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まだ間に合う! 初心者が本を作ってコミケにサークル参加するまで

 コミックマーケット104、お疲れ様でした!
 狙っていたものは買えましたか? そうだといいのですが。ぼくはほぼずっと西にいたので直接見てはいませんが、東の混雑はそれはもうものすごいものがあったと聞いています。西はじつに平和でしたねぇ。
 さて、今回は弊サークル「皐月川納涼床」としての参加はC103に引き続き2回目となりました。同人誌即売会への参加に興味がある方、あと未来の自分のために、その模様をお話しいたしましょう。
 なお、この記事は基本的にぼくがどうしたかというのを記していますから、小説本を書く方向けになっています。とはいえ、イラスト本のように別の形態での参加を検討している方にとっても、申込の手順などある程度は役に立てることがあるかもしれません。

準備編

 さて、コミックマーケットへ参加するには、まず申し込みをしなくてはなりません。その後、抽選でスペースを勝ち取る必要もあるのですが、ひとまずは。
 申し込みの時点では、以下のものが最低限必要となります。そうそう、Circle.msというシステムを使っていくので、そのアカウントも忘れずに。
 なお、以上のものは1スペースで申し込むこととインターネット申し込み(楽だから)を前提としています。コミケ会場には3人用くらいの長机がいっぱい並んでおり、その机の半分が1スペースです。つまり、ひとつの机の半分だけを使えるということですね。「2スぺ」というのは、ひとつの机をまるごと使っています。
 1スペースあたりで椅子が1脚と通行証が2枚与えられます。椅子は当日に有料で追加レンタルも可能ですし、持参してもいいでしょう(弊サークルの場合はほぼ常に片方が買い物に出かけていたため不要でしたけど)。

費用(8,000円)

 内訳としては、サークル参加費7,000円とシステム使用料1,000円です。システム使用料が妙に高い……。クレカもコンビニ支払いも使えます。

サークル&代表者の基本情報

 本名や住所などなど。きちんと使えるものを書いておきましょう。サークル名やカタログ掲載名もここで決まります。

頒布物情報

 ジャンルコードというものがあり、頒布物によってどのコードを選ぶか決めます。コードによって配置される場所や日が変わってきます。細かい作品名は同ページ内の補足というところにある(こともある)ので、そちらも確認して決めましょう。
 弊サークルでは『シロナガス島への帰還』というインディーズゲームの二次創作小説を書いたので、コード213の「同人ソフト」を選択しました。ちなみに、申し込み後にニディガの本も完成しましたが、こちらは補足で言及されている通りにコード300の「ゲーム(その他)」で異なっています。違うジャンルのものを頒布することも可能なようです。
 頒布物の一覧とそれぞれのタイトルやサイズ、ページ数も記入しておきます。仮でもいいので登録する必要があります。新刊を落とすなんてありふれた光景ですし、計画を立てる機会とでも考えておきましょう。

サークルカット

 テンプレートを使ってサークルカットを作ります。これまた早い段階での提出を強いられますが、差し替えのチャンスもあるにはあります(付け加えると、今回のものは申し込み用です。webカタログ用は別に用意できます)。
 弊サークルや友人のサークルは前回のものをとりあえず流用していました。ジャンルや頒布物の予定、サークル名あたりを書いておくといいでしょう。

執筆編

 いよいよ本を作ります。
 ところで質問なんですが、経験者の皆さんはどのように原稿を作っていらっしゃるでしょうか。ここがとんとわからないので、自己流で作業しています。この記事ではぼくがどうやって作っているかを書いておきますが、もっといい方法がたぶんあります。
 なお、ぼくが出しているのはどれも小説本です。イラスト集とかはまたちょっと別になるのでしょう。
 ではまず、必要なものを。

①note

 なんでもいいんですが、オンラインに保存できる(=PCからも端末からもアクセスできる)サービスを使って原稿を書くのが個人的には便利です。ちょっとした移動時間にも進められますし、なによりデータがお釈迦になる危険が少なく済みます。

②word

 主にレイアウトの作成に使います。使い慣れている&入手しやすいのでこちらを選択しましたが、「indesign」や「縦式」というソフトもあるそうです。自分のやりたいことができるかどうかで決めるのもいいでしょう。
 なお、ぼくは前回まで使っていたのが学生特典のwordだったのをすっかり失念しており、編集だけ他人のPCを借りる羽目になりました。金はかかりますが、ネカフェを使うのも奥の手としてはアリかもしれません。

