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【インタビュー記事】アジアで出会った起業家たち(2)

*この記事はCoolmeが編集を務めているintroduStarからのリライト記事です。

シンガポールのジュエリー・ブランドとして着実に成長していきたい – Eden+Elie創業者 Stephanie Choo / Leon Toh


シンガポールが主催した、アジア各国のリーダー夫人達へのレセプションで、大変好評だったジュエリー、『Eden+Elie』。小さな限られたスペースに、グレードの高いビーズで、まるで刺繍で世界を描くかのように作り上げられる『Eden+Elie』のジュエリーは、元建築家だったというデザイナーと、その『Eden+Elie』を立ち上げ、その世界を形どっていくビジネス・パートナーによって、確固たるシンガポールブランドとして、世界に走り出しています。

インタビューは、シンガポールの中心部のある一角にある『Eden+Elie』のショールームで行われました。コロニアル調のショップハウスで、とても気持ちのよい空気が流れる素敵なショールームです。

1:『Eden+Elie』

Stephanie さん、何千回も聞かれていることとは思いますが、以前は建築家だったそうですよね?建築デザインとジュエリーデザインって、全く違うと思うのですが・・

Stephanie(以下S):はい、もう毎回聞かれています(笑)。でも実際、建築もジュエリーデザインも、自分の中ではそれほど違いはないんですよ。アクセサリーって、基本、私たちの生活に”add on (アドオン)”じゃないですか? なので『Eden+Elie』は、なるべく機能的で、シンプルなデザインを心がけているのです。機能的でシンプルなのは、建築も一緒ですね。

なるほど・・ネックレス、ブレスレット、イヤリングの限られた小さなモールドの中で、ビーズをこれだけハイセンスに並べてジュエリーにしてしまうデザイン力に、建築デザインの手腕を感じます。

ブランドは創立されて、どのくらいになりますか?

S: 最初は私がジュエリーを作り始めて、そして2人で会社を立ち上げ、そして3年あっという間に過ぎました。今はスタッフも4名、そして職人さんたちもいて、ブランドとしては4年目に入ったところです。

ショールームでは、作業されているんでしょうか。

S : ショールームでは、職人さんが作り上げてきてくれた商品を、強度を高め、品質を最終確認する作業を行います。あとは、私がプロトタイプを作ったりしますね。

ビーズのアクセサリーというと、割と弱いイメージが私にはあるんですが、その辺の不安も解消されるデザインなんですね。

S : はい、『Eden+Elie』では、24金と、日本、アメリカなどからの最高級のビーズを使って製作していますが、商品そのものの強度も高めていますし、金属アレルギー対応もしています。長さを変えることのできる、大人気のネックレスも、簡単に、そして安心して長さが変えることができます。

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それにしても、こんなに細かいビーズを3,240個も使ってできたバングルは、ゴージャス!です。職人さんの技と、この繊細なデザインが秀逸です。まるで腕の上を金色のラメが、流れているような。どこから見ても上品に輝いています

S :自信作です(笑)。職人さんが8時間かかって作り上げてくれました。私達の職人さんは、実は、Enabling Villageという施設の自閉症の方々が作ってくれています。彼らの集中力と技術は本当に素晴らしいのです。Enabling Villageの皆さんは、『Eden+Elie』のお仕事をしていただく前は、お仕事も見つからず、全く自信を持てず、人とのコミュニケーションがうまくできなかったと聞いています。ですが今では、『Eden+Elie』で働くことや、商品を仕上げることで、自信を持ち、生き甲斐を感じていただき、毎日生き生きとしてらしていると・・『Eden+Elie』は、この活動をずっと続けていくつもりです。そしてサステナビリティを高めていくつもりです。

そうだったのですね。『Eden+Elie』のジュエリーの背景にはそのようなストーリーがあるのですね。ジュエリーに、よりバリューが感じられます。

2:世界の女性に共通する思いを表現する

ところで『Eden+Elie』のブランド・コンセプトを教えてください。

Leon (以下L) : はい、『Eden+Elie』は ”Life can be simpler ” つまり人生はもっとシンプルにできる、といったコンセプトです。シンガポールの女性を含め、日本の女性達もそうだと思いますが、キャリアアップや、自分の生活、そして家族に・・と、とにかく忙しい。そのような生活をしている女性達は、生活をできるだけシンプルにしたいと思っているはずなのです。『Eden+Elie』は、そのような女性達にエールを送るごとく、メッセージを送っています。

S :私たちのインスタグラムでは、ジュエリーの他に、人生にまつわる”QUOTES” (格言みたいなもの)も発信し続けています。毎日、本当に忙しい女性達に、エールを送るメッセージです。

