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応援団長になった志保子のおはなし

これはメタファーのお話で
実話ではないです。

今日、今現在感じていることを物語にしてみました!

あるところに、なんとなく人を応援することが好きな志保子がいました。
高校生になったときに、何部にするか色々と迷った末に応援団に入りました。

そして、沢山の運動部の人たちを応援して、
ますます人を応援することが好きになりました。

そんな時『全国応援団コンテスト』の張り紙に出会います。
“今までのその活動を思いっきり表現しませんか”の誘い文句に、
出場を決意しました。

その旨を、今まで応援団として交流してきた運動部のみんなに伝えます。
しかし、野球部は大会前で忙しくて反応がなく、
サッカー部には「ふ~ん」と言われ、
テニス部には「人を応援することを競うコンテストに出るのって意味あるの?」と言われます。

とても悲しくなりましたが、それでも、
一生懸命コンテストに向けて取り組んでいると、
その姿を陰ながら見ていて、心を打たれた文化部の美術部が「コンテスト頑張ってね!」と
声をかけてくれました。
合唱部が「私たちが歌って応援するよ!」と言ってくれました。
涙が出るほど嬉しくて頑張ろう!と思いました。

しかし、それと同時に
「それなのに、運動部の皆は何故、、、」
悲しさと悔しさがこみ上げました。

コンテストの出場をしなければこんな事実を知らずにすんだのに。もう辞退しようかな。
そして、今後は今回応援してくれた文化部の専門応援団にでもしようかな。
そもそも、やっても報われない応援団なんてやめようかな。
いっそ、優しくて楽しそうな吹奏楽部に転部しようかな。

ぐるぐると、そんな思いが駆け巡ります。

しかし、顧問の先生の言葉にハッとします。
「自分の本来やりたいことは何?
それに集中しなさい。」

私は、今一度、自分が本当にやりたかったことは何か?深く自問自答します。

そして「私はやっぱり人を応援することが心の底から好きだったんだ。」という気持ちを思い出します。
さらに「小学生の運動会の時にみんなに応援してもらって、リレーで優勝した時の喜びから、
応援の持つパワーに魅了されて、自分は応援することが好きになったんだ。」という理由に気づくことが出来ました。


そこからは、とにかく自分の好きな「応援」を人に届けることに集中しました。
今までの運動部への応援ももちろん再開し、新たに文化部のことも夢中で応援しました。
コンテストへの取り組みも今まで以上に力が入り、また、楽しむこともできるようになりました。
そうしていくうちに応援することが自分の使命だと感じ、それを全うしていく覚悟が出来ました。
その楽しそうな姿に、運動部もだんだんと気になりはじめ、
気づいたら運動部と文化部が一緒に応援団を応援していました。

コンテストの結果は、、、、、

それはさておき、このことをキッカケに、
私は応援団長となり、より自信をもって活動をすることができるようになりました。
そして、私を中心として運動部と文化部の仲が深まりました。
学校全体の雰囲気がよくなり、お互いに協力し合い、応援し合うようになりました。
すると、帰宅部だった人達も自分の好きな部活を立ち上げて、楽しんで活動をするようになりました。
その結果、どの部活もパフォーマンスが向上して部活動としての成績も上がりました。
その喜びはまた連鎖して、入学希望者が増えました。

こうして、みんなが最上級に幸せな毎日を過ごすことになりましたとさ。


おしまい

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