③画像編集ソフト

 本文はwordで事足りるのですが、表紙などのイラストについては本職の力が必要です。特に、ぼくの書いた本は背表紙が5mm以上はあるので、表紙と裏表紙に加えて背表紙まで納品する必要があります。本棚に並べた時は、やっぱりその方がかっこいいですし。
 今回は、illustratorを持っている人に画像の結合をお願いしました。背表紙くらいは作ろうとpowerpointを使ったのですが、こちらは解像度の問題で没になっています。
 一方、お品書き程度ならpowerpointでも大丈夫でした。.pdf出力したものを.pngに変換しましたが、これならある程度の解像度は確保できます。
 毎回誰かに頼るのもよくないでしょうし、ここは課題です。宗教上の都合で、アプリやソフトのサブスクが大嫌いなのが響いてきますね。買い切りがあればいいのですが。

④.pdfをどうにかしてくれるやつ

 完成した本文は.pdfで納品しました。こういう時にファイルの中身を編集できるととても便利、というか必要でした。
 adobeにはそういうソフトもあるそうですが、「pdf png 変換」とか入力すると出てくるサイトでも大丈夫でした。順番の入れ替えや結合も同様です。
 もっとも、最初から最後まですべてのページがひとつのファイルになっている必要はありません。ノンブルが面倒なので、今回はブロックごとに分けて入稿しました。

⑤テンプレート

 慣れればなくても大丈夫なんでしょうけど、今回は印刷所のテンプレートを活用しました。これだと、最初から塗り足し込みのサイズになっていますし、ノド(ページの背表紙側)の分の余白が少し多めに確保されています。厄介なノンブル(ページ番号)の設定が済んでいるのも助かりポイント。
 サイズや段組み、ノンブルの位置がちょっとずつ違うので、好みのものをダウンロードしておきます。いくつか試してみてもいいでしょう。

入稿編

 本文が書けたら、入稿できるように編集していきます。
 本文を書きながらや編集を進めながらでもいいので、使う印刷会社やプランについても決めておきましょう。サイズや紙、カラーとかモノクロの構成など、選択肢はたくさんあります。凝りたいなら、箔押しのようなオプションを入れてみるのも手です。
 なお、プランによって締め切りは変わってきます。特に怖い部分ですから、ここはしっかりと確認しておきたいところです。逆に、早割を設けているところもありますよ。

①本文を流し込む

 テンプレートを開いて、文字サイズとフォントを指定するのを忘れずに。割と変わってきますからね。ひとまず実際にやってみて細かく調整するのもアリです。
 ちなみに、今回は「Shippori Mincho」を使いました。サイズは9ptです。検索すると、いろいろ小説向けのフォントもあるらしいですよ。
 書いた小説の本文をコピーして、wordのテンプレートファイルに流し込みます。今回作ったのは短編集だったので、短編の数だけファイルを作成して、それぞれに流し込みました。

②レイアウトを整える

 改行が全部消えて流し込まれることがあるので、そういう時は手打ちでひとつずつ改行していきます。見落とすととても悲しいことになるので、何度も見返して見落としを潰していきましょう。誰かに読んでもらうのもいいかもしれませんね。
 次に、ページ区切りを整えます。章やセクションを作りたい場合は、そこごとに区切りを入れたり、改ページを入れていきます。場合によっては、新しい章を右ページ始まりにするために白紙ページも入れます。
 もし見栄えが悪いようだったら、ちょっと手を加えてもいいでしょう。"た。"だけが右ページにあっておしまい、とかだったら数文字減らしてみたり、逆に1ページくらい書き足してみると、見栄えがよくなります。

③校正する

 そもそも書く時から心掛けていることではあるのですが、文章の細かいところを修正します。検索機能や置換機能を使うとかなり楽になりますよ。個人的に確認しているのはこういう箇所ですね。

  • 文章頭が一文字下げになっているか

  • 数字が(だいたい)漢数字になっているか

  • 「!」と「?」の直後はスペースになっているか(「そんな!嘘だ」→「そんな! 嘘だ」みたいな感じ。そういうものらしいです)

  • 「””」を置き換える(←は横書き用のものなので、縦書きにするとちょっと見栄えが悪くなってしまいます。「〝〟」を使うといい感じになるので、「ダブルミニュート」を変換したり検索からコピペしたりして置換します)

  • ダッシュや三点リーダーを統一する(入力機器によって微妙に違うものが入力されて入り混じっていることがあるので、どちらかに統一します。正直ここはよくわかってないので、見栄えのいい方やきちんと表示される方をフォントによって選んでいます)