そうなんですね。『Eden+Elie』のデザインも、冒頭に語られているように、かなりシンプルなデザインの中に、エレガンスさを見出せるというか・・『Eden+Elie』を手に取るお客様にそのメッセージを通していかれるわけですね。

S : はい、そして「時間」というメッセージもあります。毎日忙しい女性達に、「時間」を感じてもらうという。先ほど紹介した3240個のビーズを使ったバングルが特にそうですが、時間をかけて作ったものに、価値があるという・・その人々のかける「時間」というものも感じてほしいのです。

そうですね、1つ1つビーズを施して、できあがった商品には、ハンドクラフトならではの「時間」のバリューが、最大の魅力として輝きを増すようです。

3: ブランドのイメージに即した客層をしっかりとつかむ

『Eden+Elie』の商品は、忙しい女性達ー仕事などに忙しい女性達以外に、どんな層をターゲットとしていますか?

L : 例えば、ママとお嬢さん2人でペアでつけてほしくて、Mother -Daughter Twinning Necklacesといった商品も作りましたね。とても可愛い企画でした。また、ジュエリーという特性を生かし、シンガポールが開催した某レセプションで、アジア各国のリーダーや政府高官のご夫人方に『Eden+Elie』の商品を紹介する機会がありまして、多くのご夫人方に好感を持っていただき、お買い上げをいただいています。

それは大変恵まれた機会でしたね!世界のそういった方たちは、ブランドものよりも、『Eden+Elie』のように、作り手の感じられるものや、1点ものを好むと思います。

L : はい、そのようなターゲット層にどんどんプレゼンをしていきたい一方、『Eden+Elie』の世界観を作り上げていくのも大事だと思っています。先にご紹介したMother -Daughter Twinning Necklacesですとか、また現代の、大抵欲しいものなら手に入れることができるシンガポール人に、懐古的に感じさせるようなデザインーハンドクラフト的なものや、シンガポールのユニークな文化、プラナカンタイプのデザインだったり。

なるほど、世界観を作っていく・・それは面白いテーマですね。また『Eden+Elie』の商品は、ジュエリーのコアを、ビーズデザインに持ってきているだけに、多様に表現できるのも面白いところです。

4 :シンガポールのジュエリーブランドとして、世界に『Eden+Elie』の素晴らしさを紹介していきたい

今、シンガポールというと、諸外国からは憧れの対象の国になっています。そういった意味でも、シンガポールから生まれたブランドというと興味がわく対象になるのではないでしょうか。

S:そうですね。『Eden+Elie』は、技を生かした芸術性や美を追求した、独自の強みを生かしたブランドです。『Eden+Elie』でインターナショナルなジュエリーブランドを作り上げたことは、シンガポールのブランドとして誇りに思っています。

L: 例をあげると、我々はシンガポール航空の機内販売向けに『Eden+Elie』のジュエリーを販売しています。海外の方に『Eden+Elie』がシンガポールブランドとして知っていただくといった機会は、我々として大変試みたいことでした。シンガポール航空が(海外を飛行する機会をもって)その名を海外に浸透させたように(笑)。

世界でベスト航空会社の5本指にも入り、多くの外国人も利用するシンガポール航空の機内販売向けに販売されているのは、素晴らしいですね!ジュエリー好きな人にとっては、シンガポールのジュエリーを手に取る、いい機会になるのは間違いないと思います。

4 :シンガポールのジュエリーブランドとして、世界に『Eden+Elie』の素晴らしさを紹介していきたいiS : 今、シンガポールというと、諸外国からは憧れの対象の国になっています。そういった意味でも、シンガポールから生まれたブランドというと興味がわく対象になるのではないでしょうか。

S:そうですね。『Eden+Elie』は、技を生かした芸術性や美を追求した、独自の強みを生かしたブランドです。『Eden+Elie』でインターナショナルなジュエリーブランドを作り上げたことは、シンガポールのブランドとして誇りに思っています。

L: 例をあげると、我々はシンガポール航空の機内販売向けに『Eden+Elie』のジュエリーを販売しています。海外の方に『Eden+Elie』がシンガポールブランドとして知っていただくといった機会は、我々として大変試みたいことでした。シンガポール航空が(海外を飛行する機会をもって)その名を海外に浸透させたように(笑)。

世界でベスト航空会社の5本指にも入り、多くの外国人も利用するシンガポール航空の機内販売向けに販売されているのは、素晴らしいですね!ジュエリー好きな人にとっては、シンガポールのジュエリーを手に取る、いい機会になるのは間違いないと思います。

*その他にもこのブランドは、こちらの媒体でも特集させていただきました。

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