると、外装品があらかた取り外されていた。
聞いてみると、燃料ポンプを交換したとのこと。
その後、一度は始動できたがストールし、以来始動できていないと言う。
ではまず、燃料ポンプに電気がくるのか確かめてみましょう。
と、サーキットテスターをあててみると、キーオンでも、スタートスイッチオンでも流れていない。

ポンプにつながる線は単純で、二極のコネクタである。
一本は黒/黄で、アース線。
カワサキ車共通である。
もう一本がプラス線のはずで、黒/青である。
この線はどこからくるのか?
メインスイッチのコネクターとはつながっていない。
メインハーネスの他コネクターを確認しても、同じ色の線はみつからない。
もしかしたら、タンクの残量計配線とつながっていて、ガソリンが無くなるとポンプの作動を止めるようになっているのかもしれませんね。
と言ったところで、ちょっと休憩してなにか食べようよ、と言われた。
うむ、名案ですね、行き詰ったときは少し考えましょう。

片手で食べられるものを用意してくださったので、食べながらネット検索してみた。
『ZZR400 燃料ポンプ』と入れると、けっこうな数の事例が出てくる。
そのうちの一件で、ポンプ本体の交換をする事例なのだけれど、ちゃんと読むと「ポンプリレー」についての文章が見つかった。
なるほど、リレーが間に入っているのか、そりゃあメインハーネスと導通を調べていっても見つからないはずだわ。
と、結果を報告すると、じつは配線を切ってつなぎなおしているんだよね、と言う。
早く教えてくださいな、たぶん、そこで接触不良が起きてます。
というか、それが「配線を間違ったかもしれません」だったのね。

先にビッグマックを片付けたオーナー氏が、一度はつないだ箇所のビニールテープを剥がしていく。
ちゃんとつながってると思うけどなぁ、とボヤきながら。
テープがはがされた配線を見ると、ギボシを使っているんだけど、噛み込みがなんだかおかしい、電線が端子に接していないものが多い。
ここの端子を全部替えますね、と4本すべて作り直して、再始動チャレンジ。

難なく始動して、ポンプ前のフィルタに入っていたガソリンがすべてなくなったところでストール。
ポンプは間違いなく作動するようになったとさ。

その間、電気は苦手なんだよなぁ、と言うのを何度聞いただろうか?
手を動かしながら、レギュレータの機能やジェネレータの性質などをしゃべった気がするけど、どれくらい伝わったのだろうか?

説明している方もけっこうてきとーだから、伝わっていないだろうな。


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