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Kototoi 1st Album「せんたく」に関わることになった事のまとめ。

日本の古き良きポップスは、もちろん洋楽へのオマージュだったり、
そこに日本人好みのメロディやコード進行などもミクスチャーされて
独自の発展を今に遂げているわけですが、
でもワールドワイドな規模で受け入れられるかというと
そうでもなかったり。
でもYouTubeやら、Spotifyなどの音楽サブスクなどで
海外の方が日本人の作るポップスを聴く機会がぐんと増えている昨今
シティポップを始めとした70年代80年代の邦楽掘り起こしは世の流れ。
そしてその流れのネクストステップは完全に90年代だと思っている次第。

かのVaundyもReplicaというタイトルの2ndアルバムにして大作をリリースし
自身で過去の音楽のいいとこどりを公言していたり、の、そんな2024年。


私がKototoiというユニットの存在をちゃんと知ったのは
X(旧Twitter)のKototoiアカウントで「日常」楽曲のYouTubeのMVを
postしていたのを目にしたことから。

それまで彼ら二人とは全くもって面識がなかったし、
名前の文字面だけは何かで目にしたくらいで、
楽曲も全然聴いていなかったのですが
このYouTube「日常」を聴いて、
彼らの歌声の抜群な相性とアレンジにちょっと心惹かれて、
Spotifyの彼らの楽曲を探して1st EP「言問」を聴き。
その後、私のXの裏垢(あるんです非公開の吐き溜め専用)にて
2023年8月31日にこう記していました。

「最初彼らの存在も含めなめてた(笑)けど、この曲(※日常のこと)好き。Something Else的な香り(笑)」

(振り返ると、かなり失礼な発言ですね。そして(笑)を2回使うな私。)


そして次のきっかけは、2023年10月末頃。
たまたま、こうたろう君のアカウントを見つけたので
DMで第一声「あ、Kototoiの方ですよね!?」と聞いたのが最初。
ちょうど自分で2023年から音楽制作ちゃんとやってみようと
いろいろ下準備を始め、機材など揃えていた時期だったこともあり、
アレンジとかどうやって制作してるんだろうとか、
なんだか興味が湧いてしまい音楽制作の話を聞きたくて。

彼とは全く面識ないのに根掘り葉掘り聞き始めてしまい、
その後はDMではなくLINEで音楽話を続けて。
Kototoiがやっている音楽と、わたしがDJしたり音楽制作しようとしていた
音楽ジャンルとは、趣きが異なる部分もあるけれど、
彼の音楽に対する思いや、音楽活動への姿勢、取り組みなど、
LINEのやりとりだけでも話せば話すほど共感できる部分がとても多くて。


2023年11月下旬に彼らの路上ライブを初めて聴かせてもらいました。
その後、彼らは路上ライブやるたびに新曲を作っていくことになります。
デモ音源など聴かせてもらって新曲の感想を求められたり、
とか、あれこれ話しているうちに、あるとき閃いて、遊びのつもりで、
最初に聴いた楽曲「日常」のボーカルトラックだけを
フリーのAIサイトを使って抜いて別のサンプリングループを加工して
組み合わせてみたEDIT音源を、怒られるかな...と思いつつも
2024年2月に勝手にわたしのTikTokアカウントにアップしてみたのです。
(全く告知していないのですがこっそり設置してます)
元曲の雰囲気ゼロです(笑)
その後EDIT音源はsoundcloudにもアップ。今でも聴けますのでぜひ。
https://t.co/nU0kRu6wxw

このEDITがきっかけで、その後2024年3月下旬に彼らから、
当初は「日常」のリミックスを1st AlbumのCDのボーナストラックに
入れよう、とお話をいただいたのですが
検討ののち、アルバム収録予定の「裸足で踊ろう」のリミックスを
新たに作ることに方針変更。
ボーカルのみの音源をいただいてすぐ、思いついたアイデアで
即リミックスの骨格的なデモを作って提出。
(当初は世に出す最終形よりももっと音数少なくDnBぽかった)
そこから3か月半くらいかけて細部を詰めて制作したものが、
今回のアルバム「せんたく」のCD限定ボーナストラックとして
無事収録されております。

