見出し画像

マジェスティ125Fi 2023#72 駆動系交換

エンジンの回転が上がると急激にパワーダウンするときがある、と言う。
中古車だけど買ったばかりなので、こういうものなのかどうかわからない、とも言う。
そういうものではないでしょうね。

たしかに、マジェスティ125、Fi車にはスピードリミッターがついている。
とはいえ、特定の速度を超えても、ガクンと速度が落ちることはない。
そんな挙動だったら追突されてしまう。
インジェクターかECUの不調は考えられなくもないが、それなら警告が出ると思いたい。

だから、駆動系の不調だと考えた。
ただ、どっちだ?との疑問が浮かび、見てみないとわからないです、と返した。

クラッチの破損だとすると、アイドリング時でも車体が前に進んでしまったり、発進時にガクガクと振動するケースが多い。
聞いてみると、どちらも発生していないと言う。
だとすると、ベルトの摩耗か?
ベルトが消耗して細くなると、高回転時にカラ回りすることが起きるよな。
ただ、その前にたいていベルトは切れてしまうことのほうが多い。
クラッチが焼けても高回転時に滑りだしてパワーダウンすることは起きる。
ベルトかクラッチかどちらに手を出すか迷い、将来的に考えると、ベルト交換は避けられないので、先にベルトを替えてみることにした。

カバーを開けてみると、ベルトがやけにたるんでいる。
上から覗きこむと、やたらと細く感じる。
用意した新品ベルトの2/3くらいの太さしかない。
別の車両用のものを入れたのだろうか。

考えても答は得られないので、先に進めているうちに解った、気がする。

ドリブンフェイス、ヤマハ用語でドライブシープに、大きなサビが点在している。
たぶん、これでベルトが削られていったんだな。

あまりきれいにはサビを落とせなかったが、できるだけ削って戻してやると、加速も最高速も満足できるところまで回復した。

原因はなんだったの?と聞かれたので、ベルトがやせ細っていたからだと思います、と伝えた。

フェイスを前後とも磨いて戻したけど、そういう細かいことを言っても伝わるまい。



いいなと思ったら応援しよう!