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第2回THE NEW COOL NOTER賞~1/17講評(けんたさん分)

第2回THE NEW COOL NOTER賞へご参加いただいている皆様。
本日までに応募された作品のうち、審査委員のけんたさんに講評をいただいた作品について、掲載させていただきます。

けんたさん講評文

お聴きになった方は
皆驚かれたのではないでしょうか。

とっても声が綺麗で癒されますよね。

ちゅりさんは第一回のTEH COOL NOTER賞にもご応募頂いてまして
その時は、松任谷由実の『ひこうき雲』を歌われました。

伴奏楽器を用いないでただただ風呂場で歌うようにアカペラで歌われる様に
最初は少し麺食らったんですが
最後まで聴き終える頃には完全にちゅりさんの歌の虜になっていました。

とても声が綺麗なのは皆様お聴きになってもうお分かりのことと思うんですが加えて、音程の正確さに感動しました。

伴奏する楽器がないのに、音を正しく保たれるというのはとてもすごいことだと思います。

あと、ちゅりさんの音の取り方にはアカペラで歌われているのに
旋律の音程だけを意識されるのではなく、
伴奏の楽器があったらこんな響きになるだろう、
というのを感じながら歌われているように思います。

ちゅりさんはいつも歌を披露する前に
「みなさんこんにちは、お元気ですか?」で始まるMCがあって
そこではあらかじめ決めていた事ではない、その場で感じたことを丁寧にリスナーに語りかけてから歌にはいられます。

そのトークも歌に負けす劣らず癒されるんですよ。
自分の歌を聴きにきてくれた人たちへの感謝の気落ちが
切実に伝わってきます。

その気持ちをもっとはっきりと表したいということなんでしょうか、
昨年末「12月のお誕生日の人に捧げる歌のプレゼント」という企画を思いつかれたそうです。

それを今回、THE COOL NOTER賞にご応募くださいました。

サイモンとガーファンクルの『スカポローフェアー』です。

聴き始めてすぐに、いつもながらの美声に酔いしれたんですが
あれ?いつものちゅりさんの歌と違う?と思いました。
コメント欄などに書かれていることを見てみると

どうやら色々音響機材を使って歌にリバーブをかけるなどの試みをされているそうです。

聴き進めるうちにさらに驚いたことは
今まではずっと単音で歌われたいてちゅりさんの作品にハーモニーが現れたことです!

これはどうやって録音してるんですか?と質問しましたら
「ループ機能を使ってます」という回答。

つまり、お一人で、歌った旋律に対して、再度ご自分でハーモニーとなる部分を重ね録りしているってことらしいんです。

ええええ!

アップされた演奏を聴いてみれば
全く三人の人が歌ったようにしか聞こえないじゃないですか!

この和声の絡みつくような進行を一人で、多重録音で、作り上げられたというのは本当に驚きです。

そんなご苦労はそっちのけにして
ただただハーモニーの美しさ、旋律の絡み合いの妙に聞き入ってしまいますね。

この素晴らしい音の世界を映像が一層盛り立ててくれといるように思います。
セピア色の動画はまるでフランス映画を見ているようです。

アカペラの時の田舎道の散歩
最初の対旋律に乗って現れるタンポポが風に揺れる様
木漏れ日
寄せては返す波
恒久に続く星辰の運行

いずれも繰り返される自然の営みですが
だんだんスケールが大きくなっていって
それがちゅりさんの歌声と完全にシンクロしてまるで自然と一体化したような感覚に陥りました。

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第2回THE NEW COOL NOTER賞の応募期間は終了しました。
みなさま、たくさんの応募、ほんとうにありがとうございました。

引き続き、応募作品への講評と、授賞に向けた審査をお楽しみください。

よろしくお願いいたします。

参加者同士の交流の場所を設けてございます。
お気軽にご参加ください。

*なお講評は分担制にしているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。


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