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ー スチレンボードについて・実践 ー

今回はスチレンボードを使って立方体を作っていきます。


1 スチレンボードとは

スチレンボードとは、原料がポリスチレンの発泡板のことです。
スチレンボードが特殊紙に挟まれた構造になっています。

スチレンボード構造

2 加工法

スチレンボードは基本的にカッターを使って加工します。
切り方は主に3つあります。

①1枚残し

1枚残しとは、スチレンボードの特殊紙のみを残すカットの方法です。
残った特殊紙で木口を隠すことが出来ます。

上の特殊紙を切る
上と横からスチレンボードに切り込みを入れる
(下の特殊紙を切らないように余裕を持たせる)
残りのスチレンボードをヤスリで削る
完成

② 45度カット

45度カットとは、45度にカットする加工方法です。
45度カットしたもの同士を合わせることで木口を隠すことが出来ます。

上の特殊紙を切る
45度より大きめに切る
ヤスリで削って完成

③ Vの字切り(1枚残し+45度カット)

1枚残しと45度カットを組み合わせた加工法です。

上の特殊紙を切る
スチレンボードを切る
(1枚残しの状態)
線対象になるように特殊紙を切る
特殊紙を剥がす
1枚残しした部分で折り、上下を45度カットする
ヤスリで削る(45度カットの状態)
1枚残しの部分で折る
接着剤で固定して完成
(接着の際はマスキングテープで固定するとズレない)

3 実践

ここまで説明してきた加工法を使い、立方体を作っていきます。
今回作るのは、木口が見えない100×100×100の立方体です。

 ① 切り出す

上面、下面、側面を切り出します。

② 上面・下面の加工

立方体の上面と下面の四辺を1枚残しします。

左ヤスリ前  右ヤスリ後

③側面の加工

上面と下面に接する2辺を1枚残しします。
立方体の側面を45度カットします。

④ 接着

スチロールボンドを使ってそれぞれの面を接着します。

接着剤は切った破片などを使って伸ばす

接着した面をマスキングテープで固定させます。


完成

4 今回の制作を通して

 今回の制作で、スチレンボードは傷がつきやすいことが分かりました。作業中に物が当たってしまい、側面に傷がついてしまいました。次回は傷がつかないように扱いに気を付けたり、傷がついてもその面を内側に持っていくなど工夫をしていきたいです。
 また、組み立てた時に隙間ができてしまった部分がありました。仮組みをこまめにすることを意識して、制作をしたいと思います。

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