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第2回THE NEW COOL NOTER賞~1/16講評その2(愛加ちゃん分)

第2回THE NEW COOL NOTER賞へご参加いただいている皆様。
本日までに応募された作品のうち、審査委員の愛加ちゃんに講評をいただいた作品について、掲載させていただきます。

愛加ちゃん講評文

自分たちは、様々な媒体を通して歴史を仮体験すると、たくやぐみかんぱにーさんは言います。確かに、と思いました。わたしがある時代に思いをはせるとき、それはその時代にタイムスリップしているのかもしれないと。

ドラえもんのタイムマシンがあるわけではないので、それは自分たちの頭の中で繰り広げられる冒険です。バーチャルな世界なので、実際に交わることはできません。過去の出来事、過去の人物と、今の自分たちが妄想の中で交わる、仮想交差点。

今を生きるわたしたちには、今を生きる自分たちのものさしがあります。その出来事、人物が、どのような影響を及ぼしたのか。過去のその時には知るよしもない結果を、今の自分たちは知り得ているから。
でも、実際にその時代を生きた人は、自分たちとは違うものさしで、その時代を生きていた。

その時代、その場所における価値観の中で、真剣に生きた証は、たとえバーチャルな仮想交差点であっても心を打つ。
喜怒哀楽も、五感も、妄想の世界であることを忘れるリアリティ。

ああ、そうか。だからわたしは歴史が好きなんだ。そう、腑に落ちる感覚を覚えました。

タイムトラベラーとなって、その時代、その場所を巡る。景色を楽しんだり、ターニングポイントとなる史実が起きる瞬間を観察したり。
出会った歴史上の有名人や、名もなき市井の人と話すことはできないけれど、そっとその人の後をつけて観察して、頭の中を想像する。
実際に会ってみたかったな。お話ししてみたかったな。そんなことを思いながら。

そして、今現在の結果が判断できるほど充分な未来になった時、今度は未来の人たちがタイムトラベラーとなって今現在へやって来る。
どんなことを言われるんだろう。そう考えるとちょっとだけドキドキします。

歴史ってタイムトラベルなのかもしれない、そう気付かされた作品でした。

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第2回THE NEW COOL NOTER賞の応募期間は終了しました。
みなさま、たくさんの応募、ほんとうにありがとうございました。

引き続き、応募作品への講評と、授賞に向けた審査をお楽しみください。

よろしくお願いいたします。

参加者同士の交流の場所を設けてございます。
お気軽にご参加ください。

*なお講評は分担制にしているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。


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