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山本朝海「Piece」をSynthesizer V AI 夢ノ結唱ROSEでカバーしました

山本朝海(やまもと あさみ)さんというシンガーをご存知でしょうか。

彼女の名前とその歌声を最初に知ったのは、2006年4月~2006年9月に放映されたアニメ「ウィッチブレイド」のエンディング・テーマ「靴ひも」という曲でした。

今回カバーした「Piece」は、2006年8月発売のシングルですが、一般的にはカップリング曲の「靴ひも」が、もっとも知られている曲ということになるでしょうか。

彼女が残した作品は多くありませんが、本人名義でリリースされたシングル曲のほかに、プロデュースや作曲を手がけた山沢大洋氏の作品を集めたコンピレーション・アルバムで数曲、その歌声を聞くことができます。

彼女の声質、独特のセンスを感じさせる歌詞、そして山沢氏の楽曲が合わさると、なぜかこう、玉ねぎをみじん切りにしているときのように、涙腺が刺激されることがあります。

中でも一番ヤバいのが、今回カバーした「Piece」で、毎回ティッシュなしでは聴けないほどでした。
残念なことに(?)耳コピを作業を通して分析的に何十回も集中的に聴き続けることによって、この生理的な反応はだんだん起きにくくなってくるのですが、最初は作業中に涙が止まらなくて困ったものです。

初めて聞いたときは「変なアレンジだなあ」とも思いましたし、歪んだギターの重厚な壁のようなアレンジを再現するのは難しいと感じたため、ピアノとストリングスを中心にしたアレンジにしようかと考えていました。

しかし、作業を進めていくうちに、原曲のアレンジを忠実に再現しないと、どうもスッキリまとまらないということに気がつきました。

ギターは全パート打ち込みですが、押さえるべきところを押さえたことで、かなり肉薄できたのではないかと思います。

また、今回歌を担当してもらったSynthesizer V AI 夢ノ結唱ROSEの歌声は、「Piece」の歌唱における山本朝海さんのパワフルかつエモーショナルな側面をかなり表現できているのではないかと考えています。
ただし、他の曲で聴くことができる、儚さや少年のような繊細さといった要素については、また別の話で。

例えば、「lamp shade」や「ヘリオトロープ」も大好きな曲なのですが、それらは夢ノ結唱ROSEの声では少しイメージが違うかもしれません。

ともあれ、山本朝海さんの楽曲は、現在も各種サブスク等で聴くことができますので、興味を持たれた方はぜひ聴いてみていただければと思います。


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