④台割を作る

 台割というのは、何ページ目にどのページが来るかを記したものです。本の設計図といえばイメージしやすいでしょうか。
 だいたいこんな感じになりましたが、細かいところは好みによって変えてもいいかもしれません。たとえば、別に本文の中に中扉はいらないなぁとか、中扉は入れるけど本文は右ページ始まりがいいなぁとか。手持ちの本をいくらか調べてみて、気に入った構成をパクるとイメージもしやすいですよ。

p1: 本扉
p2: 白紙
p3: 目次
p4: 白紙
p5: 中扉(1話目)
p6: 白紙
p7-9: 本文(1話目)
p10: 白紙
p11: 中扉(2話目)
p12: 白紙
p13-44: 本文(2話目)

 なお、ノンブルはこれに従って付けたので省いていますが、総ページ数はこれに4を足した数になります(表紙&裏表紙とそれぞれの裏。裏は白紙にしています)。めちゃめちゃ頭がこんがらがるところなので、もっと視覚的にわかりやすい感じで紙に書いておくといいでしょう。
 もうひとつ注意したいのは、4の倍数です。基本的には4の倍数にする必要があるので、白紙や構成を変えつつ調整します。どうにもならない場合、あとがきをいっぱい書いたり、表紙絵のモノクロ版を入れたりといった力業で突破することもできるでしょう。
 なお、奥付を入れることだけは忘れずに。

⑤本文を完成させる

 wordプロには朝飯前なのかもしれませんが、ぼくはすべてのページをひとつのファイルで作ることは諦めています。縦書きと横書きが混ざるとちょっと面倒なのとか、「セクション区切り」って機能が難しかったのとか、そこらへんが原因です。
 なので、パーツごとにwordで作成→.pdf化→結合という流れで作っていきます。非効率的かもしれませんが、どうにもならなくて諦めるよりはマシです。
 本文の構成はさっき作ったので、最後にノンブルに手を加えます。まあ、これは好き好きなんですけど。本文の上に、ページ番号に加えて本のタイトルを置きたくなりませんか? 右側が本そのもののタイトルで、左側が各短編のタイトルって感じに。
 そうしたい時は、まず本文の最初にタイトルを書いて、それに見出しを付けます。次に、「ヘッダーとフッターの編集」みたいなところを選ぶと左側のノンブルのところにカーソルが置けるようになるので、そこから左側に半角スペースを4つとか6つ入れてクイックパーツ→フィールドへ遷移。
 「フィールドの名前」に「StyleRef」を選択すると、右側で「見出し1」が選べるようになるので、それを選択。すると、左側のページのノンブルのところに短編のタイトルが表示されるようになりました。
 右側は、スペースを置いてから手打ちで本のタイトルを入力します。すると、すべてのページで同じようになっているはずです。ここが簡単に済むのも、設定が済ませてあるテンプレートの恩恵ですね。
 そうそう、さっき作った台割の通りにノンブルを書き換える必要もあります。ページ番号のところに書式設定があるので、そこから開始の番号を変更しましょう。
 すべて終わったら、「名前を付けて保存」から.pdfファイルを作成します。完成した各パーツは、ページ番号の名前を付けてわかりやすいところにまとめておきましょう。

⑥他のパーツを作る

 まずは本扉と奥付を作ります。
 テンプレートは縦書きなので横書きに変更する必要がありますが、そうすると余白がズレてしまいます。つまり、右ページが左ページ用の余白になり、左ページが右ページ用の余白になるということです。ここがちょっとした課題ですね。左ページに置きたい本扉を例に解説しましょう。
 解決策としては、まず改ページを入れ、2ページ目に本扉を置きます。あとノンブルも消します。それを保存してから、白紙ページを削除するという手法です。どうせノンブルは入りませんから、パーツとしては使えるようになります。
 もうひとつはページサイズや余白の数値を控えておいて、反転させて横書き設定にしたものを自分で作るという手法です。お好きな方を試してみるといいでしょう。
 奥付は絶対に必要だということに留意してください。それが小説でも、イラスト集でも、漫画でも。
 項目や細かい書き方はある程度自由ですが、発行日(入稿日でもイベント日でも)、著者(ペンネーム)、イラスト、発行(サークル名)、印刷(印刷所名)、連絡先(TwitterのIDとメアドを併記)を書きました。あと、「これは同人誌であって公式とは無関係だからね、転売やスキャン公開はしないでね」みたいな文章も。これも手持ちの同人誌を参考にするといいでしょう。
 ここらへんでは罫線やページの枠を使うと見栄えがよくなります。