なのでKototoiの1st Album「せんたく」はCDをぜひ買ってくださいね♪

その後、2024年5月に初めてLINEじゃなく対面での打合せを、
Kototoiの音楽面での全体ディレクションを担当しているこうたろう君と
初めて行い、1st EPにも収録されている曲の
ミックスしなおしバージョン「つぐない -Sentaku Mix-」と
「雨上がって、晴れ」の間のInterludeを作ってみてほしい、という話を
そこでいただき、2か月半くらい音源作って直しては提示して、
を繰り返し続け、2分弱のサウンドコラージュ的なミクスチャーな
Interludeトラックが出来上がりました。
こちらのほうはすでにCD収録、そしてサブスク配信も行われる予定です。

なのでKototoiの1st Album「せんたく」サブスク(絶賛配信準備中とのこと)配信開始されたらじゃんじゃん聴いてください♪


これ以外にも、他のアルバム収録曲は制作には関わっていないけれど、
デモ音源や途中経過のアレンジなど、制作途中のアルバム曲
結局全曲聴かせてもらい、勝手に意見言ったりしてました。
人間って、制作裏側を見るのってワクワクするし楽しいじゃないですか。
完全にアレです(笑)

個人的に一番感慨深いのは
「春泥 feat. eL」(春泥は「しゅんでい」と読みます)
の初期デモ音源からの大飛躍。
ボーカル録りとアレンジへの拘りの大結晶!!!
eLの歌詞も素晴らしい。
もはや今、アルバムの中で一番好きな曲かもしれない。

全体的にはとにかく
たけし君の、真ん中を突き通すような張りの、聴き映えするボーカルと、
こうたろう君のエモめ歌唱のバランスの良さが抜群です。
この相性は貴重。Kototoiの一番の魅力。

そして、アルバム「せんたく」は、
弾き語りライブとは違うアレンジへの拘りと、
サブスク全盛時代にあえてのCDパッケージデザインの拘り。
(パッケージデザインと制作はたけし君)
CDは限定枚数しか作らないらしいので、ぜひお早めに。


アルバム収録の楽曲群は、今の最先端のJ-POP/ROCKとは趣きが異なるし
ともすると古臭いと思う向きもあるのかもしれないですが、
まず、とてもPOP、そして「ちゃんとしてる」
(同じ感想を複数人から聞きました)
よく考えてる。歌詞と声の出し方響き方、
そしてコード進行やアレンジとの絡みも細部まで拘って制作している。
そんなの当たり前じゃん?と思うかもしれないけど
そう思うなら自分でやってみてください。絶対に一筋縄ではできないから。

インディーズのミュージシャンが手掛ける普遍的なポップス作品として
かなりの大作だと思います。
18曲(Interludeも含めると19曲)って、
1980年代後半~2000年代のアルバムCDと同じじゃんね。
CD収録限界(約79分)までめいっぱい詰め込んだ彼らの世界観を
ぜひ聴いてみてください。
収録曲などはこちらの彼らのサイト情報を参照ください。
https://hexagonal-bicycle-b59.notion.site/Kototoi-OFFICIAL-SITE-373c840ed52649e08f948e7ea84abac7#fe5e63c5403f481f9d5e690f050e8642


そしてCDは2024/8/24に錦糸町rebirthにて開催される
彼らの自主ライブイベント「Kototoi KIYAGARE!!」
(私もDJというかBGM担当で会場に居ります)での直接販売のほか、
8/24以降の発送になるそうですが通販もあるみたいなので
こちらのURLからお問い合わせしてみてください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfkNrKa_a-P08PIxsQR-Q1R4GZU0ABf-OEH24LsbI523QR0sQ/viewform

そして、Kototoi 1st Album「せんたく」COOLG的全曲解説
こちらのnote記事に掲載しておりますので併せて読んでくださいませ!


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