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マジェスティ125Fi 2024#16 ZORROワイパー点検

なんども面倒を見ている車両である。
屋根がついていて、ヘッドライトの周辺にやたらとガムテープが貼ってある。
要するにあちこちからガタガタと音が出るのが不快なので、どんどん追加していったようだ。
今回はワイパーが動かないのでなんとかならないか?との相談である。

このテの電装品は、スイッチか配線か電装品本体か、が原因なのだけれど、いちいち点検していかないとならない。
セオリーどおり、故障箇所を判定してから部品注文すると時間がかかる。
あらかじめモーター他一式用意して交換していくと費用がかかる。
どっちでいく?
と尋ねると前者だと言う。

では、スイッチから見てみましょう。
外にあって直接ではなくても雨が当たるので壊れやすいかも。
3極のON-ONスイッチなので、イヤな予感はした。
テスターをあてると、真ん中の端子に電源がきていない。
だよね、電源がきているのであればON-OFFスイッチでないとおかしいもの。
回路は無視して、端子間の導通をチェックすると、問題はないことが判った。

うーむ、カバー内側の配線かモーターの問題か。
とすると、ベタベタと貼ってあるガムテープを剥がして、モーター本体を露出させないとならない。
めんどくさいけど、最終的に組む段になったら、できるだけキレイに戻してあげるよ。

このコマジェの屋根は、ぼくが取り付けたわけではないけれど、実は他の車両に取り付けたことがある。
後ろ側に支柱を立ててルーフを載せるのがヤマで、前側はお面みたいなカウルを被せて、スクリーンはいちばん最後に取りつける。
前側の被せてあるカウルに、ルーフとスクリーンの重みがかかるので、破損しやすいだろうとは予測していた。

装着してから数年を経たであろう、このコマジェをみると、破損箇所はとくに見当たらないが、ノーマルカウルのほうが削れている箇所がたくさん見受けられる。
で、削れたところが振動するようになってガタガタいうのだろうな。
いちいちネジを打っていけば良いだろうけど、穴が開くことに抵抗がある人はテープを貼りつけていくことになるのだろう。

さて、スクリーンと前側カバーを外すと、モーターと配線が確認できる。
その画像を撮らなかったことを後悔しているが、モーターにはDENSOの文字があった。
配線はエレクトロタップだっけな?正式名は忘れたけど、既存の線を挟みこんで別の線を追加するコネクターが使われていた。
それをみたときに、かつて装着した際にそんなことやったかな?と疑問が浮かんだ。

よくよく考えると、新規に装着した車両はアクセサリコネクターが標準装備でつなぐだけだったことを思い出した。
コマジェにアクセサリコネクターがあるかを探すまでもなく、このコネクターが怪しいとにらんだ。
お手軽に装着できる分、簡単に接触不良を起こす悪名高いパーツだからだ。

プラスと思われる赤い線と、アースであろう黒い線の2つ。
赤い線はモーターへ、黒い線はスイッチへと向かっている。
なるほど、半むき出しのスイッチなのでアース側でコントロールしているのか。

では、とちらが接触不良か、はたまたモーターの不良か。
プラス側の赤い線には12vがきていて、軽く線を動かしてみても途切れることがない。
いっぽうの黒い線は、とテスターをあてると、先端のコネクターと他のアース線との間で導通がない。

これだね、原因は。
ふたまたのギボシをつけてやって、繋ぎなおし、いちおう、モーターにもテスターをあててみた。
資料がないので正当かまでは判らないが、抵抗値が現れているので、問題ないであろう。
作り直した配線と接続して、スイッチON
ちゃんと動くようだ。

とはいえ、このあとが大変。
前側カウルを被せて揺すってみる。
それほどガタつく感じはしないけれど、固定用のネジがきかない箇所が多い。
受け側が欠損していたり、ネジ穴が広がって不能になっていたり。
いちいち、補修して止めていったが、スクリーンのゴムモールは劣化が激しいので、出来る限りでしか手当てできないですね。

と言いつつ、試乗してもらったところ、テープを貼りつけて固定していたのと遜色ない、とのことだった。

それでも、また、テープは貼られてしまうんだろうな。

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