⑦表紙を作る

 今回は背表紙の幅があるので、裏表紙+背表紙+表紙の構成で結合したファイルを作ります。ここで画像編集ソフトが必要になってきますね。
 ここで大事なのがサイズと解像度です。詳しい説明はよくわからないので省きますが、塗り足し込みのサイズかつある程度の画質で作成されたファイルでないと、綺麗に完成しません。自分で絵を描く際や依頼する際は、ここをきちんと指定しておきましょう。これはフルカラーイラスト集とかにする場合でも同じだと思います。こういうところに推奨画質が載っているので、参考にするといいでしょう。
 なお、背表紙の幅も気になるところですが、印刷会社のサイトでページ数や紙の種類を設定するとおおよその背表紙の幅(厚さ)を算出してくれます。この時にテンプレートファイルも生成されるので、この型紙のような画像に表紙や裏表紙の画像をパズルでもするみたいに嵌め込んで作りました。

⑧入稿する

 印刷会社やプランを決定し、原稿のデータを送ります。今回使った株式会社栄光というところでは2種類の入稿ルートがありましたが、⑦で作成した表紙系まるごとファイルを入稿できる(=背表紙を作れる)方を選びました。視覚的にわかりづらいところはありますが、ファイルを選択してアップロードするだけなので難しいことはありませんよ。
 アップロード前に原稿の不備(誤字・脱字など)を確認しておくのはもちろんのこと、ファイル形式が.pdfなど指定された通りになっているか、表紙やイラストはデータが埋め込まれたファイルになっているか、ファイル名はきちんと台割通りのページ数(p62-91.pdfみたいに)になっているかなど、最終確認はしっかりとしておきたいところです。
 納品先について、コミケであれば現地への搬入を依頼することもできます。嵩張るし重いものですから、特にこだわりがなければそうしてみてもいいかもしれません。
 当日搬入を選ぶと、当日の朝、サークルスペースにダンボールに入った状態で置かれています。どこかに取りに行く必要もなく、開封して並べるだけでいいので非常に楽です。持ち帰るためのスーツケースかなにかだけ用意しておきましょう。
 納品先はデフォルトだとひとつですが、分散して納品してもらうこともできます。1,500円は必要ですが、「ほとんどは現地で回収したいけど1部だけ見本としてうちに欲しい」みたいなのも可能です。その場合、コミケよりも前に自宅へ配送されてきます。
 画質さえどうにかなれば、ポスターを依頼してみてもいいかもしれませんね。あるとないとではかなり視認性が違ってきます。
 ちなみに、部数をどうするかというのは永遠に人類が抱える問題のひとつです。余っても委託したり次回以降で再販したりすることもできますから、フォロワーの数やお品書きの反応を頼りに、おっかなびっくり決めましょう。
 なお、弊サークルでは前回、「初参加で知名度0のサークルは何部か売れるだけでもいい方らしいし、記念に持ち帰る分も入れて10部あればいいだろう」と準備していたら、なんと原作者にRTされ、初参加にしてほぼ午前中に完売する結果となりました。なので、今も目安がわからないままです。
 ここは本当に読めませんねぇ……。

⑨待つ

 無事にデータをアップロードできたら、印刷会社の方がデータを確認します。もし不備が見つかれば修正させてもらえますが、すべての不備を見つけてくれるとは限らないので注意。
 それが終わると印刷開始→支払い→納品という流れになります。こまめにメールボックスを確認しつつ、のんびり待ちましょう。

⑩宣伝する

 どうせ本を作るなら、たくさんの人の手に届いて欲しいものですよね。ということで、コミケまでの期間は宣伝をします。
 まず、webカタログにあるサークル詳細ページの内容を編集しておきましょう。「今回のコミケ、神バハの同人誌出してるとこはあるのかな」というように作品から探す人は、おそらくここを探しにきます。
 タグで所属ジャンルをアピールし、頒布物の詳細やサークル紹介欄で興味を持ってもらいましょう。もしあなたがTwitterやpixivのアカウントを持っているなら、それと紐づけて誘導するのもいい手です。カタログ用のサークルカットは編集もできます。申し込み以降に完成した表紙イラストとかがあれば、目を惹いてくれることでしょう。
 なお、お気に入り設定もあるので、どれくらいの人が興味を持ってくれているのかも少しわかります。カタログを覗きにくるくらいですから、ある程度の信憑性があるはずです。
 オタクが暮らすのはやっぱりTwitterですから、そこでも宣伝しましょう。アカウント名のうしろにスペースの情報を付けると、ひと目で「こいつサークル参加するんだな」とわかります。こういうツールにも引っかかるようになるでしょう。
 スペースの情報はこんな感じの要素があります。

  • 日程: 必須。1日目or2日目、もしくは█曜日みたいな感じで書くといいでしょう。

  • ホール: ほぼ必須。東or西と書いておけば十分です。何番ホールかまで書くとより親切ではありますが、これは省いても大丈夫です。

  • 配置: 必須。アルファベットorひらがなorカタカナ1文字+数字+aもしくはbで構成されています。住所で例えると、ホールが街ならこちらは番地といったところでしょうか。余談ですが、2スペだと最後がab表記になります。

 これらを繋ぐと、「日曜東な40b」とか「2日目西せ11a」みたいになります。アカウント名に付けておくと、「おまえコミケ出るんだって? どこいるの」とかふと聞かれた時にも便利ですよ。
 さて、あとはお品書きですね。「#C104お品書き」みたいなハッシュタグで検索して、先人の気に入ったデザインや色使いをパクってきましょう。参考までに、弊サークルのはこちら。もっとデザインセンスのある人に任せるべきだったかもしれませんね。

 配置情報と表紙をデカく載せて、残りに詳細や値段、サイズ、サークル名を散りばめました。特に小説は中身が不透明ですから、紹介文と表紙で少しでも掴みたいところです。
 完成したお品書きは、「#C104お品書き」とか「#C104」のハッシュタグ、作品名、配置なんかを添えた文章と一緒に投稿して、ことあるごとに自己RTします。固定ツイートにもします。サンプルをツリーにくっつけていくのもおすすめです。強欲になっちゃいましょう。

当日編

 いよいよ当日です! 当選後に送られてくるサークルチケット(通行証)はくれぐれも忘れずに。
 当日の持ち物ですが、スペースに敷くための布、身長より大きいポスタースタンド(1万円くらいしました)、小さなキャンバスみたいなの(見本誌置く用)、名刺くらいサイズのメッセージカード(なにかと便利)、紙テープか養生テープ、ペン、鋏、お品書き、お品書きスタンド、お釣り(頒布する本の値段によって必要量や種類は変わってくるでしょう)、カルトンでした。もちろん、季節に合わせた対策アイテムや一般参加用の持ち物も持っていきましょう。

①入場する

 サークル参加は8:00-9:30。この間にピラミッドの下あたりから入場しました。特に並ぶこともなく、非常に快適です。

②設営する

 スッカスカの快適さに驚きながら割り当てのスペースに行くと、椅子と配布物が置かれているはずです。ほぼ宣伝なので捨てても構いませんが、封筒だけは駄目です。これは見本誌を提出するためのもの。
 シールを貼った見本誌を封筒に入れ、必要事項を記入してから窓口へ持っていきます。コミケで初頒布するものはすべて提出しなくてはなりません。
 提出から帰ってきたら設営を始めます。隣人への挨拶も忘れずに。
 周りの様子を見ながらでもいいでしょうが、敷く布には注意。床に触れないようにする必要があります。本は見本誌を除いて5冊くらい出しておいて、都度補充していました。ちなみに今回の弊サークルスペースはこちら!

 設営が終わったら、設営完了ツイートでもして開会を待ちましょう。サークルチケットのアドを活かして買い物に行くのもおすすめですが、9:30以降は東とそれ以外の地区間での移動はできなくなるので、ホールを越えて並びに行くならお早めに。
 そうそう、どこかでメロブの社員が営業にやってきます。内容はうちに委託をしてくれというものです。その場で決めろ! とかではないので大丈夫。
 あとはただ売るだけです。来てくれた人と話すのも楽しいですよ。いつどれが売れたかの記録を残しておくと、在庫管理も楽になります。
 ちなみに、帰る時間は自由です。閉会を待たずに撤収してもいいですし、閉会までいてみんなで拍手してから帰るのもおすすめです。後者は楽しい一方、かなりえぐい帰宅ラッシュに巻き込まれますから、気分や体力次第ですね。
 帰る時は、椅子を畳んで机の上に乗せておきましょう。

終わりに

 ……という感じでした。いかがでしたか?(様式美)
 諸々注意点はありますが、やってみれば案外どうにかなるものです。冬コミの申し込み期限は実質的に18日の18:00(厳密には決済締め切りですが、これまでにすべて完了させておくことを推奨します)ですから、まだ間に合いますよ。
 ちょっとだけめちゃめちゃ個人的な話をしますと、今回のコミケ参加を通してニディガのFFがいっぱい増えました。同好の士と繋がれる機会でもありますし、自分の作品を手に取ってもらえるのはとても嬉しいものです。注目度の高いリアイベならではの参加メリットがあると思います。
 ぼくで役に立てることがあれば喜んで協力しますから、ぜひともニディガやシロナガス島サークル、増えてくださいね